副隊長 かんようの野望(かんう編)
くそっ、あのかんうという野郎はなんなんだ
りゅうび様の魅力は俺様が最初に気づいたというのに
この、義勇兵だって、立ち上げ当初はちょうひの姉御を除けば、俺様が最初に仲間になったっていうのに
まぁ、なんだ、あいつの方が武芸もうまいし、顔もいいし、頭の回転もいい
だが、それだけの理由でりゅうび様の横に立ちやがって
俺様の方がやつの10倍はりゅうび様のことを愛しているし、100倍は見つめているというのに
しかもだ、ここ最近義勇兵が増えてきて、皆がりゅうび様に陶酔していることを知ると、かんうのやつは劉好団なんて組織を勝手に立ち上げやがって、しかも自分が会員番号1番だと、なめやがって、それは俺様の席だっつの
その上、隊長だと、ふざけんなふざけんなふざけんな
くそっ、いつかぜってえ吠え面かかせて、わからせてやる
だれが、真の劉好団の隊長なのかってやつをな
「おい、かんよう」
「なんですか、かんうの兄貴」
「お前はりゅうび様に最も長くお仕えしている、お前には会員番号2番と副隊長の座をやろう」
「はい、兄貴ありがとうございます」
ふふっ、俺様が副隊長か、やったぜ
って、喜んでるとこじゃねえ
かんう、いつか見てろよ、りゅうび様の横は俺のもんだ
今日もりゅうび軍は平和だった