表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/25

一・五章 回想の暇

「何故、どうして、一体全体、本当に……どうしてこんな人と『付き合って』いたんでしょう」

 思い出せば思い出すほど、意味が分からない。

 無理やりあの時の状況を例えるなら、

『白馬に乗った王子様がハァハァ言いながら迎えに来た』みたいな感じになるだろうか。

 中々に酷い状況である。完全に警察沙汰である。

 そんな王子様と早く大人になりたかった自分。

だけど子供のままでいたかった自分。

 大人は一人で生きていけるから。大人は一人で死んでいけるんだと思っていた。

 誰にも迷惑をかけない形で、死んでしまいたいと思っていた。

 同時に、『誰か私の事を生かして欲しい』とも思っていた。

 あの頃は、『愛してくれれば誰でも良い』と、確かにそう考えていたのだ。

 愛されてさえいれば、生きていけると。

 それが生の最上の理由だったから。それ以外に、何も考えられなかったら。

 誰でも良いから愛して欲しかった。そんなマセガキだった。

 そんな時に現れたのが凜で、正直、二人はコレ以上とないほどピタリとハマった。

 それは、神様の作為すら感じてしまうほどに。

 ……他の人だったら、どうなっていたんだろう。

 多分、愛の重さと言うヤツが足りずに、この体は地上に繋ぎ止められなかったかもしれない。

 彼と話してみようと思ったのはそんな理由からだった。

 出会い頭に告白するような人間が、どれくらいの愛を抱えているのか興味があったから。

 けれど結果として、この人で良かったとも思う。

 歪つで狂おしい二人には、そんな頭が溶ける麻酔の様な恋愛がお似合いだから。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ