表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/10

ダンジョンアタックⅡ

 2階層への階段を降りると、そこにはちらほらパーティーを組んでいるシーカーがいた。彼らから離れ入り組んだ迷路のような洞窟を歩いていると、角からこちらに向かってくるような足音が聞こえた。


 それは靴を履いているシーカーが出すような足音ではなかったので、何が出てくるのかは直ぐに分かった。ステータスを見て舞い上がっていた気分を鎮め思考を切り替える。角から現れたのはやはりゴブリンであった。ゴブリンはこちらを見つけたとたん、汚いだみ声で叫びながら走ってきた。武器などは持っておらず腰ミノしかつけていなかった。どうやら化け物らしくその汚い牙と爪で俺を殺そうとしているらしい。

 

 すでに抜刀していた剣を構えて落ち着いて待つ。講習によると2階層の単独で行動するゴブリンは飛び掛かり首を嚙みちぎる傾向があるらしいのでそれを避けカウンターする、それは事前に決めていたので動揺することなく戦いを迎えられた。


 ゴブリンは間合いに入った途端その130㎝にも満たない体を少しかがめて跳びかかってきた。半身になり一歩下がりながらゴブリンを躱す、すれ違いざまに剣を振り下ろし胴体を深く斬り裂いた。初めてモンスターを斬ったがその手ごたえに、これは殺せたと思いながらも残心を忘れずモンスターから目を離すことはしなかった。


 すると突然頭の中に声が響き体が熱くなった


 [モンスター初討伐ボーナスによりレベルを1上昇させます]


 その声に驚いているうちに目の前のゴブリンはすでに消えており、その代わりに着けていた腰ミノと小さな黒っぽい石が落ちていた。どうやらこれはあのゴブリンのドロップアイテムらしい。ダンジョンで死亡したモンスターは魔石といわれる石と稀にそのモンスターを象徴するアイテムを落とすと判明している。


 「これが魔石かー初めての戦いで得たものだと思うとなかなか感慨深いなー、腰ミノも落としたし超ラッキーー!ゴミに見えても地球には存在しない物質で作られてるから高く売れるみたいなんだよなー。」


 初めての戦果を喜ぶのもいったん落ち着かせて、さっきの戦いを自らに戒めるように声に出しながら振り返っていく。


 「やっぱりレベル0の初期ステータスだからといって身体能力が以前と全く同じとは限らないみたいだな。ゴブリンの体もクリティカルに当たったとはいえ結構簡単に骨を砕きながら斬れたし、避けるときの体捌きも前よりも少しスムーズだったそして何より初めての戦いだってのに全然動揺せず冷静になれた。どうやら身体能力だけじゃなく精神まで少しいじられているっぽいな。」


 まぁいじられていようが俺の求めていた戦場だからもっと楽しみながら進んでいくことに決め、ドロップ品をバックに詰めて先ほど変化の起きたステータスを確認する。



 <ステータス>

 レベル1 up

 ジョブ 剣士

 ㏋20 MP13

 筋力7

 防御7

 器用9 (×1.2)

 速度9 (×1.2)

 魔攻6

 魔防6


 ユニークスキル

 マルチジョブ 


 スキル 

 生活魔法


 パッシブスキル

 剣術3 new

 器用強化 new

 速度強化 new


 となっていたどうやらステータス強化系スキルは対応するステータスの値を1.2倍するみたいだ。そして講習の通りジョブによりステータスの上昇量は決まっているので想定していたステータスと同じことを確認し終えたので先に進むことにした。


 当初目標にしていた3階層に行くべく、3年間先行して探索している自衛隊が作成した地図を見ながら先を急ごう。






  各ジョブによるステータスの上昇量のまとめを書いておきます

 剣士

 HP 10 MP3

 筋力2

 防御2

 器用4

 速度4

 魔攻1

 魔防1


 戦士

 HP20

 MP3 

 筋力4 

 防御2 

 器用1 

 速度1 

 魔攻1 

 魔防2


 魔法使い

 HP3 

 MP20 

 筋力1 

 防御1 

 器用2 

 速度1 

 魔攻4 

 魔防2

 シーフ

 HP10 

 MP10 

 筋力1 

 防御1 

 器用5 

 速度3 

 魔攻1

 魔防1

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ