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死神と老婆の会話
「あの家の階段はよく軋むなあ。老婆。」
「強い隙間風が入るの。」
「そうか、そうだったか。・・・だとすれば暖を取れるものをもう少し置くべきだが。」
「年を重ねるとね、温もりを用意する頃には寒さを感じなくなってるのよ。」
「まるでお前の人生のように、か?」
「・・・あんた、人間じゃなくてよかったわね。友達できないわ。」
「人は単身でも生きていけるようになっている。問題はないだろう。」
「1人でいることはね、何よりも寒くて嫌なことだわ。」
「死ぬわけでもあるまい。」
「・・・生きているとは言えないわ。」
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