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僕は、魔法が使えない。  作者: アーシェス
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30 新人教育3

ズシャ・・・。


コボルトの喉の辺りを後ろからフェルの矢が射抜いた。

射られたコボルトは、何が起きたのかわからなかったろうが、声を出そうとしても血が気道にはいってまともに声が出せないで焦っていたが、次の瞬間にこめかみのあたりを射抜かれ、倒れこんだ。


周りにいたコボルトも何か異変に気付いて周りを見回すが、まだ何が起きたか把握していないようだ。

フェルは、さらに1匹のコボルトに矢を射る。

今度は、相手の胸元に命中する。

ようやくフェル達を見つけ騒ぎ出すが、このコボルトもフェルの2の矢を受けると倒れこむ。

おそらく絶命まではしていないはずだが、時間の問題であろう。


巣から武器を持った者がフェル達のところへ飛び出してくる。

1・・2・・3・・・・  残りはどうやら5匹だ。

フェルは、一番大きそうで鉄の武器を持ったやつに向かって矢を射る。

おそらくこいつがボスだ。

矢はボスの左肩に命中するが、ボスは大きく怒りの雄たけびをあげると突進してくる。

次に打った矢はボスをかすめて後方に飛んでいくが、運悪くその後方にいたコボルトの太ももを射抜いた。


100発100中。しかも外した矢が後方の敵を射抜く。

普通であれば、かなりの手練れかかなりの強運の持ち主なのだが、フェルのこれは-シルヴェストル-風の精霊-”の手助けあってであり、すぐに敵に絡まれてしまうフェルは”強運”かどうかは微妙であった。


フェルは、弓を少し遠くに放り投げると、剣を抜く。

突進してくるコボルトの剣を受けて、そのままはじきあげる。

ボスとはいえ、コボルトの膂力は大したことはない。そして、そのまま袈裟切りに剣を振り下ろす。

恐らく、ベテランのハンターであれば一刀両断といくのだろうが、フェルの剣は肩から胸元深くまで切り込むものの、そこで止まってしまった。

コボルトのボスは、すでに絶命しているが、剣が抜けていないのでフェルに支えられているような形になっている。


他のコボルトはボスが倒され、一瞬躊躇したが逃げだすにも距離が近づきすぎているため止まれずに襲い掛かってくる。

太ももを射抜かれてころげているやつを除けばあと3匹である。


その時、1匹が急に倒れこむ。

両足には2個の木の錘を、革紐で繋いだものがぐるぐると絡まっている。

”ボーラ”という狩猟武器である。殺傷能力はほとんどないが、小動物や鳥などを捕獲するのに使うものだ。そして、飛び出してきたクリスが大きく振りかぶったククリナイフで倒れたコボルトの首元を貫く。


フェルは、ボスを蹴り飛ばして剣をぬくと、そのまますぐそこにいたコボルトに左肩でタックルをする。

新しい鎧には肩当がついているため、思いっきりぶつかれる。

「ぐほっ」という声がして相手の身体がくの時にまがる。

身長はフェルとコボルトは大して変わらないが、体重は随分とコボルトの方が軽い。

倒れそうになるコボルトの頭蓋を、フェルの剣が砕いた。


最後の1匹は、半ば逃げ出すようにフェルの横を抜け、バーンに襲い掛かる。

バーンは、はじめてのまともな戦闘で腰が引けてしまっているが、それでもコボルトが振るう木剣ごときでは、やられることはなかった。何発か革鎧のうえから打撃をもらったものの、2〜3回剣を振り回していると、相手は絶命していた。そもそも装備が違いすぎるのだ。

多少打撲程度の傷を受けたかもしれないが、よほどの当たり所が悪くない限り、1対1でハンターが負けるということはないはずである。



「敵を倒したと思って、後ろから襲われましたなんて話は、意外とあるもんだ。

必ず、相手の絶命を確認したり、念のためにちゃんと剣で刺して確認するんだ。」

エドガーはそういって、念のためにと剣をさしていく。


今回もフェルとクリスの活躍で戦闘では二人の出番はなかったが、教えることはたくさんある。

しかし・・・バーンは採取に関してはすごいが、戦闘はちょっと酷いな・・・。

そう思いながら、巣を壊して、中のものを物色する。


結局、金になりそうなものは、ボスの使っていた鉄の剣ぐらいだった。

これも、どこかの村人の護身用のものだったのだろう。

大した性能でもなく素材としての価値しかないだろう。銀貨で3~4枚といったところか。


「コボルトも一応獣皮があるからな。一応売れる。

ただ、使える場所が意外と狭いうえ、手間の割にはあんまり高くも売れないんだ。

コボルトでとれるような獣皮は、猪類で需要を大体満たせてるからな。

だから、よほど獲物に恵まれていない時以外は、無理にはぎとる必要なんざないんだが、今回は講習だし、皮剥ぎの仕方の基本を覚えるには悪くない教材だから、しっかり見ておけよ。」


そういうと、エドガーはコボルトの皮を剥ぎ始めた。

フェルとクリスが平然と見守る中、バーンは何とも言えない表情でその様子をみているのであった。







どうでもいい話ですが、昨日のPVが”555”と揃いました。

次は”777”あたりで揃うと嬉しいなぁ。というか1,000とか行くともっと嬉しい・・・。


そして、ちょっとサブタイトルをいったん消去します。


「僕は、魔法が使えない。~でも、不思議な術は使えるようです。~」⇒「僕は魔法が使えない。」

ここで言わなくてもいい気がして・・・。

ぴったりのいいサブタイトルがあったら、教えてください。


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