クリスマスとか無くなればいいのに
最近女であることに慣れてきた。
ある日いきなり女にされて、男には戻れないと聞かされて、それを受け入れ普通に生活している俺は、自分で言うのも何だが結構凄いと思う。
最初の頃は風呂入るの抵抗あったけど(裸だし)…今じゃもう見慣れたな
学校にも馴染めてきたと思うし…ちなみに中野 百合絵とはすごく仲良くなった。今じゃユリって呼ぶしあっちも俺を瑞希って呼ぶ、俺は自分の事を《アタシ》って言うのはやめた、めんどいもん。
女になってから携帯番号とアド教えたのはユリだけだったり。最近ユリは千早や祐希とも仲良くなって四人でツルむ事が増えた。悪いイメージは取り除けたらしい、いやぁよかった
で、まぁ今は千早ん家にみんないる。なんか知らんがみんなで下校中に千早がいきなり提案してきた、よくわからんけど話があるらしい
「で、話とはなんだね?千早君」
「今から話す…えー、オホン」
俺が聞くと千早は勿体ぶって咳払いする
「どうせたいした話じゃないと思うけど、千早だし…まぁ話してみてよ」
「祐希君、そんな言い方したら森下君が可哀想だよ?」
「うるせぇとにかく聞け、えーと、皆さん…なんと、もうすぐクリスマスです!」
「千早センセー!」
「はい瑞希君!」
「クリスマスはラブラブカッポォが目障りです!」
「だよな!アイツらめっさうっとおしいな!」
「センセー!」
「なんだ?祐希君」
「何が言いたいんですか?」
「ふっ、知りてぇか?」
「「「いや、別に…」」」
「そんなに知りたいんなら教えて…って、え?…いや、聞いてくれよ。聞けよお前ら」
「教えて?森下君」
「よしよし、中野には話してやろう…後二人くらいならなーどうしてもって言うならー話してやらん事もないけどなー?」
(うざっ。すげーこっち見てるよ千早のやつ…どうする祐希?)
(話…聞いてやろうか)
「「俺たちも知りたいなー」」
「そうか!みんな知りてぇのか!んじゃ、発表するぞ…」
千早は心底楽しそうだ、さて、今年のクリスマスはどうなるんだろうか…
「今年のクリスマスは道行くカップル共にキムチを投げつけます!」
聞かなきゃよかった…千早以外はみんなそんな顔をしている。つーか、
「お前浦安読んだろ」
「そう、俺は春巻先生に学んだ」
「「「…却下だ馬鹿野郎」」」
「えー」
「えーじゃありません!ダメなものはダメです!だいたい…ガミガミ」
おぉ、ユリがお母さんモードだ。強ぇ。
千早は毎年クリスマスに訳わからんイタズラをしようとする、今までは俺と祐希でやめさせていたが、今年はユリがやめさせてくれそうだ
「わかった?森下君」
「はい、やめときます…」
ユリすげぇ…
「でも、なんかしたいわね。クリスマス」
ユリが言う
「キムチとかじゃなくて…」
「ユリ、友達とかと過ごしたりするんじゃないの?」
「そのつもりよ?瑞希達と過ごす予定」
「いやクラスの女の子達から誘われたりとかしてるんじゃない?」
「あぁ、それなら断ったわ。瑞希達と過ごしたかったから」
……嬉しい事言ってくれるじゃないの、つーかユリは俺が思ってる以上に凄いやつかもしれん、初めて喋ってから二週間ちょっと位しか経ってないのにこのグループに溶け込みまくってるし、元からいたような気さえする
「どうかした瑞希?もしかしてダメだった?」
「あぁいや、そんなんじゃなくて…ユリは凄いなーって」
「そう?」
「そう」
俺達は二人笑いあった
完全に千早と祐希が置いてきぼりである
「なぁ祐希君」
「なにかな千早君?」
「二人ともかわいいな」
「落ち着け千早君、何故そんな今にも飛びつきそうな目で見ている」
「なんか抱きつきたい衝動にかられてね…ウズウズ」
「まぁヤニ補充して落ち着け」
「ん?そうだな」
スッ(煙草を取り出す音)
カチッカチッ(ライターの音)
ジジッ(煙草に火をつける音)
スゥー(煙を吸い込む音)
バガァァンッ(煙草が爆発する音)
ドサッ(千早が倒れる音)
ゲラゲラ(祐希が笑う音)
ムクリ(千早が起き上がる音)
ダッ(祐希が逃げ出す音)
ガッ(千早が祐希を捕まえる音)
デュクシッデュクシッ(マジで殺り合う音)
…(作者がこの後どうすればいいのかわからない音)
……………。
ゴメンナサイ(作者が謝る音)
読んで下さってありがとうございます!そしてゴメンナサイ。どうしていいのかわからなくなったんです。