表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕は、魔法が使えない。  作者: アーシェス
80/106

80 同居

2週間。それが素材を換金するのに必要な期間のようだ。

相手がギルドにお金を払いさえすれば、それが他のギルドであろうと報酬を受けとることが出来る。


「ギルドってのは・・・凄いんですね・・。」

「そらそうさ。ギルドマスターに爵位が与えられるのもわかるだろ?

まぁ、これも初代ギルドマスターにして偉大なる魔術師のレオナルドの恩恵ってやつだな。」

「レオナルドさんっていうのは、どういう人だったんですか?」

「それが、ギルドをつくるまでの経緯がほとんどわからねぇんだと。

ただ、ギルドを作り出してからわずか数年で数か所の支部を作って、今の仕組みの原型をつくったてんだ。まぁ、もう200年以上前の話だから、かなり盛られているかもしれないが、それにしても凄い人だな。しかも、ギルドマスターをいつ引退したのかの記録もないらしい。名前はみんな知っているが、結構謎の多い人らしいさ。」


「と、まぁ・・・、それはおいといて、報酬は2週間後だな。

それまで、どうする?」

「ウェンツさん達はどうするんです?」

「俺とギルは、ちょっと傷をいやしながら、防具を買いにいったり、武器の手入れをするさ。

カティアは、なにやらクリスに頼まれてたな・・。ニースは多分買い物と家事だな。」

宿暮らしのハンターというのは多いが、家を借りるなどするパーティーも少なからずいる。

宿だと、お金さえ払えば様々なサービスを受けることが出来るが、当然自炊などに比べれば割高になる。

ただ、そうすると家事をしなければいけなくなるのだが、暁のカルテットではそれはニースがそれを担っているようだ。


「フェルはどうする?」

「そうですね・・・。確かに剣と鎧はメンテナンスに出したいですね。

あとは、岩も取りに行かないと。結構ありそうでないんですよ・・。手頃な岩。

本当は、もっと硬くて重いものがいいんですがね・・・。流石に鉄の塊であのサイズはないでしょうし・・・。」

ウェンツとギルは、想像をして苦い顔をして笑う。

「たしかに・・・鉄の塊であのサイズなら・・・な。」



「まぁ・・・2週間は休憩ってことにするか。

そうそう、フェル。お前も良ければ俺たちの借りている家にこないか?

双子亭は飯もうまいしいい宿だが、なんだかんだで金もかかるだろう。

うちなら狭いが、荷物置きになっている部屋が1つあるし、宿代も食事込で1週間で金貨2枚でいいぞ。」

「それは、助かりますね。双子亭だと2週間だと金貨7〜8枚は確実になくなっちゃいますから。」

「まぁ、双子亭ほど至れり尽くせりってわけじゃあないし、時々ニースを手伝ってもらうと思うがね。」



・・・・



翌日から、フェルは約束の双子亭から、暁のカルテットの家に引っ越すことにした。

引っ越すといっても、フェルの持ち物はすべて”転送”されているので、宿泊の更新をしないだけである。

先月1ヵ月もギルモアにいっていたし、ハンターや商人相手であれば、宿泊の更新をしないことは別に珍しくはないことであるし、流石にプロなので、双子亭の人たちも何も聞いてこない。

フェルは、ちょっと寂しくも感じたが、それもこの世界の常なのだ。


「フェル君。ちょっと手伝ってくれる?」

ニースが、肉をナイフで捌いて木の実をすりつぶして作った香辛料などをまぶしていく。

肉の解体は、ハンターでもかなり初歩的なスキルで、フェルも不得意ではないのだが、ニースのナイフ捌きは、かなりうまい。確かに最近”丸ごと収納”ができるので、サボっているからそう思うのかもしれない。さらに、ニースは野菜を細かく刻み鍋にかけると炒めていく。

かなりの手際の良さで、フェルは何を手伝っていいのかわからず、結局皿を並べるぐらいしかできなかった。

そして、ニースの料理は、約束の双子亭とはまた違うおいしさであった。

ザ・家庭料理なのである。どちらが美味しいというわけではないのだが、不思議と温かみのある味なのだ。


そして、食事の場にはなぜかクリスも同席していた。

クリスには家があるので、一緒に暮らしているわけではないのだが、なぜか毎日カティアの所に来ているようだ。話から想像するに魔法の指導を受けてるようだ。

そして、当たり前のように夜ご飯を共にして帰っていくのであった。



・・・



ガランゴロン。

扉をあけると、いつものムッという熱気と金属を打ち付ける音が伝わってくる。

「いらっしゃい。」

ここは、剣を買った武器屋というか鍛冶屋だ。


「すみません。また剣のメンテナンスをお願いします。あと、できるなら鎧もお願いできますか?」

「ああ、大丈夫ですよ。ただ、よろいはちょっとお時間いただきます。できれば明日以降のお渡しにしていただけるとありがたいです。」

「ええ。大丈夫です。よろしくお願いします。」

フェルは、店にある武器をを確認していく。

フェルには”転送”があるので、今回の時のようなために、予備の武器が欲しかったのである。


「あのぅ。剣が刺さらないような敵に有効な武器ってありますか?」

「剣が刺さらないんですか?分厚い鱗とかですかね?それなら鈍器は有効ですね。

メイスの類です。遠心力でぶつける感じで使うんですが、衝撃力は見た目以上にすごいですよ。

頭に当てれば、相手が脳震盪を起こすこともありますし。あとは、その派生に近いですが、ウォーハンマーという手もあります。」

そういうと、片方が尖った巨大なハンマーを見せる。ツルハシにもみえなくはない大きさだ。

「これは、突き刺す動きと殴る動きの両方が出来る武器です。冗談みたいな使い方ですが、洞窟などでは土を掘ったりもできますよ。」

どうせ、普段使うわけではないので、そういう使い方ができるのはありがたい。

「じゃぁ、これを下さい。」

そういうと、予備の武器としてウォーハンマーを購入した。

うまく使えるかどうかはわからないが、備えあれば憂いなしだろう。

あとは、あの時使った”力”をどうすればまた使えるかだ。

だが、とりあえずは、今は少し休むことにしたフェルであった。



いつも応援ありがとうございます!

励みになりますので、下のブクマ、評価など、よろしくお願いします!

明日から、1週間ほど最悪更新できない可能性があります。(できたらします。)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ