31章 巻き込まれる弱者
読んでいただいてありがとうございます。投稿が遅れて申し訳ありません。
ラニーはいつものおちゃらけた雰囲気ではなく、明らかに動揺した様子で聞いて来る為、こっちも何故か焦る気持ちが湧いて来る。
『と、とりあえず落ち着け!何がやばくて、どうして冒険者の話題が出るんだ?』疑問を投げかけるがラニーはブツブツと独り言を言って別の世界に行ってしまう。
そんなラニーの肩を揺らし話しかける『オイ!ラニー!何がやばいんだ?』やっとこっちを見て話すが『バトスさん…今すぐ帝都から出よう!』ラニーの急な発言に驚く。
『だからその前に説明をしてくれ、どうしてそうなるんだ?』ラニーは立ち上がり『ここじゃ説明できない部屋に戻ろう!直ぐに!』そう言って部屋の外に出て行ってしまう。
いまだ状況が理解出来ない俺含めてポッチと子供達も何が起きたのか分からず呆けている『と、とりあえず…部屋に戻ろうか…』その言葉に皆立ち上がりドアに向かう。
来た道を戻り部屋に着き扉を開け中に入るがそこにラニーの姿が無い、一応声を掛ける『ラニー?どこだ?』返事は無く、ベットのある部屋も見てみるが居ない『…何所に行ったんだ?』ふと声が漏れ出てしまう。
ラニーが戻るまでの間、昨日買った薬を子供に飲ませ一息つくと部屋に装備を着たラニーが入って来て、寛ぐ俺達を見て怒る『何してんの!早く着替えて行くよ!』
ラニーは着替えてと言うが『ちょっと待てってラニー!俺達の服は昨日お風呂に行った時この服と変えられて無いんだぞ?』するとラニーは頭を押さえ呟く『そうだった…』
何かを考えるラニーにとりあえず説明をしてもらおうと話し掛けようとする前にラニーが口を開く『あーもういいや!そのままでいいから!早く行くよ』そう言って俺を引っ張る。
引っ張って部屋の外に連れ出そうとするラニーに説明を求めたがギルドに着いたら説明をすると言ってきかない為、仕方なく皆を連れラニーの家を後にしギルドに着く。
ギルドに着く間、案の定周りの人から変な目で見られ恥ずかしさが凄かったが、それより布すら被ってないポッチを見て皆が驚いていたがそっちの方が大丈夫なのか心配だった。
ギルドの扉をラニーが開け中に入って行くと騒がしく昨日とは比べられないほどの人が掲示板に群がっていて受付にも人が列をなし依頼を受けていた。
この中に子供達を入れる訳にいかないし何よりポッチを見た冒険者がどう行動するのか分からない為、外に待たせ俺はギルドに入る。
ラニーは受付の列を無視して職員に話しかける『ねぇギルドマスターは居る?』そんなラニーに受付をしていた冒険者がキレる『おい!こっちが話してんのが分かんねーのか?』職員は動揺することも無くまたか…みたいな態度で呆れる。
だがラニーは怒る冒険者を無視して続ける『居るの?居ないの?どっち?』職員が答える前に受付の机を冒険者が叩きさらにキレる『無視してんじゃねーよ!おい!』まさに一触即発になる。
その音に周りも静かになり喧嘩が始まりそうな雰囲気を察してラニーの周りに人が群がり盛り上がる。
このままだとやばいと思い人混みをかき分けてラニーの横に行くと職員の女性が俺に手を振る、その様子に冒険者がいちゃもんをつけて来る『気に入らねーなてめぇ?それに何だその服は?冒険者じゃねーぼくちゃんは家に帰りな!』
その言葉に周りの冒険者も盛り上がり『そうだ!そうだ!』『やっちまいなー!』『ここはギルドですよ~!迷子は出て行こうね~』笑う声や野次を飛ばす声が聞こえて来る。
冒険者たちの言葉にイラっと来たが相手が言っている事も分かる、冒険者でも無い俺が場違いだという事を…反論出来ない俺を見てラニーが代わりに冒険者に言ってくれる『さっきからお前の口臭いから喋らないで』言い過ぎだって…
その言葉を聞いた冒険者はラニーに拳を振るう、反射的にラニーを守ろうと前に出て胸を殴られると周りが盛り上がりさらに野次が飛ぶ。
ギルドは盛り上がり騒がしくなると奥から女性の声が聞こえる『なに盛り上がってるの?私も混ぜてよ』その声を聴いた冒険者たちは瞬間に静かになりギルドは静寂に包まれる。
静寂の中、殴られた俺をラニーは心配する『バトスさん大丈夫?』その声に反応して奥から声が掛けられる『ラニーちゃん?何してんの?てかあんた達邪魔!殴るぞ?』そう言った瞬間、人のカーテンが開き奥からこっちに歩いて来るカレンの姿が見える。
カレンが近付いて来ると『ラニーちゃん揉め事?えー?どうしたのバトス?何があったの?』その言葉に俺を殴った冒険者が見た事無いくらい汗を流す。
俺は言葉を詰まらせ『いや…ちょっと…』不審に思ったカレンがラニーに聞く『ラニーちゃん何事?』ラニーも言葉を詰まらせ『いや…バトスさんが…』その様子にカレンはイライラし始める。
『なに?なにがあったの⁉』カレンが声を上げると周りはビクッと震える『もういいや、お前見てただろ?何があったか言え』カレンは適当に指を指し指名するが皆黙る為、さらにイライラし始める。
すると俺を殴った冒険者が口を開く『すみません俺がこの人を殴ってしまいました!』その言葉を聞いてカレンは俺に本当か確認する『こいつに殴られたの?』その言葉に俺は頷く。
するとカレンは冒険者の前に立ち『私の友達を殴ったの?どうして?』理由を聞いたと思ったら相手が喋る前に『別に理由はいいや!ちょっと来い』と言いながら相手の脛を蹴って痛がり転ぶ冒険者の足を掴み、大人一人をカレンは片手で引きずりギルドの外に連れて行く。
嵐が去ったかのようにギルド内はざわざわし始め、後ろから声が掛けられる『バトス!おいバトスこっちだ!』振り向き見るとダリルが受付の奥から手を振っていた。
『ダリル?見てたなら助けてくれよ!』そう言うとラニーも『そうですよ助けて下さいよ!』そう言ってダリルを睨む。
悪びれる様子もなくダリルがこっちに来ると『いや俺にどうこうできる問題じゃないだろ?あれは自然災害だから人間が解決できる範疇を超えてるの』そう言って笑い『それで?子供の体調は大丈夫か?』そう訊ねて来る。
ダリルに大丈夫だと伝えここに来た理由を告げると『奥の部屋を使ってくれて構わないよ。俺はここで後処理をしないといけないからな…』そう言ってから職員に何かを話すとその職員は部屋に案内をすると言う。
職員に待ってもらい外の子供達とポッチを呼びギルドに入ると冒険者たちがざわつく。
その様子にダリルが声を上げる『この獣は大丈夫だ!それにカレンさんの友達に手を出したバカがどうなったか見たろ!ああなりたく無かったら気にするな!』その言葉に視線が無くなり職員の案内を受けて部屋に着く。
部屋に入るとラニーが悲しそうな顔で『バトスさんすみません…私のせいで…』申し訳なさそうに謝るがそんなに痛くない、痛いのは痛いのだがむしろラニーのお父さんに殴られた方が数倍痛かった。
そんな事を考えながらラニーに笑い答える『大丈夫!大丈夫!それより流石に言い過ぎだってラニー!口臭いは駄目だって!』それを聞きラニーは笑いを堪える様に『だって…フフッ本当に…フッ臭かったもん…』耐えれなくなったのかラニーは爆笑する。
その笑いに釣られ二人で笑いあって涙を浮かべる様子に子供達とポッチが心配そうに見つめる。
あれ?こいつ投稿してねーじゃんと思ったら活動報告を見て下さい。
何かしら理由を付けて休載してます。
これまでの小説の改行とその内容の編集作業とエピソードタイトルをつけるのが忙しいので投稿出来なかったのですが逆に投稿しないと不安になってしまいます。




