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僕は、魔法が使えない。  作者: アーシェス
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07 ハンターギルドについて教えてもらった。

「なんだ、そんなことも知らないのか。まぁ、それもそうか」


エドガーはそういうと、ハンターギルドのことについて詳しく説明してくれた。

もう一人のリュークは、どうも無口なようで、話にははいってこない。


ハンターギルドについて簡単にまとめると、

・冒険者というのは、薬草や食材の採取、護衛、討伐、調査、お宝さがしなど何でも屋である。

・一般的な冒険者の収入源は、様々な「依頼」を解決することによる報酬であたり、採取した素材の売却になるが、そのためには依頼をしたい人と依頼を受ける人や冒険者と商人との仲介の橋渡しをする役割が必要になる。

・そこで、同業者が集まってそういう依頼の仲介などをするようになったのがハンターギルドの始まりである。(まぁ、ハンターギルドに限らず、ギルドというのはそういう同業者の協業組合といっていいだろう。)

・ところが、商業ギルドのようなものと違い、冒険者というのは意外と数が多い。

しかも、町や国をまたいで活動する者も多いので、運営してみると、実力もないのに無理な依頼を受けて失敗して依頼者を困らせたり、死傷するものが後を絶たなかった。

それどころか、盗賊がギルドで護衛依頼を受けて、強盗を行うなどの事件まで起きてしまったらしい。

・そこで、初代ギルドマスターにして偉大なる魔術師のレオナルドは、ギルドを登録制にして身元証明とをするともに、その実力をランクわけする仕組みと、ギルドの掟を考案する。

・そのため、ギルドには氏名、年齢、性別、ギルドランク、紋などの情報登録をする仕組みになっており、犯罪歴のあるものや極端に実力不足の者などを除外する仕組みになっている。

ということであった。


「なるほど・・・。で、試験っていうのは・・・・」

「いや、ハンターに必要な訓練を兼ねての試験でな。

筆記試験、戦闘試験、野外活動試験からなるんだ。

まぁ、そこまで難しい試験じゃないんだけど、この訓練結果次第で最初のハンターランクが決まる。

場合によっちゃ、実力不足で登録ができないって寸法だ。」


エドガーによると、どうもハンター志望者っていうのは意外と多いらしい。

戦争や天災などで何らかの事情で生活の糧を無くしたものや、孤児などの身寄りのない者などで運と商才に恵まれないものにとって、比較的簡単で自由、そしてとりあえず身体一つで実入りの良い仕事というとハンターと思われがちらしい。

しかも吟遊詩人などの冒険譚や一部の優秀なハンターの功績によって、若者にとってはあこがれの仕事になっているらしい。


だが、ハンターというのは実際はキツイ仕事である。

活躍して、尊敬のまなざしを浴びることが出来るのはほんの一握りだ。

実力のない者は、簡単に大けがをしたり場合によっては死んでしまう。

そして、それは本人にとっても不幸だが、ギルドにとっても不幸なことである。

依頼を受けていれば、その依頼が達成できなくて信用を失う。

そしてそれよりも問題なのは、ハンター全体の信用を失ったり、なめられることになる。

そうすれば、ハンターの護衛があっても盗賊の襲撃がふえたり、ギルドに対して圧力をかけてくるものなどが現れかねない。たとえば馬鹿な貴族だとか。

だから、ギルドでは基礎的な試験をしながら、心得や技術を教えるようにしているらしい。


フェルは、熱心にそれを聞いて時々頷いてる。

肩のうえでは、ティルクが、「へー」とか「なるほど・・・」とか同じく聞いているのだが、その姿や声はフェル以外には聞こえない。


そこまでエドガーが説明してくれると、それまで黙っていたリュークがエドガーに声をかける。


「まいったなぁ・・・エドガー。仕事みたいだ。」



ブックマーク・評価ありがとうございます。

拙い文章かつはじめての小説で読みづらい点等多いかもしれませんが、励みになります。 

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