表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
精神病患者の日記  作者: 神楽坂
1/1

監視

私はこれを小説とかよりも日記に近いものとして書いていこうと思う。もちろんこれは私の実体験であり、今もこの病と戦っている。


朝、目が覚めるといつも視界には目が写っていた。その目というのはよく私の視界に現れて、じっと見つめてくる。そしてたまにギョロと動いて消えるのを繰り返す。私はベットから体を引きずって1階への階段を降りた。1階のテーブルにはパンケーキが用意されてあって、ナイフとフォークが並んでいた。家には私と目しかいなかった。ナイフとフォークを手に取ると後ろから声がした。

「フォークの持ち方がおかしいぞ。何をしている。」

私は何度もフォークを持ち直したがその人はしつこく注意してきた。

「何が違うの?どこが違うの?」

私は尋ねたが応答はない。

「よく見るんだ。ナイフも汚れている、誰かが使ったものだ。」

その人に言われ続けて私はパンケーキを食べることをやめた。

私は2階へ階段をかけ登り、宿題を解こうと椅子に座った。宿題である中原中也のサーカスを読もうとしたが字が私から逃げ出してしまった。その字はコロコロと動き回って読もうと思っても読むことが出来ない。気がつくと教科書にある目は私を見てその光景を笑っていた。もう眠いから今日は寝よう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ