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さよなら、  作者: 菜の花
2/11

さよなら、雨雲!

 空を仰いだあの日

 見えたのは真っ黒の曇り空

 泣きそうで

 でも我慢している

 あの日の空は

 まるでわたしみたいだった


 つらいよね

 くるしいよね


 夏の始まりを告げるように

 窓辺に吊るされた風鈴は

 風を感じてりんと揺れた


 爽やかさは感じられない

 空が暗いままだから

 冬みたいな凍てついた空気ではないけれど

 夏みたいな明るい青空もない


 例えるなら

 子供の頃に喜んで選んだソーダフロート

 よく連れていってもらった近所の海


 今のわたしは

 ずっと俯いている

 何かを考えて

 はたまた

 何も考えたくなくて


 ふと見上げればいつも

 真っ黒の雨雲

 子供の頃に笑って

 全部混ぜた絵の具の色


 あぁ、そうか

 一緒なんだね

 つらいのも

 涙を必死にこらえるのも


 けれどいつか

 太陽が顔を覗かせて

 笑って青空を見せてくれるから


 真っ黒の曇り空の下

 一筋の光が見えたなら

 私はにこり笑って

 きっとこう言おう


 「さよなら、雨雲!」

ご覧いただきありがとうございました。


悩み事や暗い感情とさよなら。

誰かに届きますように。

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