トンテンカンとツバメは囀(さえず)る ~ 倉田隆二とあたし~
ゴールデンウィークが明けて5月です。
あの蜂の巣を突っついたような忙しさから開放されて今日は休館日です。
はい。
お宿はめずらしくお休みです。
本当は年中無休なんですけどね。
老朽化して騙し騙し使っていたボイラーのメンテナンスで1日給湯が止まってしまうので、今日はお休みになりました。
ただ、そこはお宿です。
お休みと言っても、前日の宿泊されたお客様はチェックアウトまでは館内にみえますので、朝から丸っとお休み!
という事にはなりません。
お客様がお帰りになられて、お掃除が終わってからがお休みです。
字面は似てますが、「家に帰るまでが遠足。」とはちょっと違います。
あしからず。
実は私も今朝のチェックアウトからシフトに入っていたのですが、沼さんにしてやられました。
ゴールデンウィーク中、まるで鬼の形相のようになって無休で働く私を心配した沼さんが
「折角だから明日の休館日は一日休んだらどうですか?」
と、勧めてくれたのです。
もちろん私は断りましたよ。
だって、シフト入ってますもん。
そんな個人的な理由で急には休めませんもん。
はい。
そんな事もあっての昨夜のお寿司なのです。
私はてっきり、お尻を触られて泣いてしまった麻子ちゃんの事で管理職として
「今後麻子ちゃんをどのように育てたらいいものか。」
と、落ち込む私を美味しいお寿司で慰めてくれたものだとばかり思っていたのですが、沼さんの狙いはどうやらそればかりでは無かったようです。
あまりに清々しい沼さんのお寿司の食べっぷりに見とれていた私は
「それでは優ちゃん。
明日は朝から休んでくださいね。」
と、言う沼さんの笑顔に、またしても考えるよりも先に
こくり。
と、頷いてしまったのです。
私ってば、16歳の時とやってる事同じです。
まったくもって、シテヤラレタです。
ですが、おかげ様で久しぶりにゆっくりと寝る事ができました。
多少不本意ではありますが、沼さんありがとうです。
窓の外には春の青空が広がります。
遠くの山々も綺麗です。
吹く風にはもう冬のような角なんてなくて、まるで肌触りのいい毛布みたいに私の頬や首筋を撫でていきます。
窓の横には大きな姿見。
はい。
私だって女の子のはしくれですもの、大きな鏡だって持ってます。
映るのは私。
寝くずれて肩がまるみえです。
髪の毛もキュートにそこら中ハネてます。
そして響き渡るのは
私の悲鳴。
「ぎゃあああああああああああああああああああ!」
倉田隆二!
なんであなたが私の部屋の窓の外に立ってるのよ!
『ちょっと大人な私達の日常』
第三話
「トンテンカンとツバメは囀る(2)」
~倉田隆二とあたし~
走る!
走る!
私は今日もまた走る!
全力疾走。
階段!
今回は飛びません!
駆け下ります!
だってうちの階段、絨毯敷いてありませんもん。
転んだら大怪我です。
ダダダダダダダ
と、階段を駆け下りる景気のいい音が響きます。
たぶん板長の松さんの千切りよりも早い連打のリズムです。
階段を降り切ると、すぐ近くの洗面所に駆け込みます。
鏡を覗き込ます。
・・笑います。
だって、そこに映っていた姿は短い髪の毛がそこら中寝癖でハネて、まるで一昔も二昔も前の少年漫画の主人公みたいだったんですもん。
て、いうか、それ私なんですけどね・・。
慌てて蛇口をひねります。
出てきたお水はさすがにまだ冷たいですが、私はそれをすくってハネた髪の毛を寝かしつけます。
そして必死にブラッシングすると、濡れて纏まった寝癖がさっきより大胆にハネていきます。
これじゃあますます漫画の主人公みたいな髪型です。
これあれだ。
あれ。
お父さんが好きなやつ。
たしか倉田隆二も好きだった。
つり目で背高ノッポの主人公が、バイクレースでチャンピオンになるまでの漫画。
なんだっけ。
なんたら伝説。
ノリノリ?
うん。
それだ。
・・え?
そうだったっけ?
とにかく、も一度ブラッシングです。
今度はちゃんとドライヤーも使います。
私はくせっ毛です。
ショートヘアなので、すぐハネてしまいます。
雨の日とか、湿気の多い日は大変です。
それでも伸ばした事もあるんですよ。
小学校の頃と、短大の頃。
小学校の頃は
「女みたい!」
って誂われて、すぐにまた短くしちゃいました。
短大の時は卒業してもしばらくは伸ばしてたんですけどね。
バッサリ切っちゃいました。
理由はあれです。
察してください。
女の子が伸ばしてた髪切るのなんて、そんなに沢山理由はないでしょ?
ブラッシングが終わらないうちに、今度は歯ブラシを大慌てで口に突っ込みます。
あら。
やだ。
無味です。
歯磨き粉つけるの忘れてました。
慌てて洗面台の脇に転がるチューブに手を伸ばそうとしたのですが、慌てるとダメですね。
ブラシとドライヤー、歯ブラシと歯磨き粉のチューブ。
二本しか無い手は、どっちの手で何を持っていいのかこんががらがってしまいます。 鏡を見たら、左手に歯ブラシで、右手にドライヤー持ってる私が映ってます。
「何、あたし・・
バカみたい・・」
とりあえず私は深呼吸を一つしてドライヤーを置きました。
そしてその手で歯磨き粉のチューブを取ると、ペラペラです。
洗面台の鏡の横の棚をあけても換えはありません。
・・買い忘れました。
棚の中にはお父さん用のヤニ取りザッツ。
うーん。
これは使いたくないなあ。
私はしぶしぶもう一度、ペラペラな歯磨き粉のチューブに手を伸ばしました。
でもこのチューブ、本当に空です。
折っても、曲げても、ひねってもまったく歯磨き粉が出てきません。
なんだか朝っぱらから喧嘩ばかり売られている心境です。
私はムキになってチューブを根本の根本までくるくる巻くと、注射器を持つようにして親指で思いっきり押してやりました。
でました。
はい。
たんまりと。
確かに売られた喧嘩に勝った達成感はあるんですけどね。
歯ブラシの上にコンモリ盛られた歯磨き粉。
これを今から口に入れるのかと思うと、ちょっと滅入ってしまったりするのです。
そう思うと、急に笑えて来ちゃいました。
我に返った心境です。
あたし、なんでたかだか倉田隆二がうちに来たってだけなのに、こんなに慌てて身支度してるんだろう。
ほんと、バカみたいです。
落ち着いた私はそのまま歯を磨くと、着替えるためにもう一度自分の部屋に戻りました。 今度は階段もゆっくり登ります。
GパンにTシャツ。
その上には適当なパーカーを羽織って、私は玄関を目指しました。
玄関を出ると古くて大きなうちの納屋が見えます。
玄関を出てわりとすぐなので、二階にある私の部屋からもすぐ見えます。
そこに人だかりが出来ていました。
ざっくり見た感じで一〇人くらい。
美容室のマスターに、看板屋の社長。
酒屋の親父さんや、うちの父さんの姿も見えます。
私が「隆二一派」と呼ぶ、おじさん達の集団です。
そんな男どもが腕組みしたり、笑ったり、しかめっ面したりしながら何かを囲んでワイワイガヤガヤやってます。
たぶん、また倉田隆二が新しいオモチャを拾って来たのでしょう。
今私が住むこの家は死んだお爺ちゃんが建てました。
お爺ちゃんは農業をやっていたので、私が生まれた頃はまだこの納屋には農機具や肥料なんかが置いてあり、収穫後の野菜を選別するスペースとしても使われていました。
お父さんは農家は継ぎませんでした。
高校を出るとそのまま東京のホテル学校に進学してしまいました。
その後、数年東京のホテルで働いた後に地元に戻って来て、私が働く「西山荘」とは違うお宿に就職してしまいました。
「どうしてそのまま東京で働かなかったの?」
と、子供の頃に聞いた事はあるのですが、お父さんはその時は答えてくれませんでした。
ただ、つい最近の夫婦喧嘩の席で
「実は遠距離恋愛していたお母さんに連れ戻されたのだ。」
という事実を知ってしまったのですけどね。
どうやらその頃から尻に敷かれちゃってるみたいです、お父さん。
さてさて、そんな風に、昔からどこか頼りない感じのうちのお父さんなのですが、今では「松庵」というホテル旅館の支配人です。
このお宿は、山の手にある西山荘とは違い、繁華街の近くにある鉄筋コンクリート製のホテルです。 私の町でも一番二番に大きな規模のお宿で、その支配人であるお父さんは、亡くなった西山荘の大番頭と肩を並べる地元の名物番頭さんだったのだそうです。
いや。
本当に普段は頼りない感じのお父さんなんですけどね。
あ。
そう言えば、そんな頼りないお父さんが
「実はやっぱり凄い人だったのでは?」
というエピソードがあります。
それはお友達です。
東京からは遠く離れた山の中の温泉町なのですが、何年に一度か東京の専門学校時代の同級生という方々が温泉旅行がてらにお父さんを尋ねて来る事があるのです。
そのメンツは錚々たるもので、当時東京はおろか、名古屋にだって行った事のない私だってテレビで何度も聞いた事のある超有名ホテルのフロントマネージャーさんだったり、支配人さんだったり、果ては日本三大女将とか呼ばれる方も尋ねてみえた事がありました。
その誰もがとんでもない圧力といいますか、オーラといいますか、凛とした空気を纏っていながらニコニコと優しい顔で笑う方ばかりだったのですが、ああいうオーラを持った人が笑うとアレですよね・・
はい、当時小娘な私は見事に圧倒されてしまいました。
方や私のお父さんは・・。
出てるとしたら加齢臭くらいですかね。
まあ、話しはいささかズレてしまいましたが、そんな感じでお父さんはこの町に戻り、仕事が安定して私が生まれる頃になるとお爺ちゃんは農業を辞めてしまいました。
元々年を取って大きな畑は体力的にキツかったらしいのですが。
その代わり、うちの庭先には今でも家庭菜園があります。
これはお爺ちゃんから引き継いだお父さんの菜園です。
農機具の置いてあった大きな納屋は、お父さんのバイク置き場になりました。
私が物心つく頃には、お父さんの趣味だったハーレー・ダビッドソンが置いてありました。
私には農機具小屋というよりも、そちらのイメージの方が強いです。
最近のワイルドな感じのハーレー・ダビッドソンではなくて、もっとボッテリと大きくて、風防の付いているサイドカーが着いてそうな形のやつです。
子供の頃、目覚まし時計よりも早く
ボロン!
というエンジンの音でよく目を覚ましたものです。
エンジンの音と同時に、ビリリと窓ガラスや古いこの家だけではなく私の体も震えたのを覚えています。
しかし今では、そのお父さん自慢のハーレーもシートをかぶせられ、さらにその上に真っ白な埃が積もっているような状態なのですが。
とりあえず、車検だけはちゃんと取っているみたいです。
でも、
「腰が痛くて重いバイクは・・。」
なんて、頼りないお父さんがますます情けない事を言っています。
その代わりと言いますか、今では小さくて可愛いホンダのCT110(ハンターカブ)という真っ赤なバイクがその前に置かれています。
短大時代の私の愛車だったその可愛いバイクは今ではお父さんの愛車です。
大きくて銀色に輝く特徴的な後ろの荷台。
私が大好きだったその可愛らしい荷台の上には、今はホームセンターで買ってきたプラスチック製の大きな箱がくっつけられています。
とってもカッコ悪いです。
天気がいい日、お父さんはそのCT110(ハンターカブ)で出勤するのですが、申し訳ないけど郵便局員にしか見えません。
そしてその横にあるのが、私の今の愛車です。
ホンダVTZ250。
パールがかった白いボディに鮮やかなブルーのメタリックのラインが入っているカッコいいバイクです。
25年以上前のバイクですが、私はこの子が大好きです。
ああ。
あとそれから、最近は何やらガラクタが色々積んでありますね。
隆二一派のおじさん達が集めたガラクタです。
あいつ・・
倉田隆二はアパート暮らしです。
お父さんは西山荘の大番頭でしたから、おっきくて立派な実家はあります。
でも、彼と大番頭の間には確執があったみたいです。
詳しくは知りません。
他人の私が首突っ込む話しでは無い気がしたので。
倉田隆二は大番頭が亡くなった後も実家に戻らずアパート暮らしのままなので、その確執はよっぽどの事だったのかも知れません。
倉田隆二は大のバイク好きです。
おっきなCB750F というワインレッドのホンダの750(ナナハン)に乗ってます。
うちの父さんとも仲がいいです。
昔からです。
倉田隆二は高校2年生の途中まで私や美咲と同じように西山荘でアルバイトしていましたが、ある時美咲と私をボロボロに泣かせてバイトを辞めてしまいました。
その後、たまたまバイトを始めた違う宿で支配人をしていたのが偶然にもうちのお父さんです。 そんな感じで、二人は昔からのバイク仲間なんです。
そういう経緯があって、うちのお父さんは広くてスペースが空いているこの納屋を趣味友達の倉田隆二や、その仲間達に修理工場として開放しているのです。
最初の頃は倉田隆二がコツコツとアパートの横では出来ない修理や、どこから拾ってきたのか分からないオンボロバイクを弄っていたのですが、一人、また一人とその輪は広がり、今では「隆二一派」と呼ばれる集団のたまり場です。
そしてうちのお父さんも今では立派な構成員の一人なワケなのです。
雪国の長い冬の間、バイカー達は冬眠をしてしまうのでもう何ヶ月も構成員が集う事なんて無かったので忘れていましたが、どうやら春が来てまたここに集い始めちゃったようです。
迷惑な話しです。
あなた達は害虫か何かの類ですか?
それともクマさんなのですか?
まったく、トンテンカントンテンカンと朝からうるさくて、折角久しぶりのお休みなのにおちおち寝てもいられません。
まあ。
私のVTZ250もそうやって生み出された一台なので、あまりモンクは言えませんが。
ただ、あまり大きくモンクはいえませんが、嫌味の一つくらい言ってやりたいもんです。 私は少しオーバーアクション気味にパーカーの袖は捲し上げると、ツッカケ代わりのクロックスを履いて、カカトを打ち鳴らすように玄関を後にしました。
クニョ
クニョ
クニョ
あら。
やだ。
情けない音。
木製のツッカケだったら、カツカツ鳴って、私の心情を代弁してくれるのに。
時代の進化って、時として不便なんですね。
まあ、実際のところそんなに怒ってるわけではありません。
単なる抗議のアクションです。
私だってもうすぐ28歳。
大人の女です。
そう簡単に怒ったりしません。
でも、これからのシーズンあまり頻繁にトンテンカンやられてもそれはそれで迷惑なので、とりあえず抗議くらいはしようと思ったんです。
それに私もバイク乗りですから今回はどんなオモチャがやって来たのかは気になります。 寝起きの顔を皆に見られて恥ずかしいですし、どのツラ下げてこの輪に加わろうか? とも悩んでいたところです。
とりあえず今回は怒ったフリして近づく事にします。
ほんとですよ。
怒ってませんよ。
簡単にも怒りません。
大人の女ですから。
私は景気よくクロックスのカカトを地面に打ち付けながら、人だかりの中でも一際背が高くて、ガッチリと広い肩の背中目掛けて近づきました。
さて、何と言ってあげようかしら。
私は息を大きく吸い込みます。
それと同時に、広い肩の持ち主が振り返ります。
汚い金髪。
無精髭。
耳にはいくつもピアスが光ってます。
うちのクラスで一番優等生だった倉田隆二君はもうどこにもいません。
「よう、オトコヒデリ。
お早いお目覚めだな。」
・・あ。
ごめんなさい。
あたし嘘言いました。
怒っていいですか?
「きーーーーーっ!」
これが倉田隆二です。
クラスで一番の優等生で、大番頭の息子です。
中学の卒業式の終わりに私に告白してきて、その翌年に黒いレースのパンティを広げる姿を見られた憎き相手です。
さらには美咲をボロボロに泣かせてバイトを辞め、高校卒業と同時にプラっとドイツに行っちゃったとんでも風来坊なヤツです。
もっと言うと、私の元カレです。
・・と言っても随分と昔の話しですよ・・
実はいまだに倉田隆二とは手を繋いだ事すらありません。
私達が19歳の時、二度目の告白はドイツからのエアメールでした。
本当はその時だって美咲の事とか色々思うところはあったんですけどね、私もいつまでも前の事引きずっていないで自分の気持ちに素直になろうと、その告白を受けたんです。
私の返事ももちろんエアメールです。
結局「文通」という形で始まって「文通」という形のまま終わってしまいましたけどね・・、 一応は私の生まれて初めて出来た彼氏です。
だって、付き合ってる間中一回も会ったことありませんもん。
日本とドイツですもん!
いつの間にか文通も途絶えて終わった自然消滅ですし。
まあ、遠い昔の話しです。
今は従兄弟みたいな感じです。
毎日は顔見ない近い親戚。
みたいな感じかもです。
て、いうかですよ、たぶん倉田隆二、私達が付き合ってた事だって忘れてますよ! 絶対!!
だって5年ぶりに帰国した時に、私に挨拶の一つもしないどころか奥さん連れて帰って来たんですよ。
とんでもないでしょ?
実は今も好きなんじゃないか?
って?
うーん。
こいつとの関係で、私にとってはそこが一番む難しい所なのです。
好きですよ。
あたし、倉田隆二好きです。
子供の頃からずっと傍にいる、一番身近な男性です。
小学校の時も一番身近な男性でしたし、
中学の時も、高校の時も、一番身近な男性はこいつだったように思います。
そして今も。
たぶんこれから先も。
おそらく一生。
でも、その好きは、その好きじゃないんです。
その好きじゃ無く成っちゃったんです。
だから困る事も多いんですけどね・・
趣味も合うし、話してて楽しいし、何より楽だし。
昔はイケメンだったんですよ、優等生で。
今はバッチイですけど。
コイツと結婚するのが理屈的には一番いいような気はするんですよ、私も。
それが一番楽だろうなあ。
きっと長続きするだろうなあ。
って。
でも、昔みたいにドキドキとかもうないんです。
「もしも沼さんに抱かれたら。」
って考えたら顔が真っ赤になっちゃうのに
「もしも倉田隆二に抱かれたら・・」
って、無理。
あたしキッパリ言っちゃいます。
ムリです。
あ・・
言い訳していいですか?
今私の顔が真っ赤なのはアレです・・
たまたまさっき宙を舞ったのを思い出したからなんですからね!
ほんと、私達は違うんです。
あ。
知ってます。
これ、腐れ縁。
ってやつです。
旬の時にくっつかないまま腐っちゃった縁だから、腐れ縁。
薄厚って言うんですかね? こういうの。
濃厚の逆って意味です。
円満な人間関係を保つ極意なんだそうですよ。
昔、おばあちゃん先生に教えてもらいました。
『ずっと仲良くいるためには、近づき過ぎたらダメ。
離れすぎてもダメ。
一定の距離感を保ちなさい。』
って事なんだそうです。
なんの偶然か、私とコイツとはそんなレールに乗っちゃった関係のようです。
きっと私達は「恋愛」という形よりも「友達」って形の方がシックリくるんです。
何より2本のレールが交わったら大事故ですもんね。
並行だからいいんです。
さてさて、こんなバッチイのの紹介はここまでにして本題です。
え?
なに、お母さん?
晩御飯。
うん、今行く!
ごめんなさい。
気になる人だかりの正体は次回です。