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キミに脚がなくても  作者: 齋藤ゆう
3/3

キミは誰?

一年生のフロアは、校舎の四階。さっぱり場所がわからなくて、カバンからもらった地図を見ることにした。だが、


ガシャン!!

「ああぁ!」


念のためにいれておいた、色鉛筆が散乱してしまった。


放心して、涙がでる寸前だった。


どうして、私、こんな…私だけ、ひどい目に…


後ろを歩いていた大人びた同級生からの視線が痛い。


あぁ、死にたい。死にたい。今すぐ。




でも、キミと出会って…


「えっと、、大丈夫ですか?」


キミしか考えられなくて…


「ぁっありがとうございます。」


キミのすべてに脳が反応する!!!


サラサラの黒髪、まだあどけなさの残る目元、存在の小さい小ぶりな鼻、口角のあがった唇。


一瞬見ただけで、それは運命だと分かった。


私が夢見ていた、『恋』って、このこと?


なんて素晴らしい!!


好き!この感情すべて、好きに支配される!コントロールができないくらいに。


こんなにイケメンな顔、どうして今までほったらかしにされていたの?


だが、もうあの人に話しかけることはできなかった。


あぁ、絶対顔赤くなってる…


恥ずかしくて毛量の多い汚いロングの髪に、顔をうずめた。




色鉛筆を拾ってくれたあの人は、すぐに教室へ向かってしまった。


誰なんだろう…同じクラスだったらいいな…


なんとかたどり着いた教室に、あの人はいなかった。ひどく落胆した。

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