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赦す者の復讐:俺がもっと強くなるまでは、そう長くはかからない

作者:風早ジュン
「赦しで、人は殺せるのか?」

機械と無関心に喰われた都市、ネオ=ヴァルドリスの底辺。
エリアス・メルシエに残されたものは、病に倒れる妹アリアと、生き延びるための怒りだけだった。
彼は命をすり減らしながら工場で働き、暴力を受け、屈辱を呑み込む──すべてはアリアの薬を買うために。

だがある日、アリアは死んだ。
そして彼は知る。あの薬はただの砂糖だったと。
ヘリックス・コーポレーションが仕組んだ、冷酷な嘘だった。

全てを燃やしてもよかった。そうするべきだった。
けれど、憎しみの代わりに、エリアスは──赦した。

あまりにも純粋で、あまりにも真実なその赦しは、何かを揺り動かした。
太古の力が目を覚ます。
彼は死者の声を聞くようになる。後悔、叫び、語られなかった真実。

そしてそのひとつひとつの選択が、
魂を救いもすれば──地獄へと突き落とすこともある。

やがて現れる、同じ力に目覚めた者たち。
罰を与えるために、支配するために、その力を使おうとする者たち。

そんな中で、エリアスが持つ唯一の武器は──「慈悲」だった。
だが、愛するものすべてを殺された世界で、
どれほど長く、「正しさ」を貫けるというのか?
喪失
2025/06/02 04:59
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