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病的依存デスガール  作者: レーゼ
凶悪な思想
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意外な人物の来訪

何もせずに書斎にとじこもって、3日が経過していた。


ショックでどこかが麻痺しているのか、空腹を感じない。

何も食べないから尿意も感じない。

ぼーっとして、眠って、ここ最近で起きたことを忘れようと現実逃避する。


まるで自分が人間じゃないようだ。

なぜだか喉も渇かないし、汗もかかない。

リザかアンマリーかが扉の前に食事を置いていってくれているようなのだが、それにも手をつけていない。


そして今日もぼぅっとしている俺に、扉のむこうにいるアンマリーが告げた。


「旦那様、旦那様にお客様です」


それに、俺は答えない。

アイタクナイ。誰にも。


そう思ったが、次の言葉に驚愕した。

「アルカード伯爵様がおみえになられています」

アンマリーがだしたのは、俺の尊敬する叔父の名前だった。


「旦那様、どういたしますか」

沈黙していると、男性にしてはやや高めの優しげな声がきこえた。

まぎれもなく、叔父の声だ。


「ガイア、ひさしぶりだな?あいたくないならそれでいいから。せめて返事くらいしてくれ」

俺は沈黙をしたままでいると、むこうは話し始めた。


「お前がひきこもっていることは兄上も知ってる。

 メアリー嬢が教えてくれたからな。辛いことがあったんだって?」

「・・・」


ほっといてくれよ。

いなくなったんだぞ?友人が、それも3人。

俺の数少ない友人が、次々といなくなっていくんだ。


怖い。


次は俺じゃないか?

次は赤毛の彼女じゃないか?

次は金色の瞳の彼女じゃないか?


そう考えると怖くてたまらない。


そんな思考におちいり、話は殆ど耳に入らなかった。

けれどこんな言葉がとびこんできた。


「・・・お前がひきこもっている間にグリー卿が国王に謁見した」

「・・・!」

この叔父はそういえば、王宮に仕えていたっけな。


「メアリー嬢とお前がこの事件の犯人である可能性が濃厚だって国王に進言したんだよ」


メアリー と 俺が?


「俺は・・・やって・・・ない」


3日ぶりに出した声はかすれていた。

俺がやるわけがない。絶対に。

メアリーだって、彼女はそんなこと・・・。


「お前はそんなことできる程度胸ないからな・・・国王も本気でそう思っては居ない。現に、ひきこもっちゃってるしな。・・・この後が肝心なんだよ。落ちついてきいてくれ」



「昨日、グリー家を暴力団が襲った」


そんなことではもう、動じなかった。

なんとも思わない自分に驚いた。


「暴力団は衛兵にとりおさえられた。全員処刑することを国王が決めた。

幸いグリー卿は無事だったが、彼に雇われた傭兵や使用人は皆、殺されていた。しかも、捕らえた暴力団の何名かを尋問したら、金で雇われてたことがわかったんだ」


ふと、最近知り合った3人の傭兵を思い浮かべる。

無事だろうか。



「雇い主は高級そうな身なりの女。ベールで顔を隠していたらしいが、声の様子からして若かく、またかなりの高額を支払っていったそうだ」


どうでもいいな・・・自分には関係ない話だし。

全部真に受けてたらもう、心がもたないから。



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