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さよなら、  作者: 菜の花
9/10

さよなら、2025


さよなら

まだ温もりを感じるカレンダーを

そっとなぞる


あれほど慣れなかった

2025という数字は

いつの間にか当たり前になって

書き間違えることもなくなった


それなのに今日で

もうその数字じゃなくなってしまう

プラス1された2026を

書かなきゃいけなくなる


また間違えるんだろうなあ

2025って

まだ終わって欲しくないから

書いてしまうんだろう


何かを失うわけではないはずなのに

何かをひとつ

置いていってしまうような

そんな気がして


明日になったらきっと

昨日の自分が

いつもより遠い存在になる


それでも

明日は訪れて

新しい数を数えて

書いていかなくちゃいけないから

慣れていかなきゃいけないから


さよなら、2025

今年の私は

ちゃんと笑えてた?

ちゃんと泣けていた?


思い返せば

楽しい記憶が蘇るから

きっといい一年だった

確かにここで生きていた

それは夢じゃない


さよなら

さよなら、2025の私

そして──

よろしく、2026の私

ご覧いただきありがとうございました。


2025に、さよなら。


誰かに届きますように。

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