凛の完璧高校生活8
「中村くんは超絶普通に高校生活を送りたい!」は、普通が好きな中村 凛が、五月女 明との部活動でへとへとになるお話しです。
是非読んでコメントに感想を書き込んでください。よろしくお願いします。
そんな談笑の時間はある音が終わりを告げた。
「カチャッ」
二人の視線が扉の鍵穴に集まった。
俺はドアノブを捻ってみた。
「開かない…… 鍵を閉められた。何者かに」
「何者かってだれ?」
五月女さんは不安そうに聞いた。
「分からない。だが確実に閉められた。俺が入った時は空いていたし、鍵を閉められた音も聞こえた」
「五月女さんも聞こえたでしょ?」
「ええ……」
この学校の扉は中からも鍵を使わないと開けたり、閉めたりできないつくりになっていた。中からも鍵を使うって珍しいな……
いや、そんなことを考えている場合ではない!
「五月女さん、鍵は持っている?」
「ええ この教室に入る為に教務室から借りてきたわ」
「とりあえず開けよう」
鍵を開け、廊下を見渡したが鍵を閉めたと思われる人どころか人一人いなかった。
鍵を閉めたのは誰なのかを俺は突き止めないといけない。なぜなら五月女さんが「わたし、気になります」と言わんばかりに俺を見つめていたからだ。
ほんとのことを言うと、俺も、気になります。
「中村くんは超絶普通な高校生活を送りたい!」をご覧頂きありがとうございます!!
投稿は不定期ですが、次回もお楽しみに!!