第13話 真実
「彼女て?」
「ルースだけだよ。ここまで教えるの…。えっとね」
右耳のに手を差し出し周りに聞こえないようにした後、メルが気になることを言い始めた。
『今の私は、人間の私。そして彼女は魔人の私。世界みたいに半分こになっちゃったわけ。彼女は私を取り込むべく辺りを転々としてるらしいけどね』
『まさか、お前から全く魔力すら感じないのは』
『そういう事、魔が入ることによって人間は覚醒するからね。それが前の私だったし』
『てか、聞いて欲しいことがあるんだが…』
『ほぇ? なになに? 好きです?』
『いやいや、なんでそうなる』
『あはは、言ってみただけだよ。もうそこはお前は俺の物だとかじゃないの?』
『言って欲しいなら後にしろ。この話は本当に重要なんだ』
俺はちょっとびっくりしているメルにあの夢?の事を話した。するとメルのいつもの華やかな笑顔が、その話を聞いた途端薄暗くなってしまった。
「という訳なのだが、どう思う?」
「う〜ん。確かにそれはお母さんだけど、最後に聞いた私の声が気になる」
「まぁ俺はあの声のおかげで落ち着きを取り戻した訳なのだが、なぜあんなに焦っていたのか覚えてなくてな」
「やっぱり…。多分その子もう1人の私に間違いないと思う」
「その根拠は?」
「一瞬にして記憶の消去とお母さんにバレずにその部屋に入れるのは私ぐらいだろうし」
「どういうことだ…」
聞こうとした瞬間、俺の前のメルは人差し指を縦にし、俺に黙っててと言ってる合図を見してきた。
「二人ともお昼出来たから上来て食べに来て」
「「はーい」」
リーフが俺たちを呼びに来ると同時に俺たちはその場から立ち上がり、リーフの背中を着いていくかのように2階へ向かった。
「じゃあ続きは外で話そっか」
「だな」
昼ご飯を食べている中ケルンはずっとテーブルの端っこで、何も食べずにボーとしていた。
メルは何故か俺の膝の上に座っているのだが、食いずらい…。
「それで何かわかった?」
「まぁ何とか、メルの半身は多分世界の狭間の屋敷にいると思います。根拠はありませんが、あそこ以外に行きそうな場所を思いつきません」
「でしょうね。フェルルもそう言ってたわ。でもあそこには貴方達を連れて行けない。実力不足だわ」
「そうでしょうね。だからこれを使うんです」
俺はポケットから記憶式の水晶を机の上に置いた。この記憶式水晶には、知らない地形の地図が乗っており、その端にはフェルルと書かれた文字が刻んであった。
「なるほどね、確かにこれは狭間への地図だけどこれだけじゃ意味ないのよ?」
「分かってます。でもあそこには行かなきゃ行けないんです!」
「そうでしょうね。しかし貴方達を連れて行くことは出来ないわ。でもね、私達抜きで貴方達だけで行けば多分問題ないはずなの」
「それはどいう…」
「あそこの狭間は特殊で一日二人までしか入ることが出来ないの。私達が行かないかわりに貴方達が行き、そこにいる彼女を見つけ出す。そこまででいいわ」
「その後は…」
「簡単よ。メルちゃんの身体に入れればいいの」
俺達はその事がどういうことなのかまだ知らなかった。
あんなことになるなんて…。
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