第72話 令嬢が嫉妬に狂って暴走する様です
「なんで、そんなことになるのよっ」
怖い。
さすがに、これ報告するの、どうしようか迷った。
だけど、私は影。
余計なことを考えずに、収集した情報を伝えるのが役目。
「なにか、私にできることはありますか?」
「そうね。調べてほしいことがあるんだけど」
錬金畑の浮島が進んでいく海路を予測して、その途中にある難破しやすい場所はどこか?
それを知りたいと令嬢は言う。
だけど、そんな調べても難しいんじゃないか。
だって、あれだけ大きな浮島。
嵐でもならなきゃ、難破なんてしない。
「いいのよ、私に考えがあるのよ」
どんな考えか?
知りたいと思ったけど、それはお役目とは関係ない。
私は影。
必要とする情報を集めて、伝えること。
3時間後。
「明日の夜、多くの舟が難破したポイントを浮島が通ります」
「よくやったわ。あいつに恥かかせてやるわ」
そういうと、最近手に入れた切り札を使う準備をはじめる。
帝国の日の巫女。
太陽神の加護をうけている娘。
「お願いがあるの」
ありもしないストーリーを聞かせて純真な巫女さんの感情をゆさぶる。
簡単、簡単。
「どうしたらいい?」
「なんとかして、舟が来れないようにしたいのよ。嵐が来れば」
「わかりました」
やったぱりだ。
天候を変えることができるのだ、日の巫女は。
これで、浮島は座礁。
王子とあの女を引きさくことができるわ。
お休みしていてごめんなさい。ちょっとだけ再開します。よろしくです。




