30章 計画は基本破綻する
読んでいただいてありがとうございます。今回も長くなってしまった為ブツ切ります。
1月25日少し編集しました。
扉を開けようとすると横から声がする『バトスさんどうして嘘ついたの?』ラニーがこっちに歩いて来るが怒っているのか少し声が大きい。
ラニーが目の前に立ち声を上げる『パパから聞いたよ!腹を殴ったって!どうして言わなかったの?』そんなことを言われても殴られた理由が分からないのに殴られましたは流石に言えないからごまかしたのだが…。
ラニーがダニエルから何て説明されたか分からないが言えることは『ラニーのお父さんから殴られた何て話し聞きたいか?』ほぼ逆切れに近いがそう言うとラニーは黙りごめんと言い残しトイレの方に歩いて行く。
下を向き歩くラニーに謝ろうと声を掛けたが無視されどうしたものかと頭を抱えると奥から声がする『ラニーも朝食食べに来たの?どうして無視するの!ラニー!こっちに来なさい!いいから来なさい!』レイチェルが声を上げる。
奥を見るとレイチェルがラニーに説教をしている姿が見え、トイレの扉が開きナナが困惑した様子で出て来て俺を見つけると早歩きでこっちに向かって来る。
ナナが近くに来ると小声で『バル様何があったんですか?』そう訊ねて来るがナナにも本当の事を言ったらどうなるのか怖く言えない。
『ナナは気にしなくていいよ。それより朝食を食べよう!』そう言うしかなくナナはしぶしぶだがハイと返事をしてダイニングの扉を開けるがその間も説教が聞こえる。
中に入ると漫画でしか見ないような縦に長い机があり上座と思われる場所の後ろの壁にはラニーの家族が描写された絵画がある。
絵画のラニーはナナより低そうな年齢でダニエルが座る膝の上にムスッとした顔で乗っていて、ダニエルはさっき会った時とは正反対の優しそうな顔をしており、右横にはレイチェルが今と変わらない姿で描かれている。
仲睦まじい姿が写された絵画だがダニエルの左横には見た事が無い男がいて年齢で言えば15歳くらいの笑顔の青年がそこに居た。
まさかラニーに兄が居た何てそんな事を思っていると『バル様?どこに座ったらいいのですか?』椅子の多さに周りをキョロキョロしながらナナが聞いて来る。
机に目をやり、確かにどこに座ったらいいのか?ここは下座に座るべきなのか?迷った結果取り合ず下座に座り待っていると扉が開きレイチェルと落ち込んでいるラニーが入って来る。
レイチェルが俺を見ると『バトスさんそんな端っこに座らないでこっちに座って』そう言って真ん中に呼ばれ隣にレイチェルが座りもう隣にラニーを座らせる。
対面にナナ達子供を座らせポッチはレイチェルに呼ばれレイチェルの隣に座らされ、嫌そうな顔をするポッチを撫でながらレイチェルが話し掛けて来る。
『バトスさんすみませんね。うちの旦那がバトスさんに暴力を振るったみたいで』レイチェルは俺の言葉を待たず『ラニーも謝りなさい』ラニーは下を向いたまま『ごめんなさい』と呟くように言う。
ラニーの声が小さかったのかレイチェルは『ラニー!ちゃんと謝りなさい!』そう声を上げるとラニーは体を震わして『バトスさんすいませんでした!』と上を向いて大きな声で謝る。
レイチェルはおっとりした人だと思っていたがポッチの言う通り怒らしたらいけない人なんだと思いポッチの勘が凄いと改めて思ったが。
まだレイチェルはラニーに説教をしようと声を上げる『ちゃんとバトスさんの顔を見て謝りなさい!』もう勘弁してくれ…と思いながらラニーを見ると涙を流しこっちを見る姿に罪悪感が湧く。
レイチェルに気圧され言えなかったがラニーが可哀想になり声を出す『お義母さんもういいですよ!俺は気にしてないですし、ラニーの謝罪も受けましたから』
俺の言葉を聞いてレイチェルは少し驚いたが『バトスさん…あなたが良くても私が駄目なんです!』そう言われ何も言えなくなってしまい黙る。
するとラニーが俺にちゃんと謝りその様子にやっとレイチェルの怒りが消えたのかいつもの優しい声になりベルを持って鳴らす。
部屋の空気は最悪だが運ばれてくる朝食は美味しそうで久しぶりに温かい料理が食べれると思い期待が高まる。
パンやソーセージやスクランブルエッグが出て来て美味しそうだが少し普通だなと思うとレイチェルが笑顔で『どうぞバトスさん食べて下さい』そう言って催促してくる。
子供達も目の前の料理には手を付けず俺が食べるのを待っている様子だったので丸いパンをかじると皆が食べ始める。
パンを食べたが少し硬い以外普通で物凄く美味しいわけでも無く不味くもない、次にソーセージを食べたが何の肉かは分からないが普通でスクランブルエッグも黄身の味が濃い以外普通だった。
何とも言えない状態で無言で食べているとレイチェルが聞いて来る『どう?バトスさん美味しい?』何て答えれば…もちろん普通でした!とは言えない。
どう回答すればと迷い無難に答え『美味しいです。もしかしてパンはお義母さんの手作りですか?』話しを逸らし話題を変える。
レイチェルは手を振り『違うわよ~マイルさんの所で買ったパンよ、美味しいでしょこれ?昔はね私もこんな生活じゃなくてね~~』そこからレイチェルの昔話が始まり相槌を打ち話を聞く。
レイチェルは気分よく話していると扉がノックされ執事が中に入って来て一礼すると『お食事中すみません奥様、旦那様が出られるようです』そう告げると『もうそんな時間なのね、バトスさんごめんなさい少し席を外すわ』
そう言い残し執事と部屋から出て行ってしまい、部屋に食器のカチャカチャと言う音だけが聞こえ、食事を終えていたラニーに話しかける『ラニー?大丈夫か?』だが無視され空気を変えようと絵画の話しをする。
『そういえばあの絵画に男の子が居るけどラニーのお兄さん?』その言葉を聞いたラニーは大きな声で『やめて!』と言いその言葉にさらに空気が悪くなる。
やってしまった…と落ち込み動揺しているとラニーが泣き始めさらに空気が悪くなる。
少しするとラニーは落ち着いたのか『バトスさん怒鳴ってごめんなさい…』顔を伏せたまま謝って来るが俺が無粋な質問をしたせいな為『いや俺が悪かった。ラニーすまない』俺も謝る。
お互い謝るとラニーは顔を伏せたままゆっくり俺に抱き着き、俺の胸で泣き始めた為、落ち着くまで背中をさすってあげると扉が開き笑顔のレイチェルと目が合うとさらにニヤニヤし始める。
何を言うのかと思うと『あらあら~私はお邪魔よね?ごめんなさい』とニヤニヤしながら部屋を出ようと踵を返す。
ラニーは泣き止んではいるが気にしない様子でまだ俺に抱き着いておりレイチェルにこの誤解を解きたいが何て言えばと混乱しているとレイチェルは扉を閉め出て行ってしまう。
こんなところを見られ後からラニーとは恋人じゃないですとはレイチェルに言えなくなっていく事に頭を抱えると静かに笑うラニーの声が聞こえる。
『ラニー?もしかして…』俺から離れ笑い出すラニー『そこまでするか?どうするんだよ!恋人じゃないですと今更言えないぞ?』俺の言葉にいつもの雰囲気になったラニーは『パパが反対するって!大丈夫大丈夫!』と笑顔で言う。
そんなラニーに真実を伝える『ちなみにラニーのお父さんは俺と恋人でも気にしないって言ってたぞ?』その言葉に笑顔だったラニーは驚き『え?今…フフごめん何て言った?』少し鼻で笑い聞き返して来るがもう一度言う。
『ラニーのお父さんは俺と恋人でも気にしないと言ったんだ』その言葉を聞いてラニーは『やばい!やばい!パパはマジで私を冒険者にしたくないんだ!どうしよ?』慌てながら俺に聞いて来る。
とりあえず30章まで来ましたので適当に1章からエピソードタイトルを変えていきます。
タイトルのみか1章+タイトルか1話+タイトルにするか迷います。
例えば
〇話or〇章 タイトル みたいにするか タイトル だけにするか…
まあ取り合ず〇章 タイトル の形でやります。
エピソードタイトル変えて改行入れたら思っていたより疲れる…




