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ただいまヒロイン募集中。今すぐ来てください!

作者: キョロ

初めての投稿になります。色々とおかしな部分があるかもしれませんが、お手柔らかに。

感想はぜひお願いします。続編は考え中です。



まずは自己紹介でもしましょうか。


私の名前はエレナ。

この王国の第1王女です。歳は42歳。

独身貴族ならぬ、独身王族です。


もはや第1王女と呼んでいいかも分かりませんが…。私の弟が結婚してもう王子も王女も生まれてますし。


行き遅れとか売れ残りとは言わないで下さいね?

これでも学園に通っていた頃は人気者だったんです。



じゃあなんで独身なのかって??


それはですね、人気の意味が恋愛という意味ではなかったからです。




どんな人気だったのかって?

そうですね…

じゃあ学園に通っていた頃の1日を簡単にお教えしましょうか。





登校。

私が馬車から降り、校門をくぐるとたくさんの生徒達が花道のように並んでいます。地面には赤い絨毯が敷いてあります。


花道の中から私に忠誠を誓って下さった騎士様2人と、私のことをお姉様と呼んで慕って下さっている女の子2人が出てきます。



騎士様2人と女の子2人には触れないで下さい。私もよく分かってないのです。



そして騎士様達が私の背後に並び、私は挨拶をしながら花道を通ります。まるで大奥。


周りを見渡すと大体の人が恍惚とした表情です。目が合ったときには、倒れられます。



色々と突っ込み所が多いですね。はい。

でも、花道になっただけマシです。


最初なんて玄関までひたすら土下座で拝まれている状態が続いていましたからね。

精神的に色々と辛かったです。

拝むのを辞めて下さいと言ったら花道に変わりました。花道もいらないのに…


今でもたまに拝む人はいますが、周りの方が止めてくれます。


そして花道には先生方も並んでいます。

職務怠慢です。





授業中。

皆様が普通の机と椅子で真面目に勉強している中、私はなぜか装飾がとても繊細で綺麗なテーブルとふかふかなソファで、美味しい紅茶を飲みながら勉強。背後には女の子2人。



なぜだ!!そして、女の子2人!授業はどうした!?





昼休み。

学食に行こうと教室をでると、いつの間にか騎士様2人が女の子2人と一緒に背後にいます。びびります。


カルボナーラを食堂のおばちゃんに頼み、代金を払おうとすると、なぜか代金を頂いて貰えない…。サービスだそうです。



毎日サービスなんですけど、赤字にならないのでしょうか…?


そして私が頼み終わり、代金を払い終わる(?)と一斉に皆様が並び出し、カルボナーラばかり頼み出します。


皆様、カルボナーラが食べたかったのかしら?

と最初は思ってましたが、さすがに一週間も同じことばかり続くと異常だと気づきました。




下校。

やはりまた花道。朝と変わらず赤絨毯。

挨拶をしながら、たまに拝まれながら馬車へ行きます。

これでも王女なので、馬車で帰れるのです。




あとから知ったのですがこの後、私以外の生徒は、学校内にある教会へ行き聖書を読んだりしていたそうです。


しかし、普通の聖書ではなく、私を神として扱った聖書だったそうで…







ま、まぁ、こんな学園生活でした。

あれ?人気者と言っていいのか…?


つまりあれです。神聖化されてたのです。



そんな私に告白する人はいるでしょうか?

答えは、NO



そんな私に友達ができるでしょうか?

答えは、NO




最初はもちろん友達を作ろうと努力しました。

しかし話しかければ倒れられ、名前を呼べば感激され泣かれ、目が合うと拝まれる。



そんな状態では友達ができる訳がない。


ましてや、婚約者なんて出来る訳がない。



オワタ\(^o^)/



家族でさえたまに恍惚とした表情で拝んで来ましたからね。



さすがに行き遅れるのは嫌だったので、たくさん社交界へ出たり、お見合いもしたのに効果なし。


社交界では、私が行くと社交界ではなく、宗教の集会の様になりました。


お見合いの相手には拝まれる。または忠誠を誓われ、下僕にして下さいと恍惚とした表情で言われたり…。

ちなみにその中には隣国の王子もいました。それでいいのか隣国!!





結果。

諦めました。





そんなこんなで42歳。

この歳になるまで色々とありましたが、なんとか生きてます。なんとか!


歳をとるごとに神聖化されるのも収まるかと思っていたら、むしろ神聖化の勢いがましていった毎日。




そんなある日、私はなぜか急に社交界へ呼ばれました。



そして今、私は大勢の貴族の目の前でプロポーズされてます。なんと5人から。



1人目は私の弟の息子、つまりこの国の王子


2人目は将来有望とされていて騎士団長の息子


3人目は鬼畜眼鏡と有名な宰相の息子でこれまた鬼畜眼鏡


4人目は学園を卒業したら宮廷魔術師になることが決定されている天才少年


5人目は私がお見合いをした隣国の王子の息子



そして全員16歳。さらに超絶美形。



乙女ゲームか!!!!!

ヒロインはよ来いや!!!!!



というか、私はショタコンじゃないから嬉しくないよ!?




え?女神様は優しいから5人の中から選べないだろう?

だから全員と結婚していいよ?



意味わからない理屈だなおい!

逆ハーとか誰得だよ!!!!!



そしてなぜ大勢の貴族は反対しないの!?

優良物件5人がこのおばさんと結婚しちゃうんだよ!?



弟(王)も反対しよーよ!?






反論しましたが、無理でした。

全て、女神様はお優しいからで勘違いされ片付けられました。



さらに王子達5人は若干ヤンデレ要素が入っていました。



もう一回言わせて下さい。

乙女ゲームか!!!誰得だ!?!?






ただいまヒロイン募集中です。

誰でもいいから来てください!!!



最初は主人公をお婆ちゃんにしようかと思い、そしたら結婚出来ないかなと辞めました。


次に王子達を熟女好き設定にしようと思いましたが、熟女って何歳から熟女なのか分からなくて、結局42歳のおばさんにしました



ちなみに主人公は、超絶美形です。42歳だけど見た目20代という美魔女!

やたら拝まれるのは、纏ってるオーラが神々しいから。もちろん、主人公の性格がいいからという理由もあります。



ちなみに、もし続編を書くとしたら、実は乙女ゲームの世界設定になる可能性が高いです。



最後に、読んで頂きありがとうございました!!



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