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異世界転移したが俺に女神なんていない  作者: れみん
帝都

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42章 天使と悪魔

読んでいただいてありがとうございます。久しぶりに3400文字になりました、これは書いてて楽しかったです。

 部屋が静寂に包まれるとカレンが俺の上で寝ころびながら話し始める『ねぇ?私って邪魔?迷惑?』突然そう訊ねられる。


 そんな事を聞いて来るカレンが怖くなり『俺はそんな風には思わないですけど…どうしてそう思ったのか教えて貰っても?』少し嘘はあるがそう答え、尋ねる。


 俺の言葉を受けカレンは悲しそうな声で話す『だって…バトスが捕まったって聞いて…私のせいかなって…私が余計な事をしたから…』


 自覚していないのか?まぁそれはいいとして…捕まった理由は確かにカレンが影響しているが冒険者から助けて貰った事に変わりはないので『いやカレンさんが助けてくれたおかげで…』途中まで話してふと思ってしまった。


 あのまま冒険者に殴られた方がマシだったのでは?雑居房で過ごしたあの地獄の時間に比べたら…そんな思いが募る。


 俺が言葉を詰まらし固まったのを見てカレンは目に涙を浮かべ『やっぱり迷惑だったのね…』そう言って俺の胸にうずくまり泣き始める。


 不味いぞ…非常に不味いぞこれは…ど、どうしたらいいんだ?動けない状態でいつ暴力が襲って来るか分からない恐怖で嫌な汗が出る。


 とりあえず嘘でもカレンを慰めないと殴られると思い口を開く『カレンさん泣かないで……』あーやっぱり駄目だ…何も思いつかない…なんて言って慰めたらいいんだ⁉


 カレンの地雷が分からないから適当な事が言えないし、地雷を踏んだら最悪殴られるのが目に見えているので何も言えなくなる。


 黙っているとカレンから話しだす『私はただ良かれと思って行動してるのに…みんなは私をのけ者にするの!バトスもそうなの⁉』最後は声を上げ伏せていた顔を上げ俺を見る。


 涙でぐちゃぐちゃになった顔でそう話すカレンに『俺はカレンさんをのけ者にしないから…それにカイルとジョエルだってそう言うと思う』心の中で二人に謝りながらこの場を収めようとそう話す。


 カレンは涙を拭き『カイル達はランクを上げるのに都合が良かったから仲間になっただけだけど、二人は本当にそう思ってるのかな?裏で迷惑だと思われてないかな?』めんどくさい話をしてくる。


『思われてないですよ!カレンさんは凄い人だってカイルが言ってたし、ジョエルは何とも思って無さそうでしたよ?』ある部分に目をつぶればこの話はあながち間違いはでは無いからそう話す。


 カレンは目を輝かせ『ホント?バトスにそう言ったの?』そう訊ねて来るので『ハイ!もちろん』とヤケクソに答える。


『よかった!こんな話し普段の私なら誰にも相談できないから…でも何故かバトスにはしちゃった!』そう言って俺の胸にうずくまり恥ずかしがる。


 解決したなら早く俺の上からどいてくれと思いながら『まあとりあえずカレンさんが元気になって良かったです!』そう適当に話すと『カレンでいいよ…』目を逸らしポツリと呟く。


 こ、これは試されてるのか?とりあえずカレンと呼んでみて様子を見るか?いや名前を呼ばず話を続けるか…『そう言えば今日は何の用…』『名前を呼んでみて?』話していると遮られ圧のある声でそう言われる。


『カレン…』俺の言葉に顔を手で隠し『バル…』小さい声で俺の名前を言い恥ずかしそうに振る舞う。


 ちょっと待て?まさか?そんな訳無いよな?でもこの反応はそうだよな?もしそうだとしてもカレンはどう見ても子供にしか見えない…まず大人なのかカレンは?でも酒を飲んでたよな?待てよ…異世界は子供も飲酒してもいいのか?…


 いや今はそんな事どうでもいい!でも反応が明らかに…これが俺の勘違いなら恥ずかしいどころか死にたくなるな…


 そんな事を考えているとカレンが話しだす『ねぇ?バルって呼んでもいい?』肩を揺らしそう訊ねて来る。


 多分気のせいだと自分に言い聞かせ話を続ける『全然構わないですけど…それよりカレンは何の用で此処に?』俺の言葉にカレンは喜んだと思ったら何かを思い出したように話しだす。


『あー!そうだった…バルが捕まったって聞いて、捕まえた奴とバルを牢に居れた奴を半殺しにしたことと、この前の懸賞金が手に入ったからそれを報告しに来たんだった…』カレンはそう平然と話す。


 半殺し?…え?今なんか物騒な事を言って無かったか?『もしかしてその目のクマは半殺しが影響してる?』気になりそう訊ねると『心配してくれるの?ありがとうバル!でも全然関係ないよ!』嬉しそうに答える。


 人を半殺しにしたことに良心の呵責に苛まれて眠れないとかそういうのじゃ無いと分かり恐怖する。


 カレンに恐怖を抱いていると『でも…その…バルに嫌われないか不安で…眠れなくて…うぅ』顔を隠すようにうずくまり恥ずかしがる。


 俺の常識がおかしいのか?いや…そうだここは異世界だった…そう異世界だから常識も違うのか…俺の中で適当に話を解決させ心を落ち着かせる。


 よし、とりあえず俺の上に居るカレンをどうにかしたい…でもどいてくれなんて言ったら、やっぱり邪魔なんだ!とか言って怒りそうだし…どうするのが最適なんだ?


 ある考えが浮かぶが俺の勘違いなら最悪殴られ殺されても文句は言えない。


 まぁ最悪ラニーは見つかってもいいとして、気が乗らないがやるか…カレンがうずくまる度にいちいち痛いし、それに俺の胸の辺りが麻痺して感覚が無くなってきた…


 覚悟を決め作戦を行動に移す『別に嫌ってなんか無いよ。カレンは俺の為に行動してくれたんだろ?』そう言ってカレンの背中に腕を回し、俺の体を起き上がらせカレンを抱き寄せ『ありがとうカレン』そう囁く。


 カレンは顔と耳を真っ赤にし動揺し『な、な、なになに?凄いドキドキするんだけど!バ、バル!え?え?な、なにこれ⁉』そう言って慌てるように体を動かす。


 背中に回した腕を放すとカレンはふらつきながら立ち上がり真っ赤な顔で『あ、あの、えーとま、また来るから!バ、バルま、またね!』そう言い残しふらつく足で慌てるように部屋から出て行く。


 やっぱりまだ子供だな、殺されると思ったが想像以上に上手くいってよかった…


 まだ震える手を抑え反対にあるソファーに目をやる『ラニー?ちょっと来い』俺の言葉にソファーの後ろからちらりとラニーが顔を覗かせる。


 その場から動こうとしないラニーが話しだす『ねぇ?バトスさん…カレンさんの話を聞いてたとがバレたら半殺しもしくは殺されると思うんですけど?』そう言い俺をジト目で見つめて来る。


『それは扉をいきなり閉めたラニーが悪くないか?俺は庇った方だぞ?』そう言うとラニーはため息を吐き不貞腐れたように話す『だって…あんな事言うから…カッときて……』


 言い訳を始めたラニーの言葉を無視して背中の矢筒を見ると全部折れていて使い物にならなくなっていた。


 矢筒を机に投げ置き頭を抱えていると『まぁそれはいいです!でもどうするんですか?カレンさんは完全にバトスさんに恋心を抱いてますよ?』そうラニーが言って来る。


 やっぱりそうだよな…『そんな気はしていたよ…それよりカレンさんって歳はいくつだ?』ラニーにそう問いかけると『カレンって呼ばないんですか~?』とニヤニヤした顔で煽って来る。


 そんなラニーにため息を吐き『今は怒る気にもならないから早く教えてくれ』そう静かに話すと対面のソファーに腰掛けつまらなそうに答える。


『知らないですよ。でも昔からあの容姿から変わってないってカイルが言ってたような?それに前は冒険者じゃなくて傭兵か帝都の兵士をしてたって噂を聞いた事があるからバトスさんより年上なんじゃないです?』


 カレンについて分からない事が増えていくが確実に言えるのは子供では無いという事だが、だからと言って恋愛の対象にはならないし突然の暴力で死ぬ可能性がある時点で恐怖の対象だ。


 気分が滅入るな…ただでさえラニーと恋人設定がある…の…に…『ラニー!』俺が声を上げるとラニーはビクッと身構え『え?なに?どうしたの?』動揺する。


 気付いてしまった恐怖を伝える『ラニーが俺と結婚するって話をカレンさんに聞かれたら?』そう話すとラニーは顔を青くして答える『もしかして私達殺される?』


 静寂が訪れ部屋が一瞬静かになるとラニーは立ち上がり『そういえば昼食の時間だ!じゃあ私はこれで!』そう言って部屋から出ようとするので全力で止める。


『待てラニー!逃がすか!お前も道ずれだ!』羽交い絞めをして動きを止めると『嫌だ―!死にたくない!』そう泣き叫ぶラニーに『お前が始めた嘘でこうなってんだ!責任取れ!』そう怒鳴る。


 暴れたが少しすると諦めたのか大人しくなりラニーを引きずりソファーに座らすと部屋の扉が開く…

少し用事があり次の投稿は未定です。もしかしたら一週間は投稿出来ない可能性がありますが携帯で読み直して編集をすると思うので少し変わるかもです。

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