紅は不思議
「どうしたの鈴仙。なんか考え事してる?」
「いえ、大したことじゃないのだけど…『緋色の大鬼』について考えてたのよ」
「どんな感じ?」
「なんで見逃したのかとか、なんで見逃したのにまた追ってくるのかとかね」
「確かに。一度見逃したのに探して来るのかよくわからないなー。もしかして見逃したわけじゃなくて見逃さざるを得なかったとか?」
「あり得るけど…そうなる状況だったかしら?」
「「うーん」」
「キュイ?(疑問)」
「そういえば紅には言ってなかったわね」
そうして2人はこの世界にやってきてからの全てを話した。自分達が別の世界から来たかもしれないことも。そして、「緋色の大鬼」についても。
「キュイ⁉︎キューキュー!(驚愕)」
「びっくりした?私たちはこれから『緋色の大鬼』を倒す。死ぬかもしれない。もし私たちといるのが嫌だったらここでお別れね」
「キュ!(拒否)キュイー‼︎(同行)」
「良かったわ、せっかく出来た仲間だもの。出来れば別れたくなかったからね。」
「私も紅が居ないと武器が無くて戦えないから良かったよ」
「キュゥウ!(癪)」
「む、僕はあんたの武器じゃないよーってか?生意気な〜」
「ほら、もう暗くなってきたわ。体を休める場所を探すわよ」
「はーい」「キュー(同意)」
数十分後…
「この辺で大丈夫ね」
「シャワー浴びたいなー」
「贅沢言わないの。どうしたの、紅?」
「キュゥウー!(発光)」
「汗や汚れが剥がれていく?紅が寄ってきて?あ!食べた!」
「キュ(自慢)」
「これでシャワーの代わりになるってこと?紅!私にもして!」
「キュ(仕方ない)キュ(発光)」パクッ
「わーい!体がさっぱりした!これで綺麗な体を保てるね!」
「そうね。それじゃあそろそろ寝ましょうか、妖夢も紅も疲れてるでしょ」
「はーい、おやすみ〜」
「キュー(やる気)」
Zzz…
「ふわぁぁ、おはよう紅。妖夢は…まだ寝てるわね」
「キュー(頑張った)」
「そういえば紅はどれくらい寝たのかしら?私が寝るまで起きてたし、私が起きたときはもう起きてたもの」
「キュ(寝てない)」
「え⁉︎大丈夫なの?」
「キュキュ(大丈夫)キュイ(寝なくても)」
「大丈夫なら良かったわ。あれ?紅ってそんなに喋れたっけ?」
「キュ(見る)」
「見る…?見る、みる…!『鑑定』」
紅 LV2
HP 3/6
MP 60/60
攻撃 20
防御 600
敏捷 300
器用 240
魔力 10
対魔力 500
スキル◇:逃走レベル4、防御レベル3、メタルレベル5、吸収レベル2、敏捷レベル1、変身レベル5
、意思疎通レベル2
スキルポイント:0
「紅も意思疎通を持ってるしレベルが2になってる!だからこんな風にわかるようになったのね」
ウドンゲ 玉兎 LV3
HP 205/205
MP 287/287
攻撃 82
防御 82
敏捷 123
器用 164
魔力 369
対魔力 369
職業:幻惑師LV5
スキル:ステータス強化ランク1レベル2、鑑定レベル1、アイテムボックスレベル1、幻術レベル3、挑発レベル2、MP自動回復レベル1、意思疎通レベル1
スキルポイント:1
職業ポイント:0