37章 見えない傷
読んでいただいてありがとうございます。次は未定ですのでまた報告をします。
頭で物語が出来てても体の表現を文章で表すとなるとそこにリソースが割かれて、どの文章がいいのかずっと試行錯誤してます。はぁ~国語1以下の文章力のせいでちゃんと伝わっているのか不安です。
暗い部屋で目が覚め、体を起こそうとするが痛みと何故か体が動かせない。
声も出ないし咳き込みながらやっとの思いで首を動かすと多分だがベットの上に居ると分かり、ここが雑居房では無いという安心感で泣きそうになる。
部屋が暗くここが何所か分からないが誰か居るはずだと思い、声を出そうと頑張ってみるが小さくかすれた声しか出ない。
何度か試してもうまく発声できず意識がもうろうとした辺りで部屋の扉が開いて、光が差し込んでくるが何かが叫ぶ声だけが聞こえ目の前が暗くなる。
『どうしてこっちに来るの?やっぱり無理やり過ぎたのかしら?』何か独り言を話す影が見える『ここは何処だ?』話しかけるが『うーん…そうだ!少しここを弄って…この絶妙な調整が難しいのよね~』俺が居ないかのように無視される。
『おい!お前は誰でここは何処なんだ!』声を上げて問うが『ちょっとやり過ぎたかな?でもこれぐらいしないといつ死んでもおかしくないし…まぁ駄目ならまた変えればいいし』また無視をされる。
『いい加減にしろよ!』歩き出そうとするが進まず何か違和感を感じ足元を見るが足が無いし腕も無い『それじゃあ、これでどうなるか見てみようかしら』影がこっちに手を伸ばして来る。
荒い息を立て目を動かすと部屋は明るく眩しさで目がチカチカして周りの状況がぼやけてよく見えない。
なんだ?また夢か?それとも俺がおかしくなったのか?とりあえず体を起こそう…動かないし痛い…これは夢なのかそうじゃないのかハッキリ分かった、今は夢じゃない。
意識がはっきりしてきたのか痛みが襲って来て唸るような声が漏れ、誰かを呼ぼうと声を出すがうまく出ない。
身体を無理に動かそうとしても痛いし、声はかすれる程度しか出ない、このもどかしさにイライラが溢れて来るが発散する手立てがない。
この状況をどうしたものかと考えているとこっちに向かって足音が聞こえて来る。
扉が勢いよく開く音が聞こえると『使徒様!今度は気を失わないでくれ!頼む!』そう言いながらこっちに向かって歩く足音が聞こえる。
目に入って来たポッチに涙が溢れ、声を出そうとするが出ない『使徒様!大丈夫か⁉どうしたらいいんだ?』右往左往するポッチがおかしく感じ、笑おうとするが身体が痛む。
それにナナの声も聞こえる『ばりゅざぁわーーー』ナナの姿が少ししか見えないが多分腹の辺りでうずくまって泣いているのが分かるのだがラニーの声は聞こえない。
かすれる声でポッチに話しかける『ポ……ラ……は?』ポッチは真剣な目で俺を見て『な、なんだ?使徒様は何を言いたいんだ?』全く伝わって無いと分かり諦める。
だがポッチは何を思ったのか『飯か?水か?直ぐ持って来る!』そう言ってポッチは視界から消え部屋にはナナの泣き声だけ聞こえる。
泣いているナナに話しかける『ナナ…ぐもど…くて…るいな』俺の言葉にナナは泣くのを抑え、震える声で答える『すぐに帰るって言ったじゃないですか!…でもバル様が死んでないって私は…』
ナナは泣き声を押し殺すようにまた布団にうずくまり泣き出す、痛みに耐えながら腕を布団から出しナナの頭を撫でて落ち着かせてあげる。
少しするとポッチは手に水の入ったコップとパンを持って帰って来る『使徒様!これを食って元気になってくれ!』そう言ってナナを撫でていた手にパンを持たせようと押し付けて来る。
『ポッ…先にみ…をくれ』ポッチに水をくれと伝えるが『なに?先になんだ?使徒様!』慌ててるのかちゃんと聞いてないポッチに『水!』短く伝える。
やっと伝わったのか『水だな分かった!』そう言って手にコップを押し付けて来るが掴めないでいるとナナがそのコップを奪い取り、ポッチをどかして俺に飲ましてくれるが目の前にナナの顔がある。
ナナさん⁉普通に水を飲まして下さい…突然の事で驚いたがナナは水を口移しで飲まして来る。
喉の渇きはまだあるがマシになり『ナナ?いま…』話そうとするとナナは恥ずかしかったのか何も言わず部屋を出て行く。
残されたポッチはまだ俺にパンを持たせようと手にパンを押し付けて来る『ポッチ起きてすぐにパンは食べれないよ』そう伝えると『肉か?肉なら食えるか?』そう聞いて来る。
『肉も今は無理かもしれない…そんな事よりここは何処だ?』ここの場所を聞くとポッチは『ラニーの家だ!』そう答えるがどうして俺がラニーの家に居るのか理解出来ない。
どうしてか考えているとポッチは続ける『急に使徒様がここに運ばれて来たんだ!』運ばれて来た?理由を尋ねてもポッチは答えれないと分かっているので『どれくらい俺は眠ってたんだ?』そう訊ねる。
少し考えポッチは『あー三日か四日くらいだったか?』曖昧だがそう答える『そんなに眠ってたのか…』落ち込む俺に『だが使徒様は二日目くらいに一回、目を覚ましたろ?』ポッチはそう聞いて来る。
最初のあれは夢じゃなかったのか…『どうして俺が目を覚ましたと気付いたんだ?』質問を質問で返したがポッチは答えてくれる『使徒様俺の耳は飾りじゃないんだぜ?』そう言って耳をピコピコ動かす。
その様子がツボに来て笑うと体が痛む『おいおい大丈夫か?』ポッチは耳を動かすのを止め心配してくれる『大丈夫少し体が痛むだけだ。それよりラニーとナナを連れて来てくれないか?』ポッチは分かったと言い部屋を出て行く。
二人が来るまで何があったか思い出す『確かシャワー室で意識が遠のいて倒れた記憶はあるが…』あの時俺はパンイチだったよな…うわぁ…マジか…急に恥ずかしくなり体が熱くなる。
頼むからあの姿のままここまで運んだという落ちはやめてくれと願いながら布団をめくっていく。
痛む体を無理やり動かし布団をどかしていくと、ちゃんと服を着ていたがこれはこれで誰かが意識の無い俺に服を着せたという申し訳なさと恥ずかしさがある。
『まぁまだマシか…パンイチでベットに眠り続けたなんて…それはそれで嫌だが…』元の姿勢に戻ろうとするがいちいち動くのに痛みが襲って来るのに苛立つ。
クソ…早く体が自由に動かせるようにしないと不便すぎる…体を寝かすのをやめ座った状態で休憩する。
しかし遅いな…どうなってる?ポッチも帰って来ない……鼓動が早くなり息も荒くなってくる。
い…嫌だ!待つのはもう嫌だ!無理やりでもここから出て二人を探す!
痛む体を無理やり動かしていくが『痛いな…数日動かなっただけだろ⁉ここまで弱るか?』あまりの痛さに心の声が漏れる。
やっと地面に足が触れて立とうとするが力を入れると同時に痛みも一緒に襲って来てそのまま前に倒れてしまう。
地面に体を打ち付け痛みに悶えながら地面をはいずって扉に向かって行く『ハァハァ俺は散々待ったんだ…ここで動かないと…』がむしゃらに腕を動かし前に進もうとする。
開いている扉から誰かの足が見えこっちに向かって来る『バトスさん!大丈夫ですか⁉』荒くなった息を整えながら仰向けになり見上げる。
そこにはラニーが今にも泣きそうな顔を浮かべ地面に膝を突き俺の頭を胸に抱きかかえるように優しく持ち上げる『ラニー…痛い…先に体を…起こしてくれ』泣いているラニーは俺の声が聞こえてないようでそのまま泣き続ける。
『ラニー!気持ちは分かるがいい加減にしろ!普通ならバトスは死んでてもおかしくない状態なんだぞ!』そう怒鳴る声が聞こえるが聞き覚えがある声だ。
その声を聞いてラニーは俺を胸に押し付けたまま『パパがちゃんと探さないから!バトスさんがこうなったんでしょ!』パパ?そうかダニエルか…この声はダニエルだ。
一方的に怒るラニーに『何でもいいから…先に…起こしてくれ…』そう言ってラニーの背中を叩く『ご、ごめなさいバトスさん!今起こすから!ほらパパ!バトスさんをベットに寝かして!』ラニーはダニエルにそう言い放つ。
ダニエルは不服そうに俺を軽く持ち上げ、お姫様抱っこをしてベットに運んでくれるがイラついているのか顔が怖いし、しかも無言で運ぶので何か凄い緊張感が湧いて来る。
ベットに寝かして貰うとダニエルが口を開く『バトス…本当にすまない…こうなった責任は私にある…』頭を下げ、そう告げられる。
アボカドにトラウマがあるんですけど、アボカドを切るとき包丁にアボカドを縦に当ててクルクル回して切ってたんですけど…種ごと切って親指と人差し指の間をスパッと1cmくらい切ってからトラウマになって、面倒でもまな板を使うようになりました。
そこまで深く切ったのはアボカドがシンプルに熟してなくて固かったので力を込めた結果…あーーー思い出すだけで寒気がする。
皆さんも気を付けてマジで!面倒でもまな板を使え!ホント手が血に染まるから!




