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病的依存デスガール  作者: レーゼ
異常な嫉妬
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夢にすらでてくることが許せない

メアリー視点。

クリスマス前後なのにこんな話でスミマセン。

夜中。

ガイアはうなされていた。寝言で、『ジル』と呟いている。

死んだくせに、夢の中にまで登場してくるなんてしつこいにも程がある。ガイアにとっては悪夢でしかないのに。


ガイアは、なんとか、元の笑顔で笑えるようになったみたい。

その反面、夜中は毎晩のようにうなされている。

けど私が大丈夫だと囁けば、少し安らいだ表情になる。・・・日常でも、私に依存すればいいのに。



うなされているガイアを見て思うの。


やっぱりガイアにとって、ジルは不必要な存在だったって。


勿論、殺したことを後悔なんてするわけはない。

だって、ガイア。今は苦しいかもしれない。悲しいかもしれない。


でも、考えてみて?

あなたに気を使わせるジルを。率直過ぎるジルを。婚約者である私に、今まで彼女を紹介できなかったわけを。婚約者の前で性質の悪い冗談(ジョーク)を言ったりするジルを。婚約者である私にあった後で、あなたを私から奪おうとしたジルを。


あなたに恋愛感情を抱いていた、ジルを。


ねえ。

いずれは迷惑になる日が来たはず。うっとうしく思う日が必ず来たはず。

私はいいことをしたと思うよ?だって、あなたの中のジルがまだ、美しいうちに、大事な友人であるうちに殺してあげたんだから。

私は間違ってなんかいないでしょう?


ジル、あなたも私に感謝するべきじゃないかなぁ?

あなたにとっても愛しいガイアに嫌われないうちにガイアの前から姿を消せたんだから。


ガイアはあなたとの衝撃的な別れにショックを受けて、悪夢までみてるんだよ?

気に食わないけど、きっと、ガイアはあなたのことを永遠に忘れることはない・・・・・・。



それがいい意味でも、悪い意味でも。















「ガイア、どこかでかけるの?」


朝起きて居間に行くと、ガイアが新調したばかりの服を着ていた。しかも滅多にしないネクタイまで締めてることに驚いた。

ガイアはその問いに頷いた。


・・・ここ数日ずっと、外出なんてしてなかったのに。


「どこにいくの?」

「グリー家に」

ガイアはブラックを撫でながら、短く返事する。

ブラックは撫でられて、犬のくせに、猫みたいに喉をならした。その位置(ポジション)、私とかわってほしい。


グリー家・・・・・・ジル=グリーの家だったよね?

まだショックから立ち直れてないんだから、無理しなくてもいいのに・・・・。

血だまりやあの肉片が、トラウマになってしまったんでしょう?



「・・・大丈夫なの?」

「・・・多分」

「あの道を、通るんでしょう?」

「・・・遠回りしていこうかな、って」

「そっか・・・早く帰ってきてね?」

「夕暮れには、帰れると思う」


ガイアは足元できゃんきゃんと鳴いているブラックをなだめ、出掛けて行った。





かなり短かった・・・。

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