吸血鬼に産まれました。
吸血鬼に産まれました。
25年前とある田舎の病院で産まれた私は吸血鬼でした。
私が吸血鬼だと知ったのは6年前です。
人の血が吸いたいと昔から思ってました。するとある日、私は気がつくと少年の血を吸っていました。
私は必死にごまかそうとしましたが、少年は何も覚えてません。
そのまま変質者を見るような目で立ち去った少年の背中を眺めて考えました。
考えた結果、私は吸血鬼だということになりました。
親に言ってみようと思って家に帰ると、父と母は楽しそうに会話しているところでした。
そこに私は吸血鬼ですなんて言う度胸もないので、黙ってると夕食で何も喋らない私を珍しそうに父と母は見ていました。
その後、私は上京して就職しました。
血を吸う場所は決まってます。
人通りが少ないのですが、必ず1人から2人は捕まるので絶好の場所です。
血を吸うのは週に2回ほどですが、美味しいという気はしません。
好きで飲んでいるわけでもなく、いつも気がついたら吸ってます。
吸っているときの記憶はあります。
こんな人生どうなのだろうか・・・。
そんなことを考えていたある日、友達から衝撃の告白をされました。
なんとその友達は私と同じ吸血鬼だったのです。
私は自分のことも話しました。
最初は信じてもらえませんでしたが、友達と同じ境遇なのか信じてもらうことができました。
私はその友達と悩んでいる時はお互いに話し合おうと決めました。
読んでくださってありがとうございます。
今回はダイジェスト的な感じで、吸血鬼に産まれた主人公の人生を書いてみました。