04 町ができてた
封印の間からでて、しばらく歩いた。
ダンジョンの中は、勇者に追い込まれて走り回った時と、様変わりしていた。
「安いよ安いよ、特売だよ~」
「奥さんへのプレゼントにどうぞ~」
家とか建物とかあるし、ところどころ掘られたり盛られたり継ぎ足されたりもしてる。
ダンジョンの中にモンスターの文明が築かれていた。
町ができて、モンスター同士が交流していた。
「おや、スライム君のスラム君ではないか。隣のモンスターさんはどちら様かな?」
「ぷぎぷぎぃ」
話しかけて来たのはスケルトンのスケ郎と言うらしい。
そのスケ郎に尋ねると、ダンジョンが封鎖されて数千年。
挑戦者が訪れなくなったダンジョンでやる事がなくなったモンスター達は、自分で勝手に独自の進化をとげたらしい。
モンスター間の意思疎通もばっちりだった。
「ぷぎ、ぷぎぃ!」
「なるほど、スラム君! 細かい事は分からないけど、お掃除してたら友達が増えたんだね! それで出口まで案内してる所なのかい!」
スライムのスラムがジェスチャーで説明した事は大体間違ってなかった。
「じゃあ、僕もその案内を手伝ってあげるよ!」
結果、なりゆきで低級モンスターのスケルトンもパーティーにくわわった。