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これってどんな話なんだか



千早が引き摺ってきたハゲのオッサン、なんかホントに妖精らしい。

だってオッサンが『証拠見せるから!』とか言ったすぐ後にオッサンの背中から透明な羽みたいなのが生えて空飛んでたもん。ハゲたオッサンが空飛ぶ姿は普通に気持ち悪かったよ。




で、まぁ今そのオッサンの話を聞いてるんだけど――


『おっちゃんね、自分が女だったらどんな感じになるか気になって【短時間性別が変わる魔法】を作ったんだ。だけどそれを自分にかける直前にくしゃみが出ちゃってさ〜、その魔法はどっかに飛んでいって、なんか瑞希クンにかかったみたい。アハハ!』


オッサン以外全員ちょっと引いている。

俺も引いていたが今の話で少し気になった事を聞いてみた。


「なぁ、短時間ってどれくらい?」


『5分位だよ』


「もう目ぇ覚ましてから一時間はたってるんですけど…?」


『いやーなんか失敗しちゃったみたいでね、瑞希クン多分ずっとそのままだと思うよ。アハハ!』



そのまま………女のまま……?



えー、まじかよー……ハハ



俺は気を失った。







どうも、祐希です。ここからは俺視点だよ。


それにしても妖精のオッサンの話を聞く限り本当にあの子が瑞希みたいだ。

やったね、姉ちゃんが出来たよ。すげー可愛いよ。


「グッジョブだよオッサン」


嬉しかったので褒めておいた。

親父も嬉しそうに『娘ができたよ母さん』とか言ってる。

言い忘れてたけど母さんは俺が生まれてすぐ死んだ。今は親父と俺と兄貴の三人で暮らし…あぁ、兄貴じゃなくて姉ちゃんか。

今は親父と俺と姉ちゃんの三人で暮らしてる。


ちなみに千早は幼なじみ。男の幼なじみって微妙だよね…幼なじみは女の子がよかった。まぁ姉ちゃんが出来たからいいけど。


まぁそれはいいとして…


「妖精のオッサンの話をまとめると…オッサンの作った魔法で兄貴は女になった、で、兄貴は元に戻れそうもないと…そうゆうことだよね?」


「まぁそうです!だから責任もってサポートするよ!」


「「……サポートぉ?」」


親父と千早が声を揃えて聞き返す。ていうか何で2人とも酒飲んでんだ……あぁ、馬鹿だからか。


「そう!サポート!ということでカモン!マイワイフ!!」


ガラ


「呼んだかい!?」


妖精のオッサンがなんか言い終わると同時に窓から入ってきたオバサン…オッサンの嫁さんか、ていうか玄関からこいよ。


「「誰だババアてめーこのやろー!」」


親父と千早はそう言い終わると同時にオバサンに殴られていた。しゃもじで。しかも気失ってるし……


「初対面の人にむかってなんて事言うのあんたたち!失礼だね!全くあんたたちは!」


俺は色々とオバサンに言いたい事もあったが止めておいた。しゃもじで殴られんのやだし…

そうしているうちにオバサンは姉ちゃんを抱きかかえ『ちょっと待ってな!』とか言いながら隣の部屋へ……




しばらくして、オバサンは満面の笑みで戻ってきた。オバサンの後ろには姉ちゃん、なんか泣いてる。可愛い。じゃなくて…


「どうしたんだよ姉ちゃん?」

「ブラジャーとかね…その他色々教えられたよ…もうやだ…シクシク」


「なるほどね…つーかその手にいっぱい持ってる女物の服や下着は?」


「オバチャンが魔法で出した。全部俺にちょうどいいサイズ」

「……なるほどね」


「ありがとうなマイワイフ!」

急に叫ぶなよオッサン、ちょっとビックリしたじゃん


「じゃああたしゃ先に帰るからね!瑞希ちゃんまたね!」


来たときからずっとテンションが高いままオバサンは帰っていった。窓から。

いや、だから玄関から帰れよ。


「こうなったら俺は女として生きてやるぁあ!」


なんかヤケクソって感じだな姉ちゃん…っていうか


「なんでオッサンはまだいるんだ?」


「何でって君たち学校の事とか忘れてるでしょ」


「「…あ」」


俺と姉ちゃんの声が被った…すっかり忘れてた


「どうすんの姉ちゃん?」


「どうしようもない」


「だからおっちゃんがもう手を打っておいたから、その説明の為にね」


「さすがー」


「で、その手ってどんなん?」


「転入生として入る。もうその辺の手続きとか済ませたから」


「姉ちゃんが転入生として入る?」


「今までの俺は?」


「ブラジル行った事にした」


「「…………」」


「北村 瑞希君はブラジル行って北村 瑞希ちゃんが転入してきましたって事」


「無理やりすぎない?」


「………」


「まぁ大丈夫だって!おっちゃんが言うんだから間違いない!」









なんか適当な感じで瑞希は女として学校に通うことになったのだった。

次回は学校。ほんとなんかグダグダですいませんえん……すみませんでした。

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