40章 理想と現実
読んでいただいてありがとうございます。投稿が遅れて申し訳ないです。何回も書き直ししてたら中々進まなくて…いい感じにまとめる事も出来ず…ずっと構想を練ってました。本当申し訳ないです…
ベットでの生活は案外すぐに終わった、というのもレイチェルのなんちゃってエリクサーのおかげか二日くらいでもう歩けるようになり、今は体を前の調子に戻す為にリハビリをしている。
武器生成で出したコンパウンドボウの弦を引き、照準を合わせ撃ち込む『ふぅ…もうそろそろやめるか…』痛みを感じ始めたのでコンパウンドボウを消し、的に刺さった矢を回収しに行く。
この武器生成って能力は万能では無いが消してまた生成したら整備をしなくても完璧な状態で使えるのは本当に楽で助かる。
矢を的から引き抜き損傷が無いか見て矢筒に収める『ハァー…あとは矢か銃弾が無限に生成出来たら完璧なのにな…』そんな愚痴を零しながら矢を矢筒に入れ終わり家に戻ろうと歩き出す。
その様子を遠目に見ていたラニーが大声で話し掛けて来る『バトスさーん!今日はそれで終わりー?』ハァ…また煽って来るなこれは…どうしてそう思うかと言うとこれが日常になっている。
体がまともに動かせるようになった時にリハビリついでに体を動かそうと部屋で筋トレをしていたらレイチェルに怒られ、庭で筋トレをしていたらダニエルに体を動かすならと剣を永遠に振る鍛錬をやらされた。
その時に剣を死に物狂いで振っている俺にラニーは『バトスさんもう疲れたんですか~?』と殴りたくなる顔をしながら横で一緒に剣を振りながらそう煽って来た。
次の日も剣を持ったが筋肉痛の痛みに負けダニエルに剣じゃなく弓の方が得意だと嘘をつき、弓と矢と的を提供して貰った。
初めてこの世界の弓を使ったのだがシンプルに弦を引き続けるのが素人には難しく、照準も無いので感覚で撃ち続けるには体力的にもしんどいので今は自分の能力で生成したコンパウンドボウを使い適度に的当てに興じている。
そんな俺にラニーは毎回こう煽って来る『弓は楽そうでいいですね!…弓って結構卑怯な武器ですよね?…バトスさんの弓ってなんか気持ち悪いですね!…弓使いって矢が無くなったらやっぱり逃げるんですか?』
いつも通り剣を振り汗を滲ませながら鍛錬をするラニーに近付くと剣を振りながら『弓を最初に考えた人って相当ひねくれた性格してると思いません?』今回も煽って来る。
いつもは聞き流していたが俺はため息を吐きラニーに尋ねる『何が不満なんだ?』ラニーは剣を強く振り切り地面に叩きつけ息を荒くしながら『この前ママに…言われたんだけど…バトスさんママに何を吹き込んだの?』そう訊ねて来る。
『吹き込む?その前に何て言われたんだ?』大体予想出来るが一応聞いてみると『ママが突然、バトスさんは結婚に乗り気なのにあなたはどうなの?って聞いて来たんだけど⁉』予想より上で頭を抱える。
不味いな…俺が適当に返事したせいだな…『それでラニーは何て答えたんだ?』俺の言葉にラニーは剣を地面に刺しながら話す『……するって…言った…』小さい声であまり聞こえなかったがラニーの性格上、嫌な予感しかしない。
返って来る言葉は予想出来るが聞く『ごめん…今何て言った?』ラニーは息を吸い『結婚するって言ったのよ!』声を荒げる。
まぁ分かってはいたが…『ラニー…もう手遅れかもしれないが嘘だったと言えば楽になるぞ?』そう助言するが『ならバトスさんが言ってよ!嘘でしたって!ママとパパに!』ラニーは逆切れを始める。
こいつ…マジか⁉お前が始めた物語だろ…だが…このままいけば確かに不味い……のか?結婚したらラニーは冒険者を辞め…俺はここに残る事になるのか?分からん!帝都の法律が分からないからどうなるのかも分からない…。
色々考えたが聞いた方が早いと思い『なぁちょっと聞いてもいいか?』ラニーに話しかけるがイライラした様子で返事をする『なに⁉』感情が剥き出しだが尋ねる『結婚した場合ラニーは冒険者を法律で辞めさせられるって話だったよな?』
俺の言葉にラニーはイライラをぶつける『そう説明したじゃん!それが嫌で帝都から逃げようって話をしたよね⁉』言い方に棘があるが気にせず続ける『俺は何か縛りがあるのか?帝都から出たらいけないとか?』
ラニーは固まったと思ったら焦るように話しだす『あう!ある!あるよ!えー…法律で!』あたふたするラニーを見て確信する、あーこれは…そんな法律無いな、と。
意味が分からない法律の説明をするラニーにさっきぶつけられた怒りの仕返しをする『じゃあラニーと結婚して、その後ラニーは家に居て貰って、俺は旅に出るわ!』
ラニーは俺の言葉に涙を流しうずくまる『ひどい!バトスさんは神の使徒様なんでしょ?なら私を助けてよ!』都合のいい時だけ俺を使徒様扱いか…だが正直俺も少しは悪いと思う部分がある為、助ける事にする『ハァー分かった…助けるよ!』
俺の言葉にラニーは顔を上げ涙か汗か分からないが濡れた目を輝かせる『流石バトス様!いや使徒様!』そう言って俺を崇めるが『で?どうやって誤解を解くんだ?』俺の言葉にラニーはきょとんとした顔で答える。
『え?バトスさんが嘘だって言ってくれるんじゃないんですか?』こいつ…本当に腹立つな…『ハァ…やっぱ助けるのやめようかな…』怒りより呆れが勝ってしまい、ふと言葉が出る。
ラニーは慌てながら立ち上がり『冗談だって!バトスさん!私に考えがあるんです!』そう言って俺の首に腕を回して来るがラニーの汗が首周りに付いて、不愉快な気分になる。
そんな事を気にする様子もなくまとわり付いて来るラニーは俺の耳元でささやく『冒険者の私に依頼をするんですよ』依頼?カイルがそんなことを前に言ってたような気がする。
とりあえずラニーを引きはがし『依頼ってなんだよ?』そう訊ねるとラニーは説明を始める。
『本来はギルド通して依頼をするんですが冒険者個人に依頼を出すんです…つまりバトスさんが私に護衛の依頼を出して、それを理由に帝都から出るんです!』自信満々にラニーは話す。
言っている事は分かるが…『そんな事しなくても普通に帝都から出たらいいんじゃ?』俺の言葉にラニーは怒る『だから普通に帝都から出たらママに逃げたって思われるから理由を作ってるの!』
そもそも誤解を解こうって話をしてたにラニーは逃げる事しか考えてない事に呆れる。
そんなラニーに改めて尋ねる『なぁラニー誤解は解かなくていいのか?』だがラニーは楽観的に話す『大丈夫だって!帝都から出た後も考えてるから!』ラニーのこの感じは嫌な予感しかしない。
その為、一応聞く『その考えを教えてくれ』ラニーは笑いながら『次に帝都に帰るときはバトスさんにフラれたって事にするんで!』そう話すラニーに頭が痛くなる。
『待て待て!俺が二度と帝都に足を踏み入れなくなるじゃねーか!』俺の言葉にラニーは申し訳なさそうに話す『まぁそれは…必要な犠牲って事で…』
ラニーの発言に本格的に頭が痛くなり『俺は先に部屋に戻るよ…』そう言い残し歩き出す。
ポッチ 子供の頃に村が人間の襲撃により壊滅し、父親がポッチと母親を逃がす為に戦い、無事に逃げる事が出来たがその道中で別の人間に襲われ母親が囮になりポッチだけが助かった。
母親にここで隠れていてと言われ、隠れ続けたが餓死寸前まで母親の帰りを待ったが帰って来る事は無く、死にかけるポッチの前にジョージとマルクスが通り掛かり保護され命を救われる。
両親は死んでないと信じ記憶に残る両親の匂いを探し、森を徘徊する日々を過ごすが魔物に襲われる人間の子供達を衝動的に助けてしまい、人間は憎むべき存在であるが殺す事が出来ずポッチの中で迷いが生じる。
だが言葉の通じる人間と出会いそこからポッチの価値観が変わっていく。
始めてジョーと会った際ポッチは喧嘩を売られ無視をしたが…
どうしよ?番外編でジョーとポッチの喧嘩物語を書こうかな…これ見たい?見たく無い?短編になるとは思うんですけど…




