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掌編小説集5 (201話~250話)

占い以外の結果

作者: 蹴沢缶九郎

「あなた!! 死期が迫っていますよ!!」


街中で突然そんな言葉を掛けられたら、誰だって驚くに決まっている。ドキリとして声のした方を見ると、路上で占いを生業とする老人がこちらを見つめていた。僕は老人に皮肉を言った。


「残念ながら僕は占いや幽霊やUFOといった類いは信じない質でね。お客ならもっと別な人を探した方がいいよ」


しかし老人はあわてて否定する。


「違うのです。確かに私は占いを仕事としていますが、あなたの死期は私の占いで導き出した結果ではなく…」


「おかしな事を言う人だ。占い師なのに自身の占い結果ではないと言う。では一体…」


「ううん、なんと申しましょうか…」


と、老人は僕の頭上を指差し、見上げるとなるほど、建設中の高層ビルから落下した鉄骨が、今にも直撃する寸前だった…。

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― 新着の感想 ―
[一言] 占い師さん、どうしてそんなに回りくどい言い方で……!と思いましたが、一種の職業病なのかもしれませんね。 二人の掛け合いの小気味よさと、自分のおかれた状況を把握してもまだ冷静な“僕”にくすっと…
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