43章 平和な時間
読んでいただいてありがとうございます。遅くなってすみません…野暮用でPCに触れる事が出来ず執筆出来ませんでした。携帯だと字が小さく編集がしづらい為全然進みませんでした…てかナナについての小説書いてました。
扉から姿を現したのは布を被ったポッチで無言で部屋に入ると続いてナナと子供達が何か籠を持って入って来る。
ポッチは無言で布を取ると慣れたようにソファーに寝ころび寛ぎだし、ナナは俺を見ると子供達を連れて急いでベットのある部屋に向かって行く。
俺が目を覚ましたあの日からナナは俺を避けている状態が続いているので気まずくなっており、ポッチに何所に行っていたのか尋ねると『子供達と怖い人間で外に行ったぞ』そう簡潔に話す。
これ以上聞いても同じ答えしか返って来ないと察し、ナナに聞こうとベットのある部屋に向かう事にするがラニーに釘を刺しておく『ラニー逃げるなよ?逃げたらポッチに頼んで見つけて貰うからな?』
そう言われたラニーは目を逸らし答える『逃げる訳ないじゃないですかーハハハ…』そんなラニーを疑いの目で見る『私逃げようなんてしてないですよ⁉ただお腹が減ったから食堂に行こうと…』
ラニーは嘘をついたか分かりやすいのでため息を吐き『ラニーがこの部屋から出ようとしたら捕まえてくれ』そうポッチに伝えベットのある部屋の扉に向かう。
扉の前に着くと何やら中から話し声がするので先にノックをして『入ってもいいか?』と聞くと中から『今は駄目です!』と言われる。
『じゃあこのままでいいから何所に行っていたんだ?』そう訊ねるとひそひそと話し声が聞こえ、少し遅れて返事が返って来る『秘密です!』
どうしたものかと考え、思い付く『昼食はもう食べたのか?食べて無いなら一緒に食べよう』するとすぐに返事が返って来る『私たちは後から食べるので先に食べていて下さい!』
食べ物で釣っても駄目か…こうなったらレイチェルに直接聞くか…『分かった!先にご飯を食べに行くからそっちもなるべく早く食堂に来いよ?』そう伝える。
部屋の中から『ハーイ!』と子供達の返事を聞き、ソファーに座るラニーに何か知ってないか尋ねる『何か俺に隠し事してないか?』聞かれたラニーは焦るように落ち着きが無くなる。
怪しく感じカマを掛ける『ラニー?俺に言ってない事があるだろ?もう知ってるから自分の口で言った方がいいぞ?』だがラニーはとぼける『え?なにがー?何のことー?』
『ラニーいいか?別に俺は怒って無いから、それに過ちは誰にもあるだろ?』そう諭すと喋り出す『ホントに怒ってない?嘘じゃないよね?』軽く頷くと『よかった…勝手にあのきのこを売った事がバレて怒られると思ってたけど…』
ラニーの言うきのこはアキから貰った非常食のきのこで日持ちが良く、名前はポポと言って焼くと肉のような肉質と物凄い旨味があり、癖になる味で凄く美味しいからまた食べることを楽しみにしていたのだが…
俺が知らないうちに勝手に売られたと聞いて頭を抱えると『バトスさんは別に怒ってないんだよね?』そう俺に聞いて来る。
取り戻せる可能性を抱き『いつ売りに行ったんだ?』と心を落ち着かせ尋ねると『怒って無いんだよね?』と聞き返して来るので『いつ売ったんだ?』と静かにもう一度尋ねる。
だがラニーはしつこく聞いて来る『バトスさん怒ってますよね?絶対怒ってるよね?』無性にイラつき声を上げる『怒ってないから!早く言えって!いつ売りに行ったんだ!』声を荒げた事に自分で驚き、ラニーも涙目で驚くように俺を見ている。
普段の俺なら食べ物一つにここまで執着しないのだが…ポポが無いと分かると何故か不安になる。
そんな俺に横からポッチが話し掛けて来る『使徒様大丈夫か?何があったんだ?』心配するポッチに謝り大丈夫だと伝え、ポポについて尋ねると予想外の回答が帰って来る『ポポ?あー聞いた事があるが村長は美味しくないから食べるなって言ってたな』
美味しくない?いや味は凄い美味しいが…何故だ?『ポッチは食べた事は無いのか?』俺の疑問に『美味しくないって言われてるのにわざわざ食べるバカはいないぞ?』そう真顔で話す。
『そ、そうだよな…食べる奴なんていないよな…』俺の様子に不思議そうにしながら尋ねて来る『どうして使徒様はポポを知っているんだ?』
その問いかけに食べた事があるから何て言ったら、ポッチは俺をどんな目で見るのか分かっているから要点を省いて返答をする『アキさん…祈りの巫女から聞いたんだ』俺の返答に納得したのかなるほどと頷く。
するとさっきまで黙っていたラニーが話しだす『バトスさんごめんなさい…そんなに怒るとは思わなくて…もしかして大事なものだった?』ふざけた様子はなく申し訳なさそうに聞いて来る。
『いや…いいんだ…勝手に売った事には言いたいことがあるが…怒鳴ったのは俺が悪かった、すまない』ポッチと会話をして冷静になった今、何故あんなに怒りが湧いたのか不思議に感じ反省する。
ラニーは目をうるうるさせ泣きそうな顔で俺を見て何も言わなくなってしまい『それでいくらで売れたんだ?』と空気を変えようと尋ねるとラニーは恐る恐る話しだす『えーと…十万ラルで売れた…』
そう言えばお金に関して全く興味が無く、気にしていなかったが十万ラルってどれくらいの価値があるんだ?そんな疑問が湧くがそれを今聞くような空気では無いと分かっているので口に出さないように飲み込み、別の疑問を聞く。
『それでその金は何処にあるんだ?』そう尋ねると気まずそうに聞いて来る『怒らない?』『もういいって!逆に俺を怒らしたいのか?』そう声を上げる。
ラニーは丸まって両手でガードし『ごめんなさい!怒らないで!装備を買ったからお金はもう無いの!許してください!』そう口早に言う。
まあラニーの事だからそんな気はしていたから別に驚かない『いいよ別に…前にラニーのナイフをジョーが破壊したし、弁償になるならそれでもいいが今度から勝手に売るなよ?分かったか?』
俺の言葉にラニーは目を輝かせ『流石バトス様!大好き!もう二度と勝手には売りません!』と調子よく答えるが、一度でも勝手に売るのは駄目だろ…と心でツッコミこの話は水に流そうと決める。
『それで話は変わるが…子供達が何かコソコソしてるんだ、何か知らないか?』本来聞きたかった事をラニーに尋ねるが『さぁ~?それより本当に昼食を食べません?お腹ペコペコで…』嘘はついて無いと分かり少し不安になる。
やはりレイチェルに聞かないといけないか…今なら食堂に居るから飯のついでに聞いてみるか『ポッチ飯を食いに行こう!』そう声を掛けるとすぐに起き上がりベットの部屋に向かい扉を開け子供達を連れてこようとする。
だがすぐに戻って来て『追い出された…』とポツリ呟く『そ、そうか…後から来ると思うから先に行こう』ポッチにそう言って『ラニーも行こう昼食だ!』そう声を掛け食堂に向かう。
食堂に着き扉を開けると中にレイチェルはおらず、とりあえず席に座り食事が運ばれるのを待つ。
しばらくすると扉が開きレイチェルがこっちに歩いて来る『バトスさん…フフフ』俺の肩に手を乗せ鼻で笑いだす。
『お、お義母さん?どうしたんですか?』恐る恐る尋ねると『まあ少し待ちなさい』そう言って扉の方に目をやったので一緒に扉を見ていると扉が開き子供達が入って来る。
だが子供達の服装が変わっていて、さっきまではこの家のお下がりにの服だったのが今はちゃんとした綺麗な服になっていた。
子供達は服を自慢するように見せ、驚く俺にレイチェルは『どう?新しい服を買ったの、似合ってるでしょ?』そう言って来るが俺の中でお金の心配が勝ってしまう。
小さい声でレイチェルに話しかける『あ、はい…似合ってますけど…お金の方は大丈夫でしたか?』そんな俺にレイチェルは怒る『あなたはそんな事気にしなくていいの!ちゃんと見て褒めてあげて!』そう言われ自分が恥ずかしくなる。
改めて子供達を見て『みんな似合ってるぞ!自分で選んだのか?』そう切り出してみんなと楽しく食事を始める。
7章の楽観的な考えで説明をしたポポですが説明通り中毒性があり食べると無意識に依存します。
ラニーが勝手に売り払った事により帝都で少し波乱が起きますが…それはまた別のお話って事で……
ポポを食べるなとジョージに言われていたマルクスはそれを忘れ、普通に食べて無事に死にかけました。
お金についてですが大体は紙幣で十万ラル、一万ラル、五千ラル、千ラル、とあって硬貨は銀貨の五百ラルと銅貨の百ラルだけです。この世界は基本物価は高いのでこれでいいかなと思ってます。




