23章 偽者の関係
読んでいただいてありがとうございます。休載するといったなあれは嘘だ!と言うのは冗談でこれで一回休載はさみます。次は新年になった時報告します。
ギルドを出ると空は暗くなってはいるが街灯の明かりでさほど暗さを感じないが明らかに通りに人は少なく歩いているのは酔っ払いか、いかつい冒険者くらいだ。
隣の店から大きな声が聞こえる『カイル!終わったの?それなら飲みましょ!ジョエルはなんかムカつくから殴らせろ!』その言葉を最後に店が静かになる。
『えっと…それじゃあ行きましょか』そう言って店とは反対方向にラニーは歩き出すがカレンがどうなったのか気になる気持ちを抑えて付いて行く。
歩いていると地面がしっかり舗装された道に出る、周りの雰囲気も変わりしっかりとした服装の人などが増えて来て建物も高級感が出て来る。
その中を歩いていると『バトスさん先に謝っておきます。私の両親が何か言って来たらバトスさんを恋人ってことにします』急な発言に驚き足を止めると何故かナナが食い付く。
『どうしてそんなことになるの!ラニー!ちゃんと説明して!』怒るナナに言われラニーは怖がりこっちを涙目で見る。
興奮してすぐにでもナイフを抜きそうな雰囲気のナナを抑えてラニーに訳を聞く『どうしてなんだ?普通にさっき言ったように命の恩人ってことで駄目なのか?』ラニーはナナを怖がりながら答える。
『命の恩人が駄目なら最悪駆け落ちするって設定で家から逃げれると思って…』ラニーがどれだけ家に居たくないという事は分かったがここでナナが怒るとは思わなかった。
そんなラニーの言い分を聞いたナナは『バル様も怒って下さい!ラニーはふざけてます!』そうは言うが宿も無く頼れる伝手が今のところラニーしか無く。
ナナを落ち着かせ、ラニーが家に居たくない理由を聞く『そんなに家に居るのが嫌なんだな。どうしてか聞いてもいいか?嫌ならいいんだが』
ラニーはすぐ話しだす『パ…父親が騎士で私にも帝国兵士になれってうるさいのよ!私は気楽に生きる冒険者になりたいのに…』
聞かなきゃよかったと思えるレベルの話しじゃなく良かったと思いながら『ラニーは冒険者で満足はしてるのか?』尋ねると『まぁ今回死にかけたけど…満足はしてるわ!でも兵士だっていつ死ぬか分からないじゃない!』
ラニーは声を上げ答えると『ラニー?あー生きてたのね!』女性の声がする方を見るとこっちに駆け寄る女性が居る。
『え?ママ!やばい!怒られるよ!バトスさんどうしよう?』ラニーは俺の服を掴み左右に引っ張る『ラニー落ち着けって怒られないから大丈夫だから!』そう言ってラニーを落ち着かせようとする。
ラニーの母親が近付いて来ると『やっぱり怒ってるって走ってこっちに来るもん!絶対怒ってるって!』ラニーは逃げようとするので腕を掴み『大丈夫だってラニー絶対怒ってないから安心しろって!』
荒い息が聞こえ振り向くとラニーの母親が息を切らしながら目の前に居る『ラニーあなた…』その言葉を聞いてラニーは俺に抱き着き『この人は私の恋人なの!邪魔しないでくれる?』
急に抱き着かれ意味が分からない事を言い出すラニーに驚いていると『良かったわ生きてて…ほんとに良かった…』そう言って膝から崩れ母親が泣き出す。
その様子にラニーは俺から離れ母親に抱き着き『ママごめんね…心配かけて…ほんとにごめんなさい…』そう言いながらラニーも泣き始める。
落ち着いたのか母親がラニーに手を貸して貰いながらゆっくり立ち上がる、ラニーと顔は似ているが少しおっとりした雰囲気を感じるなんて思っていると『ラニーの事をよろしくお願いします』そう言って俺に頭を下げ始める。
俺とラニーは二人して声が出る『『え?』』その様子に母親も『え?』と声が出る、少しの静寂の後『そ、そうよこの人とは恋人なのよ!』とラニーが言い出す。
『お、おいラニー!うs…』俺が話そうとすると口を手で押さえられ『バトスさんが家でママとパパに挨拶したいって言うから連れて行ってもいい?出来れば泊まりたいって!』ラニーが勝手に話を進める。
『私は大丈夫だけど…そのバトスさん?は大丈夫なの?今何か話そうとしてたけど?』心配そうに聞いてくるが『大丈夫よ!緊張してるだけだから!』そう言ってから俺に小声で『どうしよう?』と聞いてくる。
ゆっくりラニーの手をどかし小声で『今からでも嘘だって言った方が楽になるぞ!』そう注意するが『でも…絶対パパが反対してくれるから!そうなったら駆け落ち作戦で家を出るってのは?』
そのあとも何を言ってもラニーは一歩も引かない為ラニーの作戦に乗る『どうも初めましてお義母様。自己紹介が遅れました。バル・バトスと言います』そう言いながらラニーの母親に頭を下げる。
すると母親は驚き『あら、私はレイチェル・クロスよ。こちらこそラニーをよろしくお願いしますバトスさん』そう言って頭を下げると『すみません…うちのラニーが迷惑かけてないですか?』そう聞いて来るとラニーは叫ぶ。
『あーーーーもういいじゃない?そろそろ家に帰らない?』そう言いながら母親を押すと『そうよね!それじゃ家に帰りましょう!』そう言い先頭を歩き出す。
ラニーの背中を突っつき小声で話す『どうするんだラニー?この調子でいくといつかバレるぞ?流石に無理がある』俺の言葉にラニーは『でも恋人の雰囲気じゃないと怪しまれるよ?』と言い出す。
『俺と恋人になりたいか?嫌だろ?』そう言うとラニーはまんざらでもなさそうな顔をしたと思ったら急に『いや無理です!』ときっぱり言われ『まぁそうだよな…』と無駄に傷つく。
すると後ろからナナが『大丈夫です!バル様はカッコいいです!私は好きですよ!』そう励ましてくれるがラニーの言葉が結構メンタルに来て凹んでいるとラニーの家に着いたようで顔を上げると屋敷がそこにあった。
まず門があり門番らしき人が二人いて一人がレイチェルに何かを話すと『すみません!そこの布を被っている御仁お顔を見せてもらえますか?』そう門番がポッチに話し掛けるが言葉が通じる訳もなく。
門番が動き出す前に『あの?いいですか?』と声を掛けるが声を掛けられた門番は少し警戒しながら『はい?どうしましたか?』と俺に向き直るがもう一人はポッチを警戒している。
『この被っている布を取っても攻撃しないと約束出来ますか?』そう訊ねると門番はレイチェルに確認をする『奥様そう仰っておりますが、よろしいのでしょうか?』
聞かれたレイチェルは『大丈夫よリカルド!この人はねラニーのこ…』途中でラニーが母親の口を塞ぎ『ママは気にしないで!それよりリカルド!信用して見た目はあれだけど無害だから!』そう門番に告げる。
門番は俺に『それでは…私達は攻撃しないと約束します!』その言葉を聞いてポッチが抱いていた子供を預かり布を取るように伝えポッチが布を取ると門番たちは少し狼狽えるがレイチェルは興味深そうにポッチを見る。
するとラニーが弁明するように母親に話しだす『見た通り獣だけどバトスさんが使役して無害だから!それにバトスさんの言う事しか聞かないから!その…大丈夫!』途中から滅茶苦茶だったが納得したのか、
母親は上品に笑い『凄いわね!見た通り無害そうだからこの子も門を通ってもいいわよね?』そう門番に尋ねる。
門番は少し驚きながら『お、奥様がよろしいのでしたら私たちは止める理由はありません』そう言ってもう一人にアイコンタクトを取ると二人で門を開け始める。
その間ポッチにまた布を被ってもらい子供も預け門が開くのを待つ『そういえばあの人はもう帰って来られました?』レイチェルの言葉を聞いて門番は門を開けると戻って来て『はい旦那様はもう帰られております』レイチェルは門番に感謝を告げ歩き出す。
門番の言葉を聞いてラニーの足取りが重くトボトボ屋敷に歩き出しその後ろを付いて歩く。
レイチェル・クロスは元は平民で昔酒場で働いていた。夫も同じく平民の兵士だったが夫が戦場で活躍し徐々に功績を残し騎士の地位になったが夫と出会うまでは貧しい生活を送っており豊かな生活になった今でも一人で買い物に行くなど自由な生き方をしている。誰にでも優しく温厚な性格の為怒った時のギャップが凄くその怖さを知っているものは彼女に歯向かえない。
休載すると言いましたが続きを書かないとは言ってない。
23章はまた編集で変わるかもしれません。




