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先の展開とか考えてないや、どうしよう


前回、女の姿で弟と対面した俺。


俺は今必死になって自分が瑞希であることを祐希に伝えようとしてるんだけど……


「――だから朝起きたら女になってたんだって!」


「いや、そんなこと言われましてもねぇ」


「ホントに俺が瑞希なんだって!」


「あっわかった!兄貴の彼女とか!?こんな可愛い子がねぇ…いいなぁ兄貴、殺そ」


「だぁぁかぁぁらぁあ!俺が瑞希なんだってばーーー!!あと殺すなーーーー!!!」


全然伝わらない。

さっきからずっとこんな調子なのだ。俺がどうすれば信じてもらえるのか考えていると――


「うるせえぞコラァァア!」


親父が乱入してきた。俺と祐希の騒いでいた声で起こされたらしくやたら不機嫌である。

最悪だ。

さらに面倒くさい状況……


「…誰だこの子、祐希の彼女か?」


あれ?機嫌なおってる!切替早っ!


「いや、この人自分が瑞希だってさっきから言ってるんだけど、親父どう思う?」


「マジなんだ!朝起きたらなんか俺、女になってて…」


「……瑞希ぃ?ダハハッありえん。こんな可愛いのが瑞希なわけないだろ」


それがありえるの!俺それで今困ってんの!


「だよなぁ」


お前も納得してんじゃねぇよ


「そういやぁ瑞希はどうした」


ここにいるよ


「兄貴は俺がきた時からいなかったぞ」


あぁ、もう

…………俺が頑張って祐希に説明していたのは無駄だったのか、今の祐希の言葉でよぉく分かった。もういい、口で言ってもわからん奴らにはこれしかあるまい……


「俺が瑞希だっつってんだろがぁぁぁあ!!!」


言いながら俺は祐希の太もも目掛けて全力で足を振り下ろす。きれいにすねが祐希の太ももに入る。


「な、何をするだーーっ!!」


なんか叫びながら床で転がりまくる祐希、ざまぁ。

次は親父だ!親父はポカーンとした顔で転がる祐希を見ている、チャンス!俺は祐希の時と同じように素早くローキックを仕掛けるが、親父はすぐに気付きとっさに片足をあげ防御の体制をとりやがった。


ゴッ


俺のすねと親父の膝がごっつんこ。


「ギャーーーーー!!」


痛いなんてもんじゃない!ヤバい!俺はすねをおさえて床を転げ回る。ちくしょー!

親父はやれやれみたいな感じでこっちに歩いてくる。がしかし、その途中で……


ガッ


親父はテーブルの足に小指をぶつけた。


「うぼあーーーーーっ!!」


親父も小指をおさえ床を転げ回る。

俺を含めた三人が足をおさえ声にならない声をあげながら床で転げまくっている…。


これって端から見れば結構シュールな光景なんじゃね…?


俺は痛がりながらもちょっとそんなことを思った。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




「わけわからん展開だったね」

もぐもぐ


「まぁいいじゃんか、祐希」「…そうだね、あっ親父、マヨネーズ取って」


もぐもぐ


「いつもかけ過ぎなんだよテメー太んぞ」


「うるさい、俺太らないし」


むぐむぐ



足の痛みから立ち直った俺たちは『あー、腹減ったしなんか食おうぜ』と言う親父のちょっとズレた意見にとりあえず同意し、今は三人で食事中。こうしていると何時もとなんらかわらんような気がするな…つーか二人ともホントいつもどおりだなぁ――


ピンポーン…


だれか来た、誰だ?


「祐希、行ってきてー」

「祐希、行ってこーい」


祐希は俺と親父の声に、ヤレヤレみたいな顔をして『よっこらセックス』とか言いながら立ち上がり玄関に向かった…なんていうか、オッサンくさい。


すぐに祐希は戻ってきた。客といっしょに…


あーまた面倒な説明をしなきゃならんのかなぁ。俺は溜め息をついて客である森下 千早に声をかける。


「よう、千早」


「いや、誰?」


「俺は瑞希だ」


「は?瑞希は男……」


「だから、そのーこれは何というか…」


説明するのが面倒になった俺はとりあえず


「イメチェンしたんだ」


と言っておいた。千早は『なるほどイメチェンか、納得!』とか言ってる、納得したのか…すげーな


とここで祐希が会話に入ってくる。


「千早、それなに?」


祐希が言いながら指差したのは千早に引きずられている見知らぬおっさん。実は俺も気になってた。


「あぁこのハゲか?」


うんうんと頷く俺と祐希、親父は興味なさそうな目で千早の足元にいるハゲを見ていた。


「このハゲこの家の窓からコソコソ入ろうとしてたからなんとなく仕留めといた、もしかして知り合いだったか?」


「いや、そんなハゲ知らん。祐希知ってる?」


「知らない、親父は?」


「知らん」


誰の知り合いでもない、泥棒か何かかな?


「………んふぅ…ぅん…?」


なんか気持ち悪い声を出しながら、気を失っていたハゲはちょうどいいタイミングで目を覚ました。


「オジサン誰?」


俺はとりあえずしゃがんでハゲの顔を見ながら聞いてみる。


「ん?あぁ、おっちゃんは妖精だよ!!」



ハゲ散らかったオッサンは大きな声でそう言った







どうすんだよこの小説……

ノリで妖精とか出しちゃったけどどうしよう…。頑張ります

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