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仲間?

「攻撃力とHPがめちゃくちゃ低いのに防御と対魔力がめっちゃ高い?それにブロンズスライムって…」

「どうする?このままだとやられちゃいそうだけど」

「できればあの豚みたいなのと一緒に倒して経験値をたくさん手に入れたいところだけど、あっちの豚のステータスはどれくらい?」

オーク LV4

HP  120/140

MP  48/54

攻撃  180

防御  160

敏捷  120

器用  80

魔力  40

対魔力 70

「頑張れば倒せそうだけど…武器がないのよね」

「武器ならその辺で拾った鉈があるけど、あいつの方がリーチが長いんだよね。鈴仙の幻術で怯ませた隙に攻撃できないかな?」

「やってみましょう。『幻術』!」

「グガッ⁉︎」

オークは幻術にかかり視界が狭くなり体が思ったように動かなくなる。そこを妖夢が…

「一閃!」

体が斬り裂かれオークの体が消えていく。

『経験値を取得しました』

『経験値を取得しました』

「二人で協力したら経験値は二人共もらえるみたいね」

「そうみたいだね〜あっ、ブロンズスライムは?」

「そういえば…あれじゃない?」

地面に染み込んだ様々な色の金属とその前に佇むブロンズスライム。

「どうしたのかな。なんだか悲しそうだけど」

「あの子からは悲しみと怒り、恐怖を感じるわね」

「それどうやって分かったの?」

「波長を読み取ったのよ。多分だけどあの地面に染み込んだ金属はブロンズスライムの家族だったものじゃないかしら」

「まさか…ねえ、そこの君」

「……」

「喋れないのかな」

「わからないけど攻撃してくるかもしれないから気をつけて」

「…キュイ」

「?」

「キュイィィ!」

「妖夢!」

ペタッ

かなり落ち込んだ様子のブロンズスライム。

「よしよし。大変だったのね」

「!キュウゥゥゥ」

「鈴仙の撫で方いいね。ブロンズスライムに嫉妬しちゃう」

「キュイ!」

「さて、そろそろ行きましょうか。またね」

「⁉︎キュイキュイ!!」

「なにかしら?」

「もしかして着いてきたいんじゃない?」

「ピュイ!」

『ブロンズスライムが仲間になりたそうにこちらを見ている。仲間にしてあげますか?』

「「え?」」

唐突な展開に驚く二人。それもそのはず。今まで敵だと思っていたモンスターから仲間にして欲しいと言われたのだ。当然驚く。

「仲間になりたいとのことだけど、君にはなにが出来るのだね?」

「圧迫面接みたいになってるからやめなさい。でも仲間になるにしてもなにが出来るかくらいは知っておきたいわね」

「プルプル…キュ!」

「これは…?」

ブロンズスライムは体を硬質化し、板のような形に変形した。

「キュイ!」

「これが出来ること?盾として頑張ります!ってこと?」

「キュイ!」

「どうしようかしら…」

悩む鈴仙を不安そうに見つめるブロンズスライム。

「ここまで鈴仙に懐いてるし役にも立つから仲間にしてもいいんじゃない?」

「妖夢がそういうなら…どうやって承認するのかしら」

「頭の中で承認すればいいんじゃない?」

『ブロンズスライムが仲間になりました。パーティメンバーは3/8です』

『条件を満たしました。スキル「意思疎通」を取得しました』

「キュイキュイ!(嬉)」

「なんとなく言ってることがわかる…これが意思疎通の効果?」

「そうみたいだね。私も取得できたよ」

「そういえばこの子の名前はどうしましょう。ブロンズスライムじゃ長いし…」

「赤いし『紅』なんてどうかな」

「ピューイ(怒)」

「私はいいと思うけどなー」

「ピューイ!(喜)」

「こいつ…」

「じゃあよろしくね、紅!」

「キュゥウ!(自信)」

これから土曜か日曜のどちらかに投稿する予定です。

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