番外編¦パラレルワールド ~もしもレニーがヤンデレだったら~
※これはパラレルワールドです。
注意
・メアリーがヤンデレではありません
・レニーとメアリーは面識がありません
・ジルは生きています
「だぁ~れだ♪」
「…?」
突然、誰かに目隠しをされた。
「…メアリーか?」
「正解っ♪」
手が離れる。
やっぱり、メアリーだった。
「ねえガイア、昨日ガイアの友達って人にあったよ」
「え?誰と?」
「レニーさんとジルさんって言ってたよ。赤毛と緑髪の女の子」
レニーとジルか…。
「嫉妬しちゃうなぁ」
「なんで?」
「だって・・・もー、察してよ」
メアリーは頬を膨らませた。
「いわせないでよ…女友達がいたってこと教えてくれなかったでしょ?
結構親しそうだったし、どっちも美人だし…」
メアリーは顔をちょっと赤らめて、俺から目をそらす。
その姿が少し、可愛いなと思った。
翌日、ナルガの家にいく途中でレニーとあった。
「あ、ガイアさん」
「レニー…」
レニーは微笑んだ。
その笑顔に、普段の温かい笑顔と違う何かを感じ、背中がぞくりとした。
「この前ガイアさんの婚約者の、メアリーさんにあいました」
「うん、聞いたよ。メアリーから」
「私、知りませんでした。ガイアさんに婚約者がいたこと」
レニーは笑顔のまま、歩み寄ってきた。
「政略結婚・・・・・・ですよね」
「・・・まあ・・・」
「メアリーさん幸せそうでした。・・・・・・本当に・・・羨ましい・・・」
「え?」
レニーは懐から手に持てるサイズの何かを取り出す。
「メアリーさんに、さっきもあったんです。あんまり幸せそうだから、ずるいと思っちゃって…。
その幸せ、私にもわけてもらうことにしました」
「へ?」
よく見るとそれは、果物ナイフだった。
しかも、その先端には紅いものがこびりついている。
「ガイアさんがいけないんですよ…?私に黙って婚約なんかして。
私は誰よりもガイアさんのことが好きなのに」
「え・・・!?」
驚く俺に、ふふふ、と笑うレニー。
「ガイアさんの周りに、ジルと私以外の女が近づけないように牽制してたつもりだったんですが・・・私の知らないところで婚約なんてしてたんですね」
「け、牽制?」
「はい。ガイアさんに近づこうとする女は皆、裏から手をまわして、密かに遠ざけました。
ガイアさんに逆恨みする男も秘密裏に、存在すら抹消しました。
最近、ナルガをみないでしょう?」
冗談、だよな・・・?
「ナルガは、外国へ留学したってきいていたんだが・・・?」
「外国・・・そうですね。外国といえば外国です」
場所は天ですけどね、とつけたすレニー。
「まぁ、そんなことはどうでもいいんです。私がどれだけガイアさんを愛しているかだけわかってもらえれば。
さぁ。2人で、誰にも邪魔されないところに行きましょう?」
話をおえたレニーは、今までみたことのない、狂気に満ちた笑みを見せる。
小さく笑い声をたてながら、硬直してしまった俺の唇に触れる。
「………レ、」
「怯えてるガイアさんも素敵♪」
レニーはくすりと笑い。
俺の首元にそっと、ナイフをあてた。




