人生は歯車と同じである!!
俺の名は関崎 正斗 自分でいうのもなんだが特にこれといった特徴もない高校生だ
いつもどおりに学校に登校している途中 変なものを見つけた
近づかなければよかったのだが、それに近づいてしまうのが俺だ
そして、その時から俺の人生は大きく変わってしまったのだ
もしかするとさだめだったのかもしれないが、人生で一番最悪で最高の出来事だった
運命とやらはどれだけ気まぐれなのだろうか―――
「なんだこれ?」
それに触れようとしたが
「貴様、何をしようとしている」
不意に後ろから声が聞こえたかと思うと
横腹に激しい痛みが走りその場から吹き飛ばされる
一瞬息ができなくなるがすぐに何が起こったのか理解した
どうやら横腹に思い切りけりを入れられたようだ
立ち上がろうとするが、声の主が背に乗り身動きを封じてくる
「はなっせっつの!このやろう、ふざけんじゃねえぞ!」
そう叫ぶが声の主は聞く耳を持たない
「南無八幡大菩薩、わが国の神明、日光の権現、宇都宮、那須の湯泉大明神、願わくは、この男の首を はねさせてたばせたまへ!」
―――何言ってんだこいつ!て言うか平家物語の一部だよな、それって!少し変わってるけど
「死ねぇぇぇぇ!!!」
そういいながら持っていた剣を構えてくる
―――えぇぇぇ!?
必死に逃げようとするがしっかり押さえこまれていて抜け出せない
「やめなさい!」
変なものから声が聞こえたような気がした
「王女様、しかしこいつはあなたに何かしようとしたのですよ!」
剣をおろしながら変なものに向かって声の主が話しかける
―――バカなのかこいつはあんなのに話しかけったって生きてるわけじゃあるまいし・・・
そう思っていると、突然変なものが光りだした
「うお!なんだ!?」
光が消えたかと思うと変なものがあった場所に一人の女の子が立っていた
「ライド!この人は私にとっての勇者なのです!だからこの人を傷つけることは許しません!」
―――俺に乗っかってきたのって外国人かよ!
そう思いながら女の子を見つめる
それに気付いた女の子は微笑み、名を名乗ってきた
「わたしの名前はエリナ・プラウス、
そして今あなたに迷惑をかけてしまったのがライド・ブラウンと言います」
ライドといわれた男はおとなしく俺から離れエリナと名乗った女の子のもとにいく
「あの一ついいですか?」
「なんでしょう?」
そういいながら微笑む
「あなたにとっての勇者と言いましたけど・・・」
にこにこしながらこちらを見てくる
「多分勘違いなのであんまりにこにこしないでください、
あと俺学校遅れちゃうんでここら辺で失礼します!」
そういい告げその場を去ろうとする―――が、
不意に服を引っ張られ引き戻される
「なにすんだよ!」
そういいながら振り向くとそこには
いかにもイライラしているような顔でライドがこちらを見ていた
「王女がお前を勇者と言ったんだただで帰れると思うな!!」
そしてこの日から俺の人生は大きくいがんでしまった――――――