第6話 謎の空間から出る ドラゴンの食事
あの空間から元の世界に帰ってきたのだが、当たりを見渡す限り、そこは果てしない草原だった。
「まじか……」
あまりのショックに気絶しそうになった。
見覚えのない風景、人工物さえ存在しない。
しかも、今! 囲まれてんだよなぁ…。
「ブヒ! ブブブー!」
通常のイノシシを10匹を合わせたぐらいの大きさのイノシシが部下を連れて俺たちを囲んでいた。
「なにこいつら…。」
腰に着けていたはずの剣を探す。
鞘はベルトに着けていたのだが、剣自信が無い。
終わった……。魔法なんて専門外だぞ!!
「仕方ない。腹が減っていたから感謝するのだぞ」
「何言って…。」
ケルンが俺の頭から落ちると、地面に着地した途端元のドラゴンの大きさに戻っていた。
ケルンの姿を見た途端イノシシ達が青ざめた顔になっていた。
その理由は、10倍ぐらいあるイノシシの頭をひと噛みで食いちぎったからだ。
「美味だ…。食うか?」
肉を飲み込み、口の周りを血で汚しながら言ってきた。うん。怖い…。こいつに、喧嘩売らないでおこう。
「この状況で『食うか?』 と言われてもなぁ」
「では我が全てもらおう!」
「辞めろ! せめて肉一切れと骨残せ!」
「うむ。よかろう」
俺たちが食うか話していた時には、俺達を囲んでいたイノシシ達が姿を消していた。
さっきの巨大イノシシは、
向こう側の世界の魔素を身体に取り込んだことにより生まれる存在『魔獣』
「まぁ、これくらいは貰うぞ。あと内蔵も」
「むむむ、我にも肝をよこすのじゃ!」
「なに急にキャラ変してんだよ。てかお前肝食ってた記憶ないぞ!」
その言葉が決めてでしょんぼりしだすケルンは、いつの間にか小さくなってしまった。
まぁ仕方ないか、薪取ってこよ…。
「むむむ、この姿ではガッツリ食えないでは無いかぁぁぁ。2年と7ヶ月ぶりの食事だと言うのに! ちくしょう〜。」
薪を求めて、草原の奥の方にあった森まで歩いてきてみたが、ここは草原よりも涼しく自然豊かな場所だった。
お、落ちてる落ちてる。
こんばんは。
このシリーズを初めてはや3日。
今日も、3回投稿していきます!
ゆっくりしていってね。




