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第12話 彼女の身体

「とにかく一刻も早くメルちゃんを探さないと行けないわけなんだけど…」

「よせよせ、そんな目で見られても勝手に家を飛び出した娘のことなんか分かんねーよ」

「あんたねぇ! 一応娘でしょ! 何とかしなさいよ!」

「嫌だっての! 私が娘と会ったのは家出する5年前だぜ? その頃ならとっくにそこにいるあんちゃんの方がわかると思うが…。」

「全く、仕方ないわね…。」


一体なんだ、この茶番は……。

あの恐れられた二人がこうも親しげに接していると、なんというか違和感しか感じないのだが…。


「それで、ルースくんはなにか心当たりある?」

「心当たりですか、まぁ一応……」

「どこか分かる?」

「ええ、まぁ、はい。」


やべぇなんて言えばいいんだ、あんな夢信用したくない。でも信じるしかないのか…。


「世界の狭間。彼女の故郷だと思います」

「館の中を探したが誰もいなかったぜ? 娘の部屋を観た時もあんちゃんの写真とネックレスが置いてあっただけだしな」


俺の写真だと? 全く撮られた記憶が無い…。どうしてなんだ…。

下の階の階段から、なにかが割れる音が聞こえた。

まさか、な……。


「今なにか割れる音がしたな…」

「ええ、確かにしました。でも下には割れるものはないはず…」


俺は話を放置するかのように下の階へ向かった。

部屋の扉を開くとそこには裸で一際小さいメルが床に倒れていた。


「メル! メル! しっかりしろ!」


俺はベットの布団をメルに被せると、彼女は突然微笑んだ。


「やっと会えた。よかった…生きてて…」


その言葉を最後にメルは眠りについた。

俺は何が起こったのかよくわならなかったが、机の上に置いてあったメルのフィギュアが無くなっていることを察するにあれは彼女自身だったのだろうと勝手に解釈した。


「とまぁそんなわけなわけなんですが」

「なるほどねぇ。あの人形がメルちゃん本人だったて事ね。」


床に寝かせたま間は、良くないためリーフ達を呼ぶ前にベッドへ寝かせ、彼女達を呼んだのである。

しかし、フェルルは娘だと言うのに全く見向きもせず、上の階へ上がって言ってしまった。


目が覚めたのか、突然メルがベッドから起き上がり、作り物かのようにゆっくり喋った。


「いいえ、これは私の身体であって私自身ではありません」

「じゃあフェルルが見向きもせずに上に行ったのて…」

「ええ、そうです。今の私は魔が抜かれたただの人なのですから」


通りで以前のメルとは違って魔力の質が違うわけだ。

以前のメルの4分の1程の魔力しか感じない。


「でも良かった。リーフ様にこの手紙を届けておいて正解だったのかも知れません」


メルがじっとリーフの隣にいる俺を見てくる。

まぁ無理もないか…。


「それは良かった。他の大魔女達にも手紙を送ったのだろ? 私のとこだけ水晶玉とセットで送られてきて焦ったが…」

「ええまぁ、一応あの子の予言通りに従ったまでですから」

「あの子て、ケルンかい?」

「え? ケルンて誰ですか?」


おいおい、メルも記憶喪失じゃないよな…。

俺はメルに近ずき彼女の膝の上に頭の上にいたケルンを乗せた。


「こいつのことだ。覚えてないのか? メル」

「こんな子知らない。私のドラゴンはエルだけ…」

「エル? そいつもドラゴンなのか?」

「うん。そうだよ。しかも、ドラゴン中のまとめ役なんだぁ〜」

「へぇ〜すげぇなぁ…。やっぱ契約破棄はほんとだったか」

「契約破棄? あ〜うん。そうだよ? 今の私じゃそこのドラゴンなんて操れないし、何より彼女に追われるだけだし」


その話をしている時、ケルンはメルの元を離れていた。

やっぱショックが多すぎるだろうな。

しかし、この幼女メルは何故か懐かしい…。

なんでだ…。

ここまで読んでくれてありがとうございます!

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