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死神  作者: らくご者
9/13

死神9

さあ、いよいよ名探偵よろしく少年の推理が始まります。

「あの、すいません。刑事さん、ですよね」

少年に話しかけられた刑事は面倒臭そうに答えます。

「何だね、君は。何か用かね。こっちは見ての通りいそがしいんだ。それとも何かね、怪しいやつでも目撃したっていうのかね」

怪しいやつどころか殺害現場そのものを少年は目撃していたのですが、当然のことながら少年は本当のことを口にはしません。

「いや、目撃したというか何というか、そのお、周りの人たちの話して居ることを聞いて見てですね、それを私なりにまとめて見ますとですね、この場所でこんな大騒ぎが起きて居る理由はですね、こうこうこういった事件が起きたからだと思うんですがね」

少年が事件のあらましを微に入り細に入りことが起きた通りに説明すると刑事は驚くやらあきれるやらで少年に答えます。

「そうだよ。その通りだよ。まるで見て来たように話すねえ。あんた一体何なんだね、このまま事件の犯人まで解き明かしてくれるっていうのかね?」

確かに少年は事件を見て来たわけですがそれをその通りにいうわけにはいきません。そこはぼかして少年は刑事の言う通りに事件を解き明かしていきます。

「ええまあ、周囲のギャラリーの言葉を総合すればこのくらいのことは。で、ここからは私の推理なんですが、事件の現場状況がこう言う風なんであれば、犯人はおそらくこうこうこういった道具を使ってですね、こうこうこう言う風に犯行を行ったと思うんですよ。ですからね、その道具はどうやって入手するのかといったところから調べていけばですね、犯人に近づくことができるのではないかなと、ああそうだ。きっと犯人の背格好はこうこうこう言う感じで、動機はきっと怨恨じゃあないですかねえ」

少年の名推理に刑事は当惑するばかりです。

「あんた、本当に妙な人だねえ。そんなにズバズバいってるけどね、そいつが全くその通りだとしたらね、あんたは真犯人か神様かのどちらかだよ。しかしまあ、ほかに手がかりらしい手がかりもないみたいだし、とりあえずその線で当たってみるかね」

刑事は少年の言うことを半信半疑ながら、まあ、事件の様子を事細かに話してくれる少年のことをそのまま追い返すわけにもいかずに、とりあえず少年の言うことに従うことにしました。一体どうなるのでしょうか?



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