21章 理解を超える
読んでいただいてありがとうございます。サクサク書いて出来上がったけど2100文字くらいしかなく最低でも2500文字書くと決めたので頑張って文章が壊れないように増やして2666文字にした。
666?そう悪魔の数字!もう分かるよね!そこまで来てるってこと!
ギルドに入ると俺を見て受付の人達がオドオドしだしその様子を見てカイルは俺に近付き小声で話す『カレンと一緒に居るといつもこんな感じになるから慣れろよバトス…』
そう言って俺の肩を叩いて受付に歩いて行くとカイルは凄い低姿勢で話しかける『あの~ジョエルとラニーはまだ掛かりそうですかね?』受付の女性は俺をチラッと見ると『カレンさんにも言いましたがもう少し掛かりそうなので奥の部屋に案内しますね』そう言ってカレンが無理やり入ろうとした扉を開けこちらへどうぞと案内される。
扉を抜けると廊下になっており歩き出した女性に付いて行くとカイルから小声で話し掛けられる『いつもなら普通に待たされるのにバトスお前何をやらかした?』
カイルの反応を見ても異常な事が起きていると察せるが思い当たる節が無く『さっき話した通りだ。俺は何もしてないって』女性が一番奥の扉の前に止まりカギを開ける。
女性が扉を開けると俺に向き直り『先程はありがとうございました。あの時はすぐに出て行かれたので聞きそびれましたが改めてお名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?』そう言って頭を下げるので驚く『いやこちらこそなんかすみません…自分はバル・バトスと言います』名前を聞いた女性は『バル…バトスさんですね…改めてありがとうございます』そう言って頭を下げ部屋に入り案内してくれる。
部屋に入ると真ん中に机があってその左右にソファーがあり快適そうな空間になっている『普段こんな事はしないのですがどうぞこちらでお待ちください』そう言って頭を下げ女性は部屋を出て行く。
するとカイルがソファーにもたれ掛かり『カレンのおかげなのかバトスのおかげか分からないが初めてこんないいソファー座ったぜ』カイルは足を机の上に置きくつろぎだす。
子供達を反対側のソファーに寝かせポッチにも座るかと聞くと立ったままでいいと言われカイルの隣に座りカイルに疑問を問いかける。
『なあカイルはジョエルと一緒にギルドに向かったよな?どうしてここに居るんだ?』カイルはくつろいだまま答える『ギルドまで一緒に行ったがそこで別れて俺は依頼の報告をダニーおじさんにしてたんだ』
カイルは足を下ろし『ギルドからの依頼じゃないしな。それにすぐにラニーが見つかったと思ったらこれだよ!』ソファー叩き『まぁ懸賞金が入るからいいけどな!』カイルは笑う。
そんなカイルに勇者について聞くと空気が変わる『俺が王都で聞いた話しだが教会のお偉いさんが勇者の神託を貰ったって言って、勇者を探しに王都の片田舎にある村まで行ってある男を連れて帰ってきたが…最初は良かったさこれで魔王が現れても倒す切り札が出来たってな。
それこそ勇者が王都に来て数日は祭りやらなんやらで盛り上がったが蓋を開けたら勇者は頭のおかしいクズだったよ!』カイルは怒りを表す。
『勇者が来てから王都で何があったんだ?』俺の質問にカイルはため息を吐き小声で『思い出すだけでもイラつくなほんと王都では王都の暗黙の了解があるのによ…』
深く息を吸って吐き出しカイルは話しだす『勇者が突然に奴隷制度を無くせって言ったらしいんだ。その話を聞いたとき俺とジョエルは笑ったよ、他の奴らも笑って酒の肴にしてたな。
その時は無くなるはずが無いと思ったが数日後に何を思ったのか勇者自ら奴隷商の店に来てそこを破壊し始めたんだよ。けどなそこは王都から認められている奴隷商なんだよ』
カイルは俺に信じられるか?と聞いて来るが返事を待たず続きを話す『勇者が潰したのはいわゆる表の奴隷商だ王都の罪人や他の国の罪人を奴隷にして労働力として売っているんだよ。
勇者は罪人の奴隷だと分かってるのか分かってないのかそいつらを逃がして王都ではパニックだ!俺達冒険者にも声が掛かって地獄の奴隷狩りだよ。
やらかした勇者本人は気付いたら居ないしよ、せめて潰すなら裏の奴隷商人の方を潰せって話だよホントに!』『その言い方だとそっちは合法では無いみたいだな』俺の言葉にカイルは頷き話を続ける。
『そうだ裏の奴隷商人は大人子供関係なしに誘拐か親に売られた子供が奴隷として主に貴族とか裏の娼館とかに売られるって噂だがもっとヤバい場所に売られる噂もあるがまぁ飽くまでも噂だがな。
でもあのクズ勇者のせいで表の奴隷商が破壊されそのパニックに乗じて裏の連中は奴隷を解放したと噂で聞いたがそれがどうなったかはバトスの知っての通りだ』
カイルの話しが終わり勇者がヤバいやつだと分かり驚いていると『今のが一つ目だ!まだあるんだぜ?やばいだろ?』そう言ってカイルが話しだす。
『二つ目は王都のギルドの話しだがこれはまだ奴隷商が破壊される前だ』そこから話が始まり。
『俺達はランクと名を上げる為に王都に行ったんだが王都に着いた時はまだ勇者は居なかったんだ、というよりむしろ神託が来て勇者を探してたんだろな王都の連中は…
そんなことをつゆ知らず俺達は依頼を受け順調に名声も上げていたんだ。王都のギルドにはカレンみたいに喧嘩っ早い奴は多少いたがイライラするカレンをなんとか抑えてランクを上げることが出来た頃に勇者がギルドに来たらしいんだよ。
その時たまたまギルドの依頼で俺達は居なかったんだがギルドに帰ると空気が違うしいつも飲んだくれで喧嘩を売って来る連中が居なかったんだ。
あの時はカレンの気を遣わないで済むなと思ったから覚えているんだがその日からそいつ等を見なくなって気になって聞いたらギルドに来た勇者にいつものように喧嘩を売って返り討ちにされ衛兵に引き渡されたってな。
俺の予想だがその衛兵は小遣い稼ぎにそいつらを裏の奴隷商に売ったと思うねあいつらが居なくなっても誰も困らないしな。それより不思議なのは勇者がギルドに来た理由が皆分からないって言うんだ』
『何故ギルドに勇者が?何をしたいのか意味が分からない』俺の零れた言葉にカイルは『だろ?ほんとに意味が分からないんだ。
それにあのクズ勇者は森に行っては魔物を片っ端から殺して放置しやがる、そのせいで俺達冒険者が後始末しなきゃならねーときた。ギルドに行っても後始末の依頼しか無くてさすがにカレンが我慢の限界を迎えて帝都に戻った訳だがまだ王都であのクズは要らないことをしてんだろうな~』カイルが天井を見上げ感傷に耽るように言う。
勇者の名前を聞こうとするとノックがし扉が開きさっきの女性が部屋に入る『失礼します。聴取が終わりました。こちらに来てください』その言葉にカイルは立ち上がり『さてジョエルにどうなったか聞くか!』そう言って部屋を後にする。
帝都のギルドは以前依頼を受ける以外に飲食を提供できるように机や椅子もあり冒険者の交流の場所になっていたがある一人の冒険者が身長をバカにされたことを理由に暴れめちゃくちゃになりギルドが営業出来なくなり隣に新しくギルドを作り跡地はリガールという名のレストラン兼宿屋に改装された。
新しくしたギルドの内装は殺風景になったが奥に部屋を作り接待や冒険者の報告を聞いたり受付の人達が休憩出来る部屋などがある。部屋は小さいが二階にギルドマスターが住んでいる。
クリスマスや新年が近づいて来ましたね。投稿頻度が落ちたらインフルか仕事だと思ってください。




