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ダンジョンアタックⅦ 高い壁

 十分休憩も取ったので5階層のボスに挑むことにする。階段を降りようとすると待機している自衛隊の人に話しかけられた。


「この先はボスエリアだよ。入ったらしばらく出れなくなる本当に一人で行くつもりかい。」


「はい。俺は最初から一人で探索してきたんで、ここも一人でクリアして見せます。」


「ここのボスはオーガだ。他のダンジョンならもっと深い階層から出るようなモンスターだよ、それでも行くのかい?」


「それを承知の上です。」


 会話を切り上げ階段を降りる。下まで到着すると大きな扉が建っていた。早乙女さんとご飯に行くため何より自分のため気合を入れなおし扉に手を掛けボスエリアに入場した。


 そこには3メートルもあろうか巨躯を持ち赤色の肌をした鬼が佇んでいた。まだまだ距離があったので様子見をしているとそいつはおもむろに口を開ける。


「グワァァァァァァァーー!!!」


 空気を振動させるような咆哮に思わず耳を塞ごうとするが巨大な金棒を持ち、こちらに走って来ているが見えたので最高威力の剣気を発動し飛燕を飛ばす。


「これでも喰らっとけやーー!」


 オーガの咆哮に対抗するかのように挙げた声と共に飛ばされた飛燕は直撃した。


 最大威力の飛燕はオーガに大きな傷を与えたが流石にこれで終わりというわけは無かった。今がチャンスだと考え剣気を再発動し攻撃する、金棒の横薙ぎをスライディングすように通り抜け足首を斬り背中を袈裟に斬る。


 しかしどちらの攻撃もあまりにも硬い肌に阻まれ深いダメージを与えることはできなかった。オーガが持つ高速再生によってその傷は既に再生が始まっており初撃に与えた大きな傷も血は既に止まっている。


 再生の限界まで傷を与え続けるしかないと思い背中に逆袈裟を浴びせた瞬間オーガの後ろ回し蹴りが放たれた。


「グへッッ!」


 なんとか剣で防ぐことができたが余りの衝撃にカエルが潰れたような声が出た。洞窟の壁に叩きつけられ血を吐き出す、骨が何本か逝かれたようだ。なんとかポーションを飲みオーガの―当たったら確実に赤い水たまりになる―振り下ろしを転がるように躱しいったん距離を離すために飛燕を飛ばす。さすがに2度目はまともに喰らってはくれず金棒で防がれた。


 いったん体制を持ち直し剣気を再発動しまた飛燕を放つがまた金棒に防がれる。オーガから逃げながらもう一度剣気を発動し飛燕を飛ばすが防がれた。覚悟を決め剣気を発動しオーガに斬りかかる、金棒で防御されることは分かりきっているが全力の一撃を放つ。金棒と剣がぶつかり合った瞬間金棒が砕け散った。


「計画通り」ニヤッ


 飛燕が金棒に防がれた時に少しひびが入っているのが見えたから何度も放ったのだ。その勢いのままわき腹と膝を斬りつけ短剣にも剣気を纏わせ、傷をつけた膝に突き刺した瞬間、砕けた金棒を捨てたオーガの拳が顔に迫って来た、剣での防御は間に合わないと判断し、バックステップをしながら左の小手で防御する。また洞窟の壁に叩きつけられたが衝撃を逃がしたためさっきよりはましだったが完璧に左手が動かなくなった。


 左手を上げるとぶらぶらしていて面白い。ポーションを飲んだが左腕が動かないのは変わらない。オーガの方を見ると体から蒸気を垂れ流していた。


「あれはオーガの身体強化かポーションもなくなったしもう、左手は使い物にならない、ちまちまダメージを与えて倒すのはもう無理だな。もともと細かいのは嫌いなんだ一撃で殺してやるよ。」


 剣気を剣だけじゃなく体にも纏わせるゆっくりとした速度だが着実に、オーガが走ってきているが気にしないで集中する集中する集中集中集・・・・


 何とか体に纏わせきった瞬間目を開けるとオーガの拳が目の前にあったが恐ろしいほどの反応速度で反応し顔を傾けるだけで避け、腕を斬り落とし胴体を袈裟に斬りそしてその胴を蹴り飛ばした。


 体に纏わせていた剣気が消えるとその反動か膝から崩れ落ちる、オーガが死んだのか確認するとまだそいつはそこに立ち足を引きずりながらこっちに向かってきた。


「まじか、、あんだけやってもまだ立つのかよ」


 剣を杖にしながらふらふら立ち、消えた剣気をもう一度発動し剣を腰だめに構え空に一文字を斬りつけ気合の声と共に飛燕を放つ。


「今度こそ死ねやっ!」


 飛燕は直撃し胴体を深く傷つけオーガは自らの血に倒れ伏し動かなくなった。死体になったはずなのに消えない、一応短剣を頭頂部に投擲すると突き刺さりようやく消え始めた。


「ボロボロになった状態で飛燕を喰らっても死なないとか、頑丈すぎるだろ。短剣投げといてよかったーー下手に近づいたら何されるかわかったもんじゃないぜ」


 拳ほどある大きさの魔石を拾い2本の角を回収する。


 オーガが死んだと同時に出現した宝箱に近づく、ボスを倒すと確実に宝箱が出現するらしい本来なら他の階層にもあるけど自衛隊が全部回収してるから、あいつらがまだ探索していない未探索階層まで行くしかない。


「お楽しみの時間だぜーーー!」


 開けるとそこには謎の飴とポーションそしてピアスがあった。


 ポーションは前に買ったやつよりもいいものだったのでボロボロの体を治すために今飲むことにした。そしてレベルアップしていることに気づいていたのでステータスを開く。


[スキル蛇剣 スキル浸透頸 スキル投擲物加速を手に入れました]


[条件を満たしたことにより称号「剣の道を歩み始めた者」を付与しました]


[条件を満たしたことによりスキル剣気一体を入手しました]


[5階層を突破したことにより既に踏破済みの階層に転移することが可能になりました]




〈ステータス〉

 レベル7 up

 ジョブ 剣士

 称号:剣の道を歩み始めた者

 HP80 MP 31

 筋力19

 防御19

 器用33(×1.2)

 速度33(×1.2)

 魔12

 魔防12


 ユニークスキル 

 マルチジョブ


 スキル

 生活魔法

 剣気4 up

 剣気一体1 new 


 パッシブスキル

 剣術9 up

 蛇剣 new

 体術3 up

 浸透頸1 new

 投擲3 up

 投擲物加速1 new

 器用強化

 速度強化


 激闘のおかげか確認するのが面倒くさくなるほどの変化が訪れたが今はただただ疲れたので早く帰りたい。早速入手した転移で一階層に跳ぶ。


 目を開けるとそこには出口の扉があった、周りの人が驚いているが無視しダンジョンから脱出した。

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