4章 優しい心
最初にミリオタガチ勢の人に謝ります。すみませんでした。魔法は凄いんだな程度で読んで下さい。
続きを読んでいただいてありがとうございます。これはフィクションです!
村長が西に行き他の部族と合流することを告げると皆何も言わず歩き出し村長に付いて行く。
一番後ろの列にポッチと子供達がいるのが見え近付くとポッチが話しかけて来る『使徒様、昨日言いそびれたが俺は使徒様を信じるだから俺に何かあったらこの奴隷達を頼む』
ポッチは後ろに付いて来ている子供たちを目をやると一人幼い子供がよろけて転ぶとひょいと持ち上げ腕に寝かすともう一度俺に頼むと懇願する。
『俺に出来ることは少ないが必ず面倒は見る何があっても』そう言って手を出すとポッチは俺を気遣いながら『ありがとう使徒様』と言い固く握手をする。
歩いていると子供達が疲れたのかペースが遅くなると一人、一人とポッチが抱きかかえていく、仕舞いにはポッチの背中には布で二人巻き付け両腕には二人を抱きかかえている状態になるが一人大きい子供は頑張って歩いている。
何度か尋ねたがもう一度尋ねる『ポッチ大丈夫か?やっぱり俺も一人くらい背負うよ?』少し笑いながら言うと『使徒様さっきも言いましたが俺を舐めないでくださいこれくらい余裕ですよ!』とポッチは笑う。
後ろを見て一人歩く大きい子に声を掛ける『大丈夫か?疲れているなら休憩出来るように皆に言うぞ?』
子供は息を荒くしながら『大丈夫です!』そう言うと下を向き目も合わせなくなってしまった。
この子は子供達のリーダー的存在だからか人一倍頑張っているがどう見ても疲れてペースも遅れていて、このままじゃだめだと思い村長に声を掛けようと前の列に行く。
すると目の前に大きな川が見える『使徒様どうかなさいましたかな?』村長が全く疲れた様子もなく話しかけてくる『あれを渡るんですか?』俺は休憩しようという話をしに来たのだが、目の前の河が荒れて流れも速いのを見てつい聞いてしまった。
『ハイ!出発前に雨が降ったのでもっと荒れてると思ったのですがこれなら行けそうですね』と軽く村長は答える。
『子供がいるし渡るのは河が穏やかになってからでもいいんじゃ?』そう提案すると『大丈夫ですよ子供はポッチが抱きかかえて渡りますし浅瀬の場所は把握してますのでそれに今は時間が惜しいので』
時間が惜しいと言われたが俺も少し休憩したい気持ちがあり『俺も子供も疲れてて明日まで休憩して河が穏やかになってから渡りませんか?』
村長に告げたが祈りの巫女が口を開く『使徒様申し訳ございません!使徒様の言い分も分かりますが、私も何か嫌な感じがします…なるべく早く河を渡るべきかと思います…』
祈りの巫女にそう言われ『わかりました。ですが河を渡る手前で少しでいいんで休憩しませんか?俺も子供もへとへ…』言葉を言い終わる前に後ろからポッチの声が聞こえる。
『ゴブリンだ!多分だがかなりの数がくっちに向かってる!皆気をつけろ!』これを聞いた村長は『皆戦うな!河が近い河に逃げるぞ!』それを聞き犬の獣人達はペースをあげる。
後ろのポッチと子供達が気になり後ろに行こうとすると祈りの巫女が俺を止める『使徒様!何処へ?』ポッチの所へ行くと告げると『何かあったらすぐ逃げてください』と手を握りいつもとは違う祈りを行う。
後ろに戻った俺はポッチに言う『河に逃げるぞポッチ!奴隷の子も行くぞ!』子供にも言うと大きい子供は犬の獣人達に着いて行く。
だがポッチは急に歩くのを止める『どうしたポッチ?行くぞ!』声を掛けるが『わかっている!だがゴブリン共が近い俺が囮になるからこの子達を…』子供を下ろそうとするポッチを止める。
『俺が何とかするポッチは子供達と行け』ポッチは驚き『何が出来るんだ?』と言い俺を見る。
何とかするといったが武器生成で地雷を生成出来るのか不安だった、するとポッチは『使徒様が何をしようとしてるか分からないが駄目だ俺が残る。約束したろ?』
『約束はしたがポッチに何かあったらだろ?見捨てないぞポッチ俺が何とかする…』頼む出てこいと願いながらM18クレイモアを生成するとリモコンと共に生成できる『ポッチ!ゴブリンはどの向きからから来てる?』
聞かれたポッチは匂いと音を聞いて指を指す『あっちだ!距離はまだあるが近づいて来てる』ゴブリンが来てる方角にクレイモアを地面に刺し、起動できるようする『よし行くぞ走れ』
そう言われしぶしぶポッチは走り出すとリモコンを持ち一緒に走る『ポッチここから離れるぞ大きな音が鳴るが気にするな!あとゴブリンがさっきいた場所の近くに来たら教えてくれ』
ポッチは何を言われているのか分からず『大きな音?とりあえずゴブリンがさっきの場所に来たら言えばいいんだな?』と確認するので『そうだ』と言葉を返す。
前に犬の獣人達と疲れ切った子供が見えた辺りでポッチが声を上げる『ゴブリンがさっきの場所の近くだ!』それを聞きリモコンを二回カチカチと握る。
いつかこれをやってみたかったんだよなーと思った瞬間爆発音が周囲に広がり、前にいた犬の獣人達が声をあげ逃げるように走り出す。
するとさっきまで疲労が溜まっていた体が少し軽くなった感じがし、なんだこの感じは?と不思議がっていると『使徒様!なんだあれは?何が起きたんだ!』とポッチが興奮していた。
『俺の能力だよ武器を生成出来るんだ。さっきのは地雷だよって言ってもわからないか』説明が難しいなと思っていたら『じらい?は何だか分からないが魔法みたいなものか?』魔法か?魔法なのか…
『てか魔法を知ってるのか?』そう聞くと『俺は使えないが祈りの巫女様が使えるぞ?そんなことよりさっきの音で皆行っちまった合流しないと』魔法について知りたいがそうだなと言い皆の後を追う。
途中で倒れていた奴隷の子供を拾い上げ『大丈夫か?何があった?』と聞くと走り疲れてこけても誰も助けてくれず泣いていたみたいだった。
何かあった訳でなく安心し、俺がおんぶして運んでいると寝てしまったようだ。
ポッチが先導し進むともう犬の獣人達が河を渡っていた。
河に入ると思っていたより深く後ろで回りを警戒していたポッチに『ポッチ悪いがまた先導してくれないか?』そう話し掛けると『ここは浅いから大丈夫だぞ?』と言うが普通に腹くらいまで水が浸かっているし流れもある。
弓を消し子供を背負い直すが流れと足場が悪くペースも落ちる。
『やっぱり先に行ってくれ俺が先頭だとポッチも遅くなる』分かったと返事を返したポッチは河の流れを気にしないような足取りで俺を追い抜く。
ゆっくりと河を渡っているとポッチが振り向き『ゴブリン共が来る!あいつらはこの深さは渡れないが一応用心してくれ!』そう言うとポッチがペースを上げ、中間あたりで後ろから血だらけのゴブリンがやって来る。
手には木の棒や石を持っていて、河を渡ろうとしてこっちに来るが途中で深くなり溺れながら流されていくのを見て他のゴブリンは石を投げて来る。
ゴブリンは背が小さい癖に当たったらやばそうな威力で物を投げる『ポッチ!背負っている子に石が当たったらいけないから前に抱き直そう』
俺の提案に『確かにそうだな』そう言って歩みを止めるとポッチは腕の子を腹の布で巻き付けおんぶしていた子供を前に抱っこし4人抱えた状態になる。
俺もおんぶしていた子を前に抱きかかえ前に進もうとした瞬間後頭部に強い衝撃を感じて足がもつれた瞬間流されてしまう。
『使徒様こっちは大丈夫です!もう少しで着きま…』そう言って振り向くポッチだったがそこに二人の姿は無かった。
専門用語ばっか書くと意味が分からないと思うんで結構ぼかします。許してください