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プロローグ?


こんなにも馬鹿げたことがあるのだろうか


痛みを感じながらも、もはや振り返ることも不可能となった身体でなんとか目だけを右に移す


この動作ももう何度目だろうか…


何度も何度も繰り返した動作だが、数えられるような気力はそこにはなかった


何度見ても、信じたくなかった、いや、信じるわけにはいかなかった景色が見る度に広がり絶望と化す


視界にこれでもかと主張するように入ってくる赤黒い液体

すんと鼻につく鉄のにおい

どれももう慣れたものだった


だが、その奥に広がるのは闇、闇、慣れなかった、信じたくなかった


しかもこれはただの闇ではなく、嫌悪感を沸き立たせるような胸糞悪いもの


…また…失敗したのか…

何度も何度も繰り返した嫌悪感に苛まれながら


気力も何もかも失いかけ目を閉じようとしたその時


チカッ…


ふと白く輝く光が見える、

これは初めての出来事だと思う


しかし、初めてでも『それ』が何かは分かった


『それ』は今まで何度も感じた、わすれていたかったものだからだ

背筋が凍るような恐怖に見舞われると同時に感じたのは絶望感、

今まで自分がやってきたことなど意味がなかったのではないか、そう思わせるような…


…違う!そんなわけあってたまるか!!


痛みと自身に拒絶する...

先程まで諦めに似た感情を持っていたが、そんなものはもう脳内には存在しない


もう一度…!


それと同時に視界に何かが振り落とされるような影が見えた


「クソッ…!!」


轟音と激痛とともに

僕はもう、目を開くことさえ許されなくなった



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