29章 緊張と緩和
読んでいただいてありがとうございます。28章で思っていたより長くなったので続きになりますがこれもこれで長くなりそうです。
いきなりこの話をされ緊張で嫌な汗をかき始める『そのすみません。質問に答える前に初めまして自分はバル・バトスと申します。立派な家に泊めていただいてありがとうございます』
緊張で途中から自分でも何を言っているのか分からなくなり、気に食わなかったのか男は椅子から立ち上がる。
こっちに歩いて来ると隣に立ち強めに俺の肩を叩き『そうだな、まずは挨拶だな…私の名はダニエル・クロスだ』そう言うと俺の周りを歩きながらダニエルは話す。
『君が何者かは分からないがカイルからある程度聞いている』俺の前に止まり『ラニーを助けてくれてありがとう…』軽く頭を下げ感謝を述べる。
怒られると思ったがそんな様子が無いと安心した瞬間『だが!娘に会えると思ったら知らない男が付いて来た…』ダニエルは少し感情を昂らせ声を上げる。
執事が咳払いをすると『すまない。少し熱くなってしまったよ。君が私の立場ならどうする?その男にどう落とし前を付けさせる?』ダニエルは睨みながらそう聞いて来る。
いかつい男がカツアゲをするかの如く俺に詰め寄って聞いて来るがここで何て答えるのが正解か分からない、むしろダニエルの溜飲を下げる為に殴られた方がいのでは?と思ってしまい。
『自分ならそいつを殴ります!』そう答えるとダニエルは笑い『根性があるじゃないか!ヨシ!覚悟しろ!』そう言って上着を脱ぎ執事に渡しシャツを捲り肩を揺らす。
拳を上げると『どこがいい?顔か?腹か?』そう静かに聞いて来るので『一番気が済む場所でお願いします!』まさか本気で殴らないよなと勝手に思い込みそう答えると
『気に入った!特別に腹にしてやる!食いしばれ!』そう言って誰かに止められることも無くマジで殴って来た。
意味が分からないくらい痛く膝から落ち腹を抱え悶絶しているとダニエルは服を着直して『バトス正直君が娘の恋人かどうか何て気にしない。だが君の潔さは気に入った。この家でゆっくりしていきなさい』そう言って椅子に座る。
最初はダニエルの気が済むならと思って殴らしたが本当に怒っているのかダニエルの声と表情からは分からず、何故殴られたか分からなくなり、腹が痛く立ち上がれない俺に執事が手を貸し部屋を出る。
廊下を腹の痛みに耐え歩いていると前を歩く執事が声を掛けて来る『バトス様どうですか?旦那様は怒っていましたか?』そう聞いて来る。
いやあんたそこに居たじゃん俺殴られてたじゃん何て思って見ていると『嫌な質問でしたね。言い直します。旦那様は怒っているように見えました?』そう訊ねて来る。
確かにめちゃくちゃ怒っているというより警戒されていたように感じた『いや多分怒ってはいませんでした』その言葉に執事は『言い方が悪いですがバトス様はよそ者です。勝手にですが行動を監視させて貰いました』
最初は言っている事が理解できなかったが、その言葉に合点が行きメイドが居るのに執事が俺達の周りに居た理由が分かった、だが殴られたのは何故なのか理由が分からない。
『監視したことを謝る事はしません。これは独り言のようなものなので返答はいいです』そう淡々と言って執事は皆が待つ部屋に案内すると頭を下げ動かなくなる。
部屋の前に立つと中から騒がしくラニーが声を上げている『ママ!やめてってバトスさんが居ないときに獣を触らないで!』何が起きているのか分からないが扉を開ける。
扉を開けるとポッチがソファーに座り、嫌そうな顔をしながらレイチェルに頭を撫でられていて、それを止めようとラニーは声を上げていたと分かった。
『あら!バトスさんどこに行っていたの?』レイチェルはポッチを撫でながら聞いて来て、ラニーは『だからママ触らないでって言ってんじゃん』そう声を上げる。
『いいじゃないこの子も喜んでるわよね?』そう俺に聞いて来るがポッチは助けてくれと言わんばかりこっちを見る『いや喜んでは…ないかと…』その言葉を聞いてラニーが『ね!バトスさんも駄目だって言ってるでしょ?』
だがレイチェルは『駄目なんて言ってないじゃない。ここはどうかしら』そう言って腹を撫で始め流石にポッチも怒ったのか立ち上がると俺の後ろに隠れる。
『ほら嫌がってるのよ!』そうラニーがレイチェルに言うと『そんなことないわよ。恥ずかしいのよ』そんなレイチェルにラニーはため息を吐き俺に話しかける『それでバトスさんは何処に居たの?』
言ってもいいのか分からないが『いやちょっとラニーのお父さんの所に…』それを聞いてラニーはレイチェルを見る『ママもグルなの?』だがレイチェルは不思議そうに『何が?グルなの?』そう言って空いたソファーに座る。
ラニーは微笑むレイチェルに『だからバトスさんが…パパ…に呼ばれたのをママは知っていたのか知りたいの!』レイチェルは『知らないわ。様子を見に行ったら?とは言われたけどね』そうあっけらかんと答える。
その言葉にラニーは何かを察し『バトスさんパパに何かされてない?』そう聞いて来るが言っていいのか迷い『何もされてないよ。家に泊めてもらってその感謝を伝えただけだから』そう言ってごまかそうとする。
疑うラニーだがレイチェルが何故か反応する『バトスさん凄いわね!本当に大丈夫だったの?』その言葉にラニーは『やっぱり確認してくる!バトスさんは待ってて!』そう言って部屋を飛び出す。
レイチェルは手を叩き『そういえばもうすぐで朝食だからご飯を食べに行きましょ?』そう言って立ち上がり子供達を呼び集めるレイチェルに『あのラニーは待たなくても?』そう訊ねるがいいのよいいのよと言って微笑む。
ソファーで相変わらずナナは寝ており、昨日まで具合の悪かった子達が元気になっていることに安心して、ポッチに子供を二人抱っこしてもらって寝ているナナを俺が抱きかかえ廊下に向かう。
廊下にはレイチェルが二人の子供の手を繋ぎ待っていて俺が来ると『じゃあ行きましょうか』そう言って歩き出し子供達も付いて行く。
レイチェルに昨日食べたケーキが美味しかったと伝えると子供達も笑顔で美味しかったことをレイチェルに伝え始め、レイチェルも笑顔で『喜んで貰えて嬉しいわ』と喜ぶ。
その様子に後ろからポッチが『使徒様俺はあの人間が苦手だ…』そう声を潜めて言って来る『ポッチ悪かったな、すぐ助けれなくて』ポッチを一人にして申し訳なかったと思い謝る。
その言葉にポッチは『いやいいんだ、俺の勘があの人間を怒らしたらいけないって言っている…』そう言うとちょうどナナが目を覚ます。
ナナと目が合い『ん?バル様?』何が起きているのか分かってない顔をするナナに『おはようナナ、今から朝食だけど食べれるか?』そう訊ねる。
状況が理解できたのかナナは顔を赤らめ『食べます!あと一人で歩けますから!』そう言って暴れるのでナナを下ろすと『すみませんバル様…先にトイレに行ってもいいですか?』そう聞いて来るのでレイチェルにトイレの場所を聞く。
レイチェルは『この先にダイニングがあって厨房の横にあるんだけど、もうちょっと我慢できる?私が案内するわ』そう言うのでナナに我慢出来るか聞く前に『出来ます!』と答える。
ダイニングの扉の前に着きレイチェルは俺に先に中で待っていてと言いナナを連れ奥に行く。
ダニエル・クロス 帝都の兵士から騎士として数十年で成り上がったエリートだが昔は何も考えずに行動する性格だったが親になり騎士になった事とある経験から厳格な性格になった。その為娘のラニーには嫌われており、いっそ嫌われるならとラニーに帝都の兵士としての基礎を叩きこもうとした結果さらに嫌われ冒険者の道に行ってしまったがダニエルはラニーに兵士になれと言ったことはなく会話すらあまりしない為ラニーが誤解してしまった。
ラニーが冒険者として帝都の外に出ると検問所に行きラニーがちゃんと生きているか確認に来るため検問所の門番達は気が気じゃない思いをしている。
中々ストーリーが進まない…と思っている人、その場のノリで結構書いてるので申し訳ないです。
私だって早く自分が思い描いたストーリーに行きたいですがディテールが細かいのと粗いのでは伝わる物も伝わらないと思うんです。まあ私は文章がゴミなのでちゃんと伝わっているのか分からないんですけどねHAHAHAHAHAHA




