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僕は、魔法が使えない。  作者: アーシェス
19/106

19 メリアの森1

翌朝、フェルは少し早い時間に朝食をとると、コックのランディから頼んでおいた昼食を受け取る。

大きなティルコの葉に、握り飯が2つ包まれているらしい。


まだ集合時間までは1時間ほどあるが、遅れるわけにはいかないため、フェルは今日は少し戻りが遅くなることを告げると荷物を取りに部屋に戻った。


いつもの革鎧を着ると、右の腰に”水樽”の剣、左の腰に昨日買った”巖鉄”の剣を佩く。

右腰には矢筒もつけているので、”水樽”の方は少々抜刀しにくい。


実は、”水樽”の剣は、”転送”してしまっておうかと思ったのだが、昨夜ティルクと話した結果、フェルが無紋であることをギルドの受付嬢(嬢と言って良い年齢かどうかはあるが・・・)は、知っているため”転送”は見つからないようにした方が良いとの結論になった。

そのため、必ず水筒代わりに使うであろう”水樽”の剣は装備していくことにしたのだ。

そのため、背負い袋の中にはスコップやカンテラ、ナイフ、弁当などもなるべくそのまま入っている。


「じゃぁ、いこっか」

背負い袋を背負うとフェルはギルドへと向かった。


まだ集合時間の7時には半時ほど時間があったが、ギルドの前には昨日戦闘試験の監督をしてくれていたネールと、ローブの女性、長身の青年の3人が既に集合場所には待機していた。


「フェル君だったね。」

ネールが紙を見ながら確認をする。

どうやら、今日の試験もネールは試験官らしかった。

昨日と違い、年季の入った革鎧とショートソード、背負い袋を装備している。


ローブを着た女性は、年齢は20代後半といったところだろうか。銀色の短髪の整った顔立ちをしている。手には先端に龍の細工が施された銀色の細長い杖を持ち、ゆったりとした立ち振る舞いだ。

背負い袋もネールに比べるとかなり小さく、腰には短刀を刺している。

まず間違いなく魔法を得意とする者だろう。


茶色い髪の青年の方は、年齢で言えば20歳前後というところか。

見るからに新しい革鎧と剣、背負い袋をもって装備しており、緊張しているのが表情でわかる。

おそらく、”少しお兄さん”の受験者だろう。

青年は、バーンと名乗った。


バーンと自己紹介をしていると、双子亭のある方から、フェルと同じぐらいの歳の少女が走ってくるのが見えた。

黒髪の少女は、身長はフェルと大差ないように思う。両横で髪を束ねた”ツインテール”のせいか少し幼く見えた。

装備も、体格よりもかなり大きめの背負い袋を担ぎ、腰にククリといわれる少し曲がったナイフをさげているが、どこかぎこちない。


「遅くなってすみません。受験生のクリスです。」

少女は少し慌てながら挨拶をする。


「そうあわてるな。まだ集合時間前だ。

だが、揃ったようだからはじめるか。今日の試験官を務めるネールとフェスカだ。よろしく頼む。」

そういうと、今日のスケジュールや試験内容を話し始める。


試験会場はここから5キロほど離れた森で行われるらしい。

そして、今回の採取課題は「角うさぎ」と「エドク茸」ということらしかった。

また、課題はすべてギルドが正式に買取をし、代価が払われることや、試験官は同行するが現地に着いたら、大きな危険がない限りは特段の口出しも支援もしないこと、採取の終了時間は参加者で決めればよいが、最終リミットは試験官が指示することなどが告げられた。

そして最後に、ケガをした場合などは無理をせずに申告すること、ケガの減点よりも無理をした場合の減点の方が大きいことが説明されると、森に向かって5人は歩き出した。


・・・

エルアから東に約1時間。

ハンター達には通称”メリアの森”と呼ばれる場所である。

メリアとはこの辺りの伝承に出てくる魔女の名前で、森の奥にその伝承に出てくる魔女の錬金釜と言われる大きなえぐれた石があることからその名がついたと言われている。


街からほどよく近く、自然の恵みが豊かな場所であるため初心者からベテランまで採取のためによく訪れる人気スポットの1つのようで、道中も2組ほどハンターに出会った。


「今日の試験会場はここ”メリアの森”で行う。

入り口付近は、めったなことでは魔物などはでないが、奥には危険な魔物もいるから十分注意をするように。採取は個人で行ってもチームで行っても良いが、その分ポイントも減るからよく考えてくれ。」


フェル達3人は突然そういわれてお互い顔を見合わせる。チームで採取を行うとはだれも想定していなかったようだ。


「急造チームではなかなか連携も取りづらいから、とりあえず、各々で採取してみようか。」

バーンが提案すると、二人は頷いた。

フェルにとっても、戦闘試験の結果がイマイチだった以上、この野外活動試験ではポイントを稼いでおきたい。

角うさぎは狩りなれているし、チームで活動したことがないのでソロの方がやりやすいのだ。


3人はそういうとそれぞれが散開して森の中へ入っていった。


読み返すと、説明書きがちょっと多いですかね・・・。

セリフとのバランスって難しいです。


ブックマークや評価、先輩作家の方のアドバイス お待ちしています。

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