キュートな子犬ちゃん
帰ってきた瞬間、ジルに睨まれた。
「た、ただいま」
「・・何その塊」
ジルはレニーの腕の中の子犬を指差して、怪訝そうな顔をしてきいた。
「ワンちゃん☆」
「え、犬?」「そう、パピー。ドッグ。」「・・・」
無言のジル。
子犬がぴょこんと顔を出した。
ジルの顔が硬直。
「もしかしてジル、犬苦手なんじゃ」
「ガイア帰ってきてたの!」
レニーの言葉を遮って、メアリーご登場。
メアリーはレニーとジルを一睨みして・・・子犬を発見した。
少し驚いたような顔をしているメアリーをみつめる子犬。
「ガイア、拾ってきたの?」
「つい」
メアリーは困ったように笑うと、子犬の頭を撫でた。
そういえば、メアリーは犬や猫が好きだったっけ。
「怪我してるね、この子」
「手当してあげてほしいんだけど」
メアリーは頷いて、アンマリーをよんだ。
アンマリーはすぐさま飛んできた。
「あらまあ、キュートな子犬ちゃんですね。すぐに手当します」
レニーはアンマリーに子犬を預ける。
「ガイア、あの子飼いたいんでしょ。いいよ」
「いいのか⁉」「ん」
「じゃあ名前決めなきゃですね‼」
「だな」
3人で盛り上がる中、ジルだけがぽつんと取り残されていた。