~第十三話~逃げるなっっ!!!
「なっなぜお前が『極守』を使える!?しかも俺の極守の強化版!?」
「『不撓不屈』」
「なっ!まさか俺の攻撃を止めてそのすきに倒すつもりか?くそっ今からじゃ極守を発動できない・・・」
「うわっっ!!んっっ!!!のーぶーなーがー」
死んだか・・・俺も相当傷を負ってしまった。最後『不撓不屈』をうったあと腹を剣で刺されてしまった。
ところで将軍と藤吉郎の戦いはどうなっているんだ?
んっ!?
藤吉郎が完敗!?
流石剣豪将軍といったところか?今すぐ助けに行かなくては・・・
んっ!?なにか話しているぞ?
もう1人いるのか?
「藤吉郎、将軍殿、お主らは弱すぎるのじゃ。わしが戦っていて面白いと感じない。」
「なっ!?この・・・」
「将軍様、この弱小織田家の家臣を倒したぐらいでまぁ調子に乗っちゃダメじゃよ。」
「くそっ。将軍に向かってなんだその口の利きようは。お主、ふざけるな。」
「わしはもっと強い人物を求めているのじゃ。」
「では、お主らの首を刎ねよう。」
「ちょっと待て!!!」
やばい・・・勢い余って飛び込んじゃった・・・
「んっ?」
「誰だ?」
「殿ッ!!!」
「藤吉郎、待たせたな。上杉謙信は殺した。助けに来たぞ。」
「殿っ!危ない!!!」
「んっ!」
急に攻撃してきた。誰だ!!!こいつは・・・
「お主、もしやわしの事を知らんのか?わしもお主の事を知らないがな。」
「では、俺が先に名乗ろう。俺の名は『織田信長』だ。」
「ふう、そなたがこの我ら連合軍と戦う織田家の主か。わしの名は『武田信玄』だ。」
なっ!?このデカいおっさんが武田信玄なのか!?
だが、剣豪将軍を破るなんて相当強いな。。。俺は今怪我を負ってしまっている。
この状態で勝てるのか。
藤吉郎を連れて逃げるのが得策か?
あぁこの状況で勝てるはずがない。
申し訳ないが俺は今から現代へ帰って真実を聞かなければ。
よし藤吉郎を運んで・・・
『逃げるな!慶一郎』
『逃げるなっ!信長!!桶狭間の時は逃げなかったであろう?』
『殿、戦うのです。逃げないでくだされ。大丈夫です。きっと勝てますから。』
なっ!謎の先祖さん、四箇屋のじさま、森可成の声が聞こえてくる。
みんな同じ事を言っている。『逃げるな』と。
どうしてみんな勝てるっていうんだ・・・
「なんだ?信長?逃げるのか?」
「くっ。逃げねーよ」
シャキーン
「おう、やっと戦う気が出てきたか。」
「勿論だ。」
『不撓不屈 極』
「ほーう、そういう系の必殺なのか。」
「じゃあわしも必殺をうつか。『青龍水雷』この技は攻撃系必殺の極みだ。」
ツーン
痛いなっ。ツーンと腕に染みていく。
めちゃくちゃ重い。だが、さっき『不撓不屈』の限界を突破した『極』をやることに成功したな。
『今川流 瞬間移動』
「そうか。今川流か。だが、わしは『瞬間移動』のタネを知っている。わしにそれは無意味だぞ。確か目を2、3秒瞑ってたったら目の前で剣を振るんだよな。」
「1」
「2」
「3」
「ここだろ!?信長、ありがとうな楽しかったぞ。」
『極守改』
カキーン
『疾風迅雷』
ガーン
「危ないなおい・・・もう守備系の技を習得していたのか・・・しかもなんだ今の攻撃技めちゃくちゃ素早かったぞ。」
「信長、お主のその強さにわしは惚れた。同盟を組まないか?」
「組まないに決まってんだろ。少しでも仲間を傷つけた奴は俺は許さねぇ。ぶっ殺してやる。」
「ふー怖いねぇ・・・ではわしも本気を出す。」
『住民巻雲王』
なっ、上杉謙信と同じ技か・・・
「さっき上杉とも戦ったんだろ?」
「あぁ」
「この技を作ったのわしだから100倍は威力強いと思うぞ。」
「なにっ!?」
『極守改』
やべぇ、確かにさっきの謙信の技100倍は威力が強い。『極守改』を使ってもあまり効いている気がしない・・・
『瞬間移動』
なるべく瞬間移動で距離をとってこの技を撃たせない方がいいな・・・
「なんだ逃げるのか。信長。つまらないなぁ。わしはお主の事面白い奴だと思ったが、ただ逃げるだけの鈍い『ナメクジ』だったか・・・ガッカリだ。」
くそっ。
『瞬間移動』
なぜ逃げることしか出来ない・・・
もう左手はボロボロだ。
『住民巻雲王』
「くそっ。『極守改』」
んっ?急になんか力が・・・
『住民巻雲王』
「なぜだ?なぜお前が『住民巻雲王』を使える!?」
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