『4』
「猫さんは、いつ気絶してたことに気づいたんですか?」
「正確に時間までは分からないわ。けど、もう空は真っ暗だったわね。」
「なるほど。俺もそうでした。」
「私、河童くんがいてとても安心したわ♪」
「それは俺もだよ。猫さんがいたから安心した。てか、猫さんと会ってなかったらずっと一人だっただろうし...。」
「私も。でも、あくまで予想だけど、ここは私達だけじゃないわ。」
「なんでですか?」
「いや、あくまで私の勘だけど、さっき足音が廊下に響いてた気がしたの。」
「えぇっ!もっと早く言ってくださいよ!」
「ごめんなさい。いつ言おうか迷ってたけどなかなか言い出せなくて...。それに、私の勘だしね。」
「そうですか...。話は変わりますけど、猫先輩ってなんで生徒会長になったんですか?」
「ぇ。ダメだった?」
「ぁ、いや!そうじゃないですけど!今までずっと大人しいタイプだと思ってたから、立候補してるの見てビックリしたんです。」
「たしかに、今までこういうのやったこと無かったわね。でも、やりたいことがあったから。」
「やりたいこと...って?」
「ん~。一言じゃ言えないけど、例えばT田君。あの人、いつも掃除中ふざけてばかりじゃない?」
「たしかに...。俺も人のこと言えないですけどね。」
「ふふ。河童くんもそうだったなんて意外!」
「え。結構不真面目ですよ、俺。」
「そうなの?ずっと真面目だと思ってた。成績だって私、一回しか勝ったことないし。」
「人って見かけによらないもんですね。」
「そうね。」
「で、猫さんのやりたいことって?」
「んー。やっぱり内緒♪」
「えっ。ここまで来たんですから教えてくださいよ!」
「内緒♪もうゼリーも食べ終わったし、そろそろ行きましょう?」
「うぅ...。意外とケチですね。よし、じゃ、そろそろ行きましょうか!」
~選択肢~
ゼリー食べ終わったからどこか行こう!→『43』