「真実と嘘」
月が亡くなってから、大体30分ほど経っただろう。
未だに神様の元へ向かって歩いている。
何キロ程歩いたのだろうか?
大体、2キロ位だろうけど。
神様のところはこんなに遠いところなのか。
それにしても、なんてここは寂しいところなのだろう。
天国と言えば『楽園』と言うイメージがあった月なのだが、『楽園』とは程遠いほど殺風景だった。
ただ、一面真っ白と言うだけ。
上も下も横も前も後も奥も、ただ、白だった。
皆がキャッキャウフフなイメージを持っていたので、少々がっかりした月。
うつむきながらとぼとぼ歩く。
「ついたよ」
「え?」
不意に声をかけられ驚いた様子の月。
顔をあげると目の前には
「ようこそ天国へ!!」と書いてある鳥居の様なものが立っている。
中には沢山の人の笑顔が見えた。
「これが…天国…」
これこそ、自分の想像していたものだ――――と。
「そーです♪これが天国なのです♪」
「うわっ!!」
突然目の前に現れた、美少女。
頭には天使の輪。背中には天使の羽根の数倍も大きい羽根。
勿論服は着ている。ドレスの様な感じで、少し透けている。
綺麗な水色だった。
「初めまして。神様です(ニッコリ」
全ての生物をも魅了する様な笑顔で、何故だか癒された。
「あの…那留…藤崎 那留と言う子が来ていませんか?」
一番聞きたかった事。
月が未来を奪って、殺してしまった子。
那留が、ここに居るのかということ――――…
「その子は、ここには来ていません」
きっぱりと――――はっきりと――――
「嘘ッッ!!」
何故、那留がここに居ないのか。
それなら何故、大きな罪を犯した自分がここに居るのか。
何故、何故、何故――――――っ
「嘘だッッ!!なら何で私がッッ!!何で私がここに居る!!
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ」
「落ち着いて。月」
「何で私が何で私がッッ!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい私が地獄に行くのが普通なのに何故那留が何で那留が何故私が!!」
「…はぁ。精神が不安定な様ですね。
なり子。落ち着かせて」
「はい。神様」
ドスッ
「かっは…」
月はそのまま意識を手放した――――――
―――――――――――…
「…竄する。」
「でも…は…で…」
「そうしなきゃ月は…に…ない」
「分かりました神様。では月の…を……します」
「よろしくね」
―――――――――――――…
暑い。
蒸し暑い。
何故目の前が白い。
何故白しかない。
何故――――――…
「目が覚めた?」
「ん…」
目を開けると目の前には、あの神様がいた。
「おはようございます…えっと…」
「私の名前?(クスリ」
なんでもお見通しだと言うように、思っていることを言う神様。
この人に嘘は通じなさそうだな――――と思う月。
「私の名前はナヴィー。よろしくね」
「ナヴィーさん…」
「さんなんて付けなくてもいいよ。って言うか付けないで。」
「じゃ…じゃあ…ナヴィー?」
自分より身分が高い人(というか誰よりも高いだろう)を呼び捨てにするのは、かなり気が引けた。
「那留は…ここには居ないんですよね」
「えぇ…居ないわ」
改めてその事実を聞くと、チクリと胸が痛む。
「何で那留はここに居ないのかな…」
「…それはね、彼女が悪い事をしたからよ」
「え!?一体何をしたの!?」
「恨みを持って自殺したからよ」
「“誰”に“何”で!?」
「…貴方は知らなくて良いことよ」
「何で…あんなにいい子だったのに…」
まるで何かを隠すかのように。
まるで何かだけを忘れたように――――――――
短くてすみません。親帰ってきたんでこれ以上は今回は無理です;;すみません;;




