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僕は、魔法が使えない。  作者: アーシェス
28/106

28 新人教育1

「ようし。そろったな。では、今から新人教育を実施する。

俺はエドガー。そして、こっちがリュークだ。

まぁ、自己紹介はこの間したので、割愛するぞ。」

そういって、エドガーは3人の新人を引き連れて掲示板の方へ行く。


「まず、ハンターの基本の依頼について説明するぞ。

もう知っていることも多いかもしれないが、大事なことだからしっかり聞いてほしい。

まず、依頼には大きく分けて3種類ある。

1つは、ここに掲示される「通常依頼」だ。

誰が受けてもいいのだが、ギルドが大まかな難易度をつけていて自分たちのハンターランクが足りない場合は受けられないようになっている。通常は自分のランク以下を選ぶんだが、ルール上は自分のランクより1つ上まで受けても良いことになっている。

もう一つが「常時依頼」。

これは、依頼という名前だがこの掲示板に掲示されるわけではない。

あそこにファイルがあるだろう。そこに書いている物を採取したり討伐した場合は自動で依頼を受注したものとして報酬や評価ポイントが与えられるというものだ。

食材や薬材、鉱石や魔物の牙などの素材など主要なものは大体網羅されている。ただ、報酬ポイントは需要と供給の関係で時々変わるから注意が必要だ。

そして、最後が「指名依頼」だ。

これは、依頼者が依頼するハンターを指名して依頼するものだ。

指名依頼があった場合は、指名のあったハンターの名前だけが貼り出される。

お前たちには、まだ関係のないものだが、指名依頼は、3日たつと自動失効しちまうから、掲示板はまめにチェックした方がいい。」


そういうと、今度は買取リストのファイルを手に取って机にすわる。

ファイルをめくると、様々な魔物や薬草、木の実などが図解入りで記入されており、値段が書き込まれていた。


「こいつは、ギルド特性の買取リストでな。どういう仕組みか知らんが結構正確な図解や特徴が記載されているんだ。1冊しかないから独占しちゃいかんが、採取依頼があった場合などは結構重宝する。」

そういって、エドガーはギルドの仕組みや施設などを丁寧に説明する。


「あと、そうだなぁ・・・知っておくといいのは、ハンターも依頼を出せるってことぐらいか。

配送依頼については知ってるな?獲物の回収を依頼するものだが、値段のつけ方は結構コツがいる。

値段が低いと受け手がいなくなるし、高いと赤字になるしな。

慣れないうちは、受付嬢に確認すれば、格安で過去の統計から大体の相場とその場合の儲けを出してくれるサービスがあるから、それを使った方がいい。

そのほかに、厳密にいうと依頼って言っていいのかどうかわからんが、訓練依頼ってのもある。

これは、ギルドに対しての依頼で、元ハンターの職員などに教練を頼むもので、武術や魔法の手ほどきを受けることが出来るものだ。安くはないが、受けれるなら受けておいた方がいい。

自己流も悪くはないが、指導をうけるのと受けないのでは随分違うからな・・・。」


そういうと、ネールの方を親指で指す。

なるほど・・・。と3人は頷いた。


「さて、今日の指導だが、まずは実力確認も含めて常時依頼の採取をする。

場所は、メリアの森だ。日帰りで行くので各自準備をして30分後に街門前に集合するように」

3人は、しっかりと頷く。その横でティルクも頷く。ティルクもかなり気合が入っているようだ。


・・・・


街門には5人が集合したのは、集合時間より15分も早かった。

皆、必要な装備はほとんど持ってきていたようで、大した時間はかからなかったのだ。


「うん。普段からいつでも行動できるようにしておくことは、大事なことだ。

じゃぁ、場所は知っているな。向かうぞ」

エドガーはそういうとメリアの森に向かう。殿はリュークだ。


道中、エドガーは様々なことを話しながら進んでいった。

ハンターの互いのスキルや素性は詮索しないことなどの暗黙の了解から、ギルド職員の性格や特徴までその話は多岐にわたった。半分ぐらいはフェルは既に聞いていた話であったが、間違いなく今後のためになる話である。

そして、気が付くとあっという間にメリアの森についていた。それだけ話に集中していたのである。


”新人教育”の主な目的は、新人の死亡事故などを減らすこと以上に、このような”ルール”を教えることにある。そういう意味では、この行きだけでかなりの効果をあげていた。

エドガーは、講師としても優秀なのかもしれない。

ギルドからすれば、職員の扱いを教えるのは余計なのだが・・・。


「よし、じゃぁまず植物系の採取から行う。

バーンはなかなか詳しいらしいから、ちょっと手本を見せてもらおうか。」

事前に仕入れていた情報をもとに、バーンを指名すると、さっそくバーンは麻紐を右手に巻き、ナイフと麻袋を持つと木の根の近くに行き、木の皮を剥いで縛り、茸をいくつかまとめる。

「これが、止瀉薬につかえるツガリの皮で、こちらが高級茸のウマル茸ですね。それから、あそこにあるのがご存知カレー草で・・・」

その採取の手際と説明を聞いてリュークがつぶやく


「こりゃぁ、どっちが講師かわからんな・・・。」





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